不妊治療で良く使われる漢方とツボ②
前回は足立病院生殖内分泌医療センターで発行している
最先端医療と東洋医学による未妊サポート情報誌「ふっくらNo.8」の
中面の紹介でした。今回はその続きで②ですね。
③まで続きますので、お楽しみにしてください。
漢方と鍼灸が連携して患者さんをサポート
大村:
冷え症に対するツボはいろんなタイプがありますので、
一概にこの冷え症だからこのツボとは言い切れません。
漢方と同じように症状が改善してきたら、治療法を変え、
ツボも変えなければなりません。
今回は皆さんにわかりやすく良く使われる代表的なツボを
ご紹介しましょう。
1.パワーが無くて冷えている人
三陰交、関元に鍼にお灸をします。
もともと妊娠するための「気」が不足すると
全身の血流が悪くなります。
三陰交は肝、脾、腎の三つの経絡が交わる交差点で、
不妊治療に良く使われます。ツボを鍼やお灸で温め、
気を補って全身の血行を良くし冷えを改善します。
2.頭に血が上って下半身が冷えている人
太衝、合谷などに鍼をします。目や頭の使い過ぎで
気が上がってしまい全身に気が廻らなくなり
上半身は熱かったり、ほてったりするのに
下半身が冷えているという状態に気を巡らせて
冷えを治します。
3.ストレスによって血管が収縮し冷えてしまっている人
内関、神門、百会などに鍼をします。
持続的なストレスはため息をついたり気持ちが
もやもやしたりして自律神経の不調をきたします。
これらのツボは気持ちをリラックスさせ血流を
穏やかにして冷えを改善させます。
4.水分を取りすぎて冷えてしまっている人
復溜に鍼をします。水分の取りすぎや自分の水分の
処理能力が落ちていたりすると体に余分な水分が停滞し
下半身がむくんだり、顔や手がむくんだりして
体がずっと冷えた状態を温めむくみを取ります。
to be continued
Omura