Posts By: yamo


2016年3月14日 blog 0

やっと妊娠できましたNo.9-③

陰陽のバランスを整える。
「陽の気」を補い高温期をキープさせる

前回はMさんの妊娠までの当院の治療で、
1回~3回目までの治療過程をご紹介しました。
今回はその続きです。

◆鍼灸治療

4回目
生理から5日目。人工凍結胚移植(2ステップ)のため、
生理2日目からエストラーナテープを貼られていました。
この日は、しっかりと生理を出し切るツボを選んで治療
させて戴きました。

しっかりと生理を終わらせないと、子宮内に残った血液は
古い血液となり、お血になってしまい着床の妨げになったり、
子宮内膜が発育しにくくなるからです。

5日目
生理から13日目。生理から11日目の診察で内膜は7ミリ。
まずまずです。
この日は、鍼治療ので全身の血行を良くし上半身の
こもった熱を取りました。
お灸を加え下半身の冷えをしっかりと温めて、
子宮内膜がより厚くなるように充実させました。

疲れで朝が起きづらいということでしたので、腰・背中・肩を
推拿療法で軽くマッサージ。

6日目
Day2の凍結胚を移植1日後に鍼治療。
本来ならバッチリお灸をするのですが、Mさんの場合は状態を見て
少なめのお灸をしました。
2ステップの移植と言うことで、メインの移植は胚盤胞になります。

Mさん、今までのイライラが少なくなって、気分的に少し
楽になっていると言われました。
気分が楽になるということは、「気の流れ」がスムーズに
全身を流れ、血液の流れも良くしてくれるのです。

7回目
凍結胚移植(2ステップ)の2回目、凍結胚盤胞の移植直前に
治療させていただきました。
Day2の胚移植した胚の成長も促しながら、しっかりと
子宮の中を温める治療です。
鍼治療で「陽」を補い、前回よりも少し多めのお灸です。

高温期は陰陽でいうと「陽のとき」にあたります。
「陽の気」のエネルギーを充実させることにより、
高温期をキープするのです。

胚盤胞を移植して9日後、プラス判定。

現在、流産予防の治療のために、週に1回、
来院されています。

Mさんは20代後半なので、年齢的に若いということもあり、
治療回数は7回と少なくて済みました。
当院に数年もの間来られている患者さんもおられます。
人それぞれに症状が違ったり、年齢も違います。

いつも思うのですが、当院に来られたからといって、
すぐに妊娠するとは限りません。妊娠率は100パーセントでは
ないからです。
でも、何もしないよりは体を整えて、「妊娠体質づくり」をすると、
なかなか妊娠できなかった多くの方が妊娠・出産されております。
胚移植した方の50~60パーセントくらいの確率です。

現在まで、1131人の方が妊娠されました。
この数字は、ご縁があった方たちの数字だと思っております。

Omura


2016年3月12日 blog 0

春の養生法は。。①

体がよくなるということが、
質のよい卵胞を育てることにつながります。

「養生法」という言葉は聞かれたことがあると思いますが、
養生法とは、季節ごとの気温や湿度などの変化にあわせた
運動、食事、睡眠などの方法を心がけて、実践することによって、
健康を維持し、病気にかかりにくい体づくりをめざした
生活方法のことです。

最近は、暖かったり、肌寒かったり、日々の気温が一定しない、
まさに春の気候ですね。春は体内の陽気がだんだんと増えて、
多くなってくる季節です。
ややもすると体の中の気が昇って、のぼせたり、めまいがしたり、
吹き出物がでたり、体の不調もでやすい季節です。
今回は養生法のなかで、運動と睡眠について、お話したいと思います。

◆運動:
運動は、体の気をめぐらせて発散させることができます。
暖かい季節は、積極的に運動をすることをおすすめします。
冬場よりも、春は少し意識をして体を動かして気をめぐらせ、
気を発散させていきましょう。
逆に冬は汗をだらだらとかく程の運動はおすすめはしていません。
なぜなら、寒い冬は体のなかも、陽気が少なくなるので、
汗をかきすぎると体内の気をもらしすぎて、体内の気血(きけつ)を
損なってしまうことになりかねないからです。
冬は特に、じんわり汗ばむくらいのウォーキングでも充分です。

