先日、ある患者さんが「 病院の診察に行った帰りに、
寄っていく〇〇で、〇〇を飲むことにはまってるんです。」
とおっしゃられました。
その時、私が最近はまっているものってあるかしら、・・・と、
ふと考えたのですが、はまっているといえば、、ラタトュイユかなと思いました。

なぜかというと、料理が簡単で今旬の夏野菜がたくさん食べられるからです。5f60a6c28173611053c5e7e6f18f5148_s
ラタトュイユは有名ですし、作られる方も結構いらっしゃると思いますが、
私の場合はにんにくをオリーブオイルで炒めて、ほぼ同時ぐらいに
ズッキーニとなすびを炒め、しんなりしてきたらトマトのぶつ切りをいれ、
あとは塩コショウとハーブ(オレガノやタイムバジル)で味付けをして、
数分煮てできあがりです。

たくさんトマトを食べられるので、気に入っています。
トマトに含まれるリコピンには強い抗酸化力があり、紫外線によるダメージ
からお肌や目を守ってくれます。
がんの予防(肺がんや、前立腺がん)でその有効性も認められているそうです。
ドクターが体の事を考えてとる食べ物の上位にもあがって
いました。

また、治療中も時々お話させていただいているのですが、
東洋医学では、赤い食べ物には血を増やしてくれる効果があるとされています。

不妊治療をされている患者さんのタイプに気血両虚(きけつりょうきょ)と
いうタイプがあります。
気が少ないからパワーが無くて、全身に血液を巡らせない。
血が少ないから子宮や卵巣を十分に栄養できないくて、
なかなかいい卵胞が育たなかったり、子宮内膜がいつも薄かったりします。

そして、陰虚(いんきょ)というタイプの人は気が上って汗をかくけど、
下半身は冷えている。または全体的に体を冷ます力が弱いので、
ずっと体が火照っているというタイプの方がおられます。

ご紹介したラタトゥイユにはズッキーニやなすびも入っているので、
体が火照ったときは冷やして食されるのもいいでしょう。
温かいラタトゥイユは火を入れているので、体を冷ますことはありません。
ちゃんと体を温めてくれます。

にんにくやオリーブオイルも調味料として使っているので、気と血を補って
夏バテ対策にもなりますね。

トマトのリコピンは脂溶性ですので、生で召し上がられるなら、
サラダにしてドレッシングを、またオリーブオイルなどで調理すると、
吸収率がアップするそうです。
そういう意味でもラタトュイユは血を補うのにぴったりですね。

ラタトュイユについて少しだけ調べてみたのですが、ラタトュイユは
フランスのプロバンス地方、ニースの野菜煮込み料理で、軍隊などで
だされる粗末な料理としてフランス人の口にあがることもあるとありました。
けれども立派なおいしくて栄養のある家庭料理ですね。
個人的にトマトが大好きということもあり、ラタトュイユにはまっています。
みなさんもよろしければ、夕食などの一品に作ってみられてください。

太田(No.3)