ウコンのお話
前回、インディアンカレーのお話を
書きましたが、そのときにウコンの話を
次回にご紹介しましょう・・・で終わりましたね。
ウコンは50種類以上もあると言われていますが、
有名なのは秋ウコン。
春ウコン、紫ウコン、白ウコン、黒ウコン
というのもあります。
ウコンは英語でターメリック。(Tumeric)
秋ウコンはターメリックで、漢字では「鬱金」。
ウコンの原産地はインド。
ショウガ科の植物です。
春ウコンはワイルド・ターメリック。(Wild Turmeric)
漢字では「姜黄」(きょうおう)。
秋ウコンとは別の種になります。
健康食品などに使われるのは、春ウコン。
カレーなどのスパイスとして使われるのは、
秋ウコンが多いようです。
薬膳的にウコンは活血化瘀薬の分類になりまする
血の濁りをキレイニしてくれるというものです。
肝気鬱滞とか、肝気鬱結というストレスの症状に
効果があります。
膨満感や胃のつかえ、胸の痛みなどの症状です。
血をキレイニしてくれるので、生理痛や生理不順に
も効果があります。
生理痛や生理不順が改善されると、
妊娠しやすくなるからです。
ウコンをカレーで摂取するのもいいし、
サプリメントでもいいと思います。
ご飯を炊くときに、ちょっとウコンの粉を入れると、
サフランを入れたような黄色になりますよ。
ウコンの効果と言えば・・・
1.動脈硬化を予防してくれる
ウコンに含まれるポリフェノールの一種、
クルクミンという成分は、動脈硬化を
予防してくれます。
ポリフェノールって、抗酸化作用の効果が
ありますよね。
クルクミンは悪玉コレステロールの吸収を
抑制したり、動脈に蓄積しにくいようにする
働きがあります。
だから、動脈硬化の予防をしてくれます。
・・・ということは、心筋梗塞、狭心症、脳梗塞、
などの予防にもなるわけです。
2.糖尿病を予防してくれる
ウコンにはタルメリンという成分も含まれています。
糖の分解や吸収を助ける酵素の働きを抑制する
効果があります。
・・・ということは、糖が吸収されにくくなって、
血糖値を急激に上がらないようにします。
私たちは食べたものを糖に分解しますが、
取り過ぎて余った糖は血中にあふれます。
これが、良くないんですね。
タルメリンは、血中の糖を増やしにくく
してくれます。
3.消化不良を改善してくれます
ストレスで過食、暴飲暴食、辛いものが
大好きな人は消化不良を起こしやすくなります。
胸やけ、膨満感、吐き気、そして食欲不振。
肌も荒れてしまいます。
こんな症状が続くと、体力も気力も奪われて
毎日元気に過ごせなくなります。
人と会っても、笑顔が曇ってしまいますね。
ウコンには胃の働きを活発にさせ、
胃の粘膜を保護する働きがあります。
だから食欲を増進させて、食欲不振を
改善してくれます。
4.二日酔いを改善?
二日酔いにはウコンの入ったドリンクがいいという
コマーシャルを良く見かけますが、
本当に二日酔いに効果があるのでしょうか?
ウコンに含まれるクルクミンとビサクロンが
アルコールの代謝と排泄を促してくれるようです。
しじみも二日酔いに効果があるとも言われてますね。
ウコンの入った飲料やしじみの成分の入ったサプリ等は、
お酒を飲む前の方が効果があるようです。
でも、お酒の飲み過ぎはいけませんよね。
Omura