運動ではありませんが、時々、「サウナが大好きで、いっぱい汗をかくと
すっきりして気持ちがいいから、週に何度か行く」という方が
おられますが、汗を滝のようにかくサウナは週に一回くらいで
充分ですとお話しています。

◆睡眠:
春は早寝早起きがおすすめです。
睡眠はできるだけ決まった時間に寝て、決まった時間に起きることが
基本ですが、養生法では日の出の時間にあわせて、
起床時間や睡眠時間を調節することを提案しています。
ですので、冬は早寝遅起き。それでも日の出の時間ぐらいには
起きることが基本です。

冬の間はほかの季節よりも少し長めの睡眠時間で、
ちょうどよいくらいなのです。
余談かもしれませんが、熊は、冬眠しますね。
熊は自然の理にかなった方法で冬に体力(気血ともいえます)を
温存しているのです。

養生法を心がけることによって、次の季節の体調が
変わってくるということがポイントです。
例えば、夏にいつも夏バテしてしまう方は、
春のうちから実戦することによって、夏バテを
防ぐごとにつながります。

さらに言えば、陽気が少なくなる冬のうちに冷える食べ物は控えて、
ゆっくりめに起きられたりなどの養生法で、陰の気をしっかりと
養うことによって、夏バテをしなかったり、軽くてすむことに
つながってくるのです。

体がよくなるということが、質のよい卵胞を育てることにつながります。
鍼灸の治療は、急性の疾患(例えば、ぎっくり腰など)にも
効果がありますが、慢性的な不調に対する治療も得意分野です。
免疫力をあげることにつながるからです。

ですので、体外受精をされている方で、
今回はお休みの周期という場合であっても、
鍼治療を続けてきていただくことをおすすめしています。
(もちろん無理のない範囲でね。)
それは、次の周期のための準備のためなのです。

養生法は食事や、こころがけについても季節に応じての
ポイントがあります。
次回もひき続いて、養生法についてもう少し書きたいと思います。

太田 No.8


2016年3月10日 blog 0

3月の無料カウンセリング

2016年3月の無料カウンセリングの日程

1人で悩んでないで、良かったら治療に関して悩んでいることがあったり
疑問に思っていることがあったら、当院に来られてみてはいかがですか?
当院で経験を積んだ、不妊治療専門の鍼灸師がお話をお伺いします。

● 3月  2日(水) 担当/大村

      5日(土) 担当/太田、山崎

      16日(水) 担当/大村

      19日(土) 担当/安田、山崎

午後1時~1時30分
(各時間、お一人、または一組)
※(土曜日はお二人、または二組)
(担当は変わることがございます。ご了承ください。)

病院でいろいろ検査をしたけれど、
特に問題はないと診断されてもなかなか妊娠できない。
タイミング療法を経て、人工授精、そして体外受精まで
ステップアップしたのに妊娠できない。

東洋医学的に見て原因や問題が解決できるかもしれません。
当院ではなかなか妊娠できなかった人たちが、
今までに 1131名 がパパ・ママになられています。

カウンセリングの時間は30分くらいですが、
個別無料カウンセリングご希望の方は、

当院に電話でご連絡ください。
電話 0752412101

もし一人で悩んでおられるのなら、気軽にご相談ください。
少しでもお力添えできると信じております。

Omura


2016年3月10日 blog 0

烏丸御池鍼灸院のフォーチュン・スウィーツNo.15

ひつじ(ドーナツ店)

今回は京都市中京区の富野小路通りと夷川通りにある         ひつじのドーナツ1
街の小さなドーナツ屋さん「ひつじ」のドーナツあれこれです。
現在、当院で治療中のNさんがお土産に持ってきて下さいました。
夷川通りってちょっと読みにくいかも。
京都の方なら皆知っていると思いますが、もしかして他府県の方で
どう読むの・・・?と思っていたらと思い書いておきます。
夷川(えびすがわ)通りと読みます。

