義理の母の一言
先日、Aさん仮称(42歳)は妊娠されてから、妊娠15週まで
流産予防の鍼治療をさせていただきました。
流産を乗り越えてから妊娠。
また流産するのではないかと毎日が不安だったようです。
通常は妊娠12週~13週で、流産予防の鍼灸治療をさせていただいて
いるのですが、Aさんの希望もあって15週まで治療させていただきました。
世間話の中で、ストレスの話になって・・・
「どう、義理のお母さんも喜んでらっしゃるかな?」
「この仕事をしていると、多くの方が義理の父や母、兄弟のプレッシャーで
疲れ果てている人が多いから、これで気兼ねすることも無くなったから良かったね」
・・・と言ったのですが、
「先生、でもちょっとムッとすることがあったんです」
「え~っ、何やろ?」
「先日、義理の父と母に妊娠の報告をしたら・・・」
「自分の息子に○○良くやった~!」と言ったそうです。
奥様のAさんにはねぎらいの言葉が先に無かったそうです。
「それって、先に奥さんの方に良く頑張ったねと声をかけるのが先だと思うけど・・・」
「渡る世間は何とかみたいやな。まだまだ、世間ではそんな話ごろごろあるやろうね。」
「先生そう思うでしょ、私に先に言ってほしかったなぁ~」
「それは仕方ないかもね。やっぱり自分の息子を先にねぎらう人の方が
多いだろうからね」
「Aさんが実家に帰ってご両親に報告したら、ご両親は先にあなたに
良かったね。良く頑張ったね・・・というだろうね」。
以前もブログに書いたことがありますが、Bさんの実母の一言が原因で
ストレスがきつくなってなかなか妊娠できない患者さんがいました。
「妹はすぐに赤ちゃんできたんでけどね、どうしてやろ」
・・・の一言でBさんは辛い日々を過ごしたそうです。
治療に来られていて、その話を言ってくれて、
「先生に相談してこの話をしたら、ちょっとスッキリしました」と言って下さいました。
Bさんはその後3ヵ月後くらいで、人工授精で妊娠されました。
何気ない一言で気が滅入ってしまうことも多いと思います。
そんな時は自分でため込まないで、お話してください。
少しはスッキリするから。
Omura