中医学的アロマ講座No.11
春は「肝」、
ストレスの季節です
ストレスが生じる原因は様々。
生活環境、人間関係、
はたまた不安や緊張と言った
ところからも。
治療や通院、採卵や胚移植も
続けばストレスの原因に!
西洋医学的には、ストレスが起こると、
防衛反応で自律神経やホルモン
(内分泌系)が活発化!
それが長期間続くと、疲れが
たまった感じや取れない感じ、
脱力感、めまい、耳鳴り、不安感
などが現れます。
一方、東洋医学ではストレスは
五臓の「肝」とかかわりが強くあります。
「肝」を病むと、「気血」を巡らす
「疏泄」(そせつ)作用が悪くなり、
自律神経系のトラブルやイライラ、
消化器系の不調にもつながります。
それは基礎体温の乱れや
瘀血(おけつ)と言って、
(血の滞り)に繋がり、
子宮内膜や卵胞の育ちにも影響ありです。
ストレスは「心」と「脾」も影響を
受けやすいので、自律神経や消化器系と
言ったところにも不調が出るのですね。
ちなみに、それぞれのストレスに
関する主な作用はこんな感じです。
「肝」…情緒安定、自律神経系の
調整など
「心」…心臓の循環機能、精神意識や
思考など
「脾」…消化吸収
人によってストレスの反応は様々ですが、
タイプ別にストレス症状をケアすることで、
基礎体温や瘀血の改善に繋がりやすくなり、
それが妊娠しやすい体作りにもなるのです。
写真は、当院でお出ししている
ペパーミントティーです。
週替わりで、ハーブティーの種類を
お楽しみいただいております。
さて、アロマ的なケアを考えると、
1.コリがきつく不安や自律神経の
乱れを感じやすい「肝」タイプの人は
グレープフルーツ、ベルガモット、
スイートオレンジなどの柑橘系の甘い
フレッシュな香りが「気」を巡らせて
興奮を落ち着けてくれます。
デフューザーで拡散させたり、
ティッシュに1滴たらして近くに
おいておくのも良いですね。
グレープフルーツティーもお勧めです。
2.動悸や不眠、脳の働きが低下
していると感じる「心」タイプの人は、
ローズやラベンダーのように
華やかな香りや花のような落ち着いた
香でゆったりすると心も落ち着き
やすいです。
寝るときにほのかに枕もとで香らせる
くらいでも良いでしょうね。
3.食欲低下や胃痛、下痢、便秘という
症状が出やすい「脾」タイプの人は、
健胃に役立つレモンや、消化器系の
不調に良いペパーミントなどが
良いです。
料理に少しレモンを絞っても良いですし、
ペパーミントティーを飲んでみても
良いですね。
ストレスはためないことが一番ですが、
ストレスが原因の症状が出た時は、
早めの対応がベスト!
長引かせないことが大切ですね。
安田