ネットで調べてみると、「食べログ」でヒットしたので見てみると、
ビルの1階にあって、白いテントに店内が見える大きなガラスて戸が
木の玄関の扉の左右にあります。
ガラス戸の下は落ち着いた色のレンガで、落ち着いた感じの
かわいいドーナツカフェです。

写真のパッケージがシンプルでいいですね。                 1457055366723
ドーナツはしっとり、もちもち、そして脂っこくない味です。
余りドーナツは好きな方ではないけれど、口の中でふんわりとして、
食べた後にスッキリとした甘みが残って、もう1個いけそうでした。

京都はスウィーツ激戦区。有名な和菓子屋、洋菓子屋が
街中のいたるところに店を構えています。
最近はドーナツも激戦で、味に趣向をこらしたお店がいっぱい。

ご紹介した「ひつじ」のドーナツは、
天然酵母ドーナツと発芽玄米入りの2種類生地を使っているようです。
ん~っ!ヘルシーですね。

食べログのコメントに、「ひつじのドーナツ、うメェ~!」なんて
書いてありました。
なるほど、ひつじだけに・・・座布団1枚あげたいです。

でも、何で店の名前が「ひつじ」なのか・・・?
もしかして、ドーナツがひつじの毛みたいにふわふわしている
イメージだろうか・・・?

ちょっと甘いものが欲しくなったら、「ひつじ」のドーナツは
いかがでしょうか。

Omura


2016年3月8日 blog 0

やっと妊娠できましたNo.9-②

「ぜ~んぜん、痛くなかった」

大村:「では、1本、三陰交に鍼をしてみますね・・・」と言って、
Mさんに鍼をしました。
(三陰交の話は、2015年11月27日のブログを参考にしてください)

「どうですか?痛くないと思うけど・・・」

Mさん:「えっ!!・・・もう鍼をしているんですか?」
「ぜ~んぜん、痛くないです」と言うと、突然、
またポロポロと涙を流して、しくしくと泣きだして
しまいました。

大村:「どうしたのかな?」
Mさん:「もしかしたら、また痛かったらどうしようかと不安だったんです」
「鍼が痛くなかったので、安心して治療に来れると思うと、
何だか以前のことを思い出して、涙がでできてしまったんです」

Mさんは2ステップの凍結胚移植を予定しているので、それに合わせて
治療に来てもらうようにお願いしました。

◆鍼灸治療
1回目
この日からルナベル21日間服用なので、高温期を作る治療。
右の足が2センチ短いのは、股関節のねじれもあったので、
左右の股関節をAKA療法を使った治療で整復しました。

股関節の歪みは5分もあれば治ります。

2回目
前回の治療の翌日、少し眠たい感じと言うか、気だるい感じが
あったとのこと。
これは、鍼治療の好転反応で、経絡の滞っているところが
鍼のツボ刺激でスムーズに通りだしたと言うことです。
気だるさの後はスッキリします。

ルナベル服用中で高温期を安定させる治療。
ただ、肝気鬱結(かんきうつけつ)のタイプの人には、
気を静めて、ホルモンバランスを安定させる治療もします。

3回目
ルナベル服用中の治療で、前回とは別のツボを選んで
治療いたしました。
プラス、星状神経節にスーパーライザーを使い、自律神経の乱れを
整えるようにしました。

(スーパーライザーについては、
当院のホームページを参照してください。)

ストレスで硬くなった、腰や背中の筋肉を推拿療法で軽くマッサージ。
硬くなった筋肉をほぐすことにより血行が良くなります。
疲れていた体はリラックスして自律神経のバランスが整い、
それに伴って女性ホルモンのバランスも整います。

次回は、4回目以降の治療について書きたいと思います。

to be continued
Omura