中医学的アロマテラピー講座 5
桃の種から抽出した
ピーチカーネル
最近、スーパーに行くと、おいしそうな桃に目が行きます。
思い切って買ってみても、あんまり甘くなかった時には…残念ですね。
そこでおいしい桃の選び方を少しご紹介しましょう。
形:ふっくらとしていて丸みがある
色:全体的に赤く色づいている
香:甘い香りがする
皮:皮全体にうぶ毛がある
(ちなみに皮の色が濃い方が甘いらしいです)
ぜひともおいしい桃を選びぬいて下さい(笑)
さて、桃は補気類になります。
「気」を補ってくれるものです。
益気生津(体を潤してほてりや寝汗を和らげる)
養陰潤燥(大腸の乾燥による便秘を和らげる)
利肺鎮咳(慢性の咳や喘息を和らげる)などの効果が
あるとされます。
少し身体を温めるという「温」の作用を持っているため、
冷え症にも効果があります。
実際、桃に含まれる「カリウム」は、体内のナトリウムとの
バランスを取りつつ血圧を整えたり細胞を正常に保ったり
するのに役立ちますし、
桃の食物繊維に含まれる「ペクチン」は整腸作用に優れています。
なので便秘にも効果ありです。
また、漢方では桃の種を「桃仁(とうにん)」と呼びます。
桂枝茯苓丸や桃核承気湯などに含まれており、
血行を良くしてくれるので瘀血(血の滞り)の改善に役立ちます。
しかし、桃仁には子宮収縮の作用もあると言われるので、
自分の判断ではなく、漢方医と相談のうえ飲まれると良いでしょう。
アロマセラピーで使うキャリアオイル
(精油を混ぜるホホバオイルなど)にも、
桃の種から抽出した「ピーチカーネル」というオイルがあります。
中国では桃仁油とも呼ばれ、
皮膚の柔軟性を高める
肌の保湿力アップ
かゆみの緩和
などの効果があります。
低刺激なので、フェイシャルマッサージお勧めです。
オイルでフェイシャルマッサージではなくても桃を食べて綺麗に♪
そして女性ホルモンUPに繋がれば
妊娠力の手助けになってくれるでしょう。
鍼灸師・ホリスティクセラピスト
安田( No.14)