AMH検査 0.1以下・・・凍結できた⑤
AMH検査 0.1以下・・・凍結できたの続きを書く前に・・・
先日、Kさんが凍結できた受精卵を胚移植されるために
来られました。
その時の話をちょっとご紹介したいと思います。
大村 : 「Kさん、今ブログで紹介させてもらってるけど、
ちゃんと偽りなく書いてるでしょ」
Kさん: 「ちゃんと書けてますよ。そのまんまだと思います。」
「それに、私自身も忘れていることが結構あって、
あれっ、そうだったかしら・・・と思ってました」
大村 : 「それは、Kさんとのお話を忘れないようにポイントを
おさえて、記入しているから・・・」
「次の治療の時に役立ったり、ブログを書くときの参考にも
なっていますよ」
「胚移植だね。やっとここまでたどり着けました。」
「上手くいくといいね」
Kさん: 「先生、ありがとうございます。」
・・・なんて話をしました。
胚移植までできるようになったので、
プラス判定がでるといいね。
さて、話を元に戻しましょう。
Nさん(38歳)はプラノバールを14日間服用して、
次の日に〇〇クリニックに転院され初診を受けました。
漢方クリニックで処方された、加味逍遥散を1ヵ月くらい
飲んでみましょうということでした。
先ずは、卵巣機能の向上の前に、ストレスを取り除くことを
漢方クリニックのドクターは考えたと思います。
私も同じ意見で、先ずはNさんの心と体のバランスを
整えるツボを選んで鍼灸治療を心がけました。
それは、Nさんの舌の苔が少なく、全体的にまだ暗紅色だった
からです。
ストレスで気が上り過ぎて心が疲れる。血行もまだ悪く、
お血がまだまだ取り除かれていなかったからです。
新しいクリニックでは、結局、前に行っていたクリニック同様、
プラノバールを14日間処方されて、Nさんはちょっと困惑気味。
また同じことの繰り返しになるのでは・・・。
Nさんには〇〇クリニックと前に行っていたクリニックとは
治療の方向性が違うから、少し様子をみてみたらと言いました。
まだ、行ったばかりだからね。
すぐにいい結果が出るということを、期待しすぎない方が
心が疲れないからです。
今回もプラノバール服用終了2日後に鍼灸治療に来ていただきました。
それは、生理をスムーズに起こすための治療です。
鍼灸治療すると、プラノバールを飲み終わってから、
いつもより1日~2日くらい、生理が早く来る傾向にあります。
この頃、漢方は加味逍遥散に当帰芍薬散が加わりました。
より、血行を良くしようということでしょう。
今回のFSHの数値は21で、なかなか下がらない。
プラノバールを服用しているし、鍼灸治療にも来てもらっているのに。
多くの方は、鍼灸治療をしながらプラノバールを服用すると、
普段の数値より下がり、標準値に改善される方も多いのだけれど・・・。
Kさんの治療はなかなか難しい。
・・・ですが、今回は生理11日目の診察で23ミリの卵胞が一つ
育っていました。
ですが、どうしても仕事が休めないので採卵は延期。
タイミング療法に切りかえましたが、残念ながら生理が来てしまいました。
それでも、Kさんは我慢強く治療に来てくださいました。
生理の量がまだ少ないけれど、きれいな赤色になったり、
疲れた体を癒したり、体調は少しずつ良くなっていたのも
治療に来ていただいている理由の一つだと思います。
さて、次回は最終回。
どのようにして、Kさんは受精卵を凍結できたのか、
ご紹介することにしましょう。
Omura