Posts By: yamo


2015年2月4日 blog 0

やっと妊娠できましたNo.3-⑦ ~44歳で出産されたFさん~

Fさんはソフィアを10日間服用し、生理9日目の診察で卵巣が腫れている
ということで採卵の延期になりました。
またソフィアを10日間服用し、生理が始まって3日目の診察になりました。
生理3日目の血中ホルモンの値は、E2 5、LH 7.4、FSH 8.2でした。
この周期は3日目からフェマーラ1錠を5日間。3日目、5日目、7日目に
ゴナールの注射。

当院では生理7日目に鍼灸治療をしました。

9日目の診察で左に10ミリ、7ミリ、5ミリ、右に13ミリ、14ミリ、8ミリの
6つの卵胞が育っていました。
結局14日目に3個採卵して1個凍結できました。(3日目の卵胞)
トータル4個の卵胞の凍結ができました。
1日目で凍結している3個を3日間の培養に育て、3日目で凍結している1個の中から
良いものを2つ選んで2個胚移殖。

判定はマイナスでした。

生理が来て診察。今回はクロミッド1錠を6日間服用し
採卵しようとするものでした。

ただ、卵巣の衰えがあるのに注射や経口薬でFさんの卵巣は瀕死の状態。
3日目の診察で卵巣が腫れてしまいました。
卵巣が腫れると腫れが収まるまで経過観察ですが、

5日目に鍼灸治療しました。
卵巣が腫れた時にも鍼灸治療で卵巣の腫れが早く治るようにします。

10日目の診察で卵巣の腫れは引いていたものの、E2の数値は40くらい。
低いですね。
その後クロミッド2錠を3日間追加され、18日目で2個採卵、
1個凍結できました。

度重なる薬の服用でFさんの体の調子は最悪。
倦怠感に頭痛。
その度に鍼灸治療に来られると、体調は良くなるので、
ソフィア服用中の高温期も定期的に鍼灸治療に来られていました。

生理が始まり今度はクロミッド1錠を6日間で卵胞を育てる予定でしたが、
10日目の診察でE2は19.6。今回も低すぎますね。
その後鍼灸治療しました。
16日目で卵胞は14ミリ、12ミリ、11ミリの3つ育ちました。
今回は卵胞の大きさが割と均一ですね。
こういう時は卵胞の質がいいことが多いですよ。
E2は372.8まで上昇。LH 6.2、P4が0.94。
結局、20日目で2個採卵。2個とも3日目で凍結できました。

よく、14日前に卵胞の育ちが悪いからとリセットするクリニックが
ありますが、もう少し様子を見てもいいのに・・・と思うことがあります。
少々日数がかかって採卵したら、卵胞の質が悪いから・・・と言われることも
あるようです。

そんなことないですよ。
Fさんは、生理20日目で採卵した卵胞2個を受精3日目で凍結して、
翌月に自然周期の凍結胚移殖で妊娠したのですから。
(前回とれた凍結胚はこの時は使っていません。)

胚盤胞移植でないと・・・という傾向にありますが、
43歳になって、もともと胚盤胞にならないから胚移植できなくて移植が
延び延びになって胚移植のチャンスを失ってしまう患者さんも多くおられます。
それなら、胚盤胞にならないなら受精2日目や3日目で移植して、
40歳以上で妊娠される方もおられます。
胚移植に合わせて鍼灸治療で子宮の血行を促進さます。
ここは当院の治療のポイントのひとつです。

ちょっと飛躍的な考え方ですが、シャーレの中での培養には子宮と同じ
成分に調整されていますが、本当に子宮の中と同じ環境なのかな・・・と思います。
人間の子宮のには「気」のパワーがあって、移殖された胚を何とか育てようとする
未知の力が働くのではと思います。
だって、シャーレには胚を育てる栄養素はあっても「気」がないでしょ。

妊娠された周期は低温期に1回。胚移植2日前に1回。
スーパーライザーもして子宮内膜が厚くなるようにしました。
胚移植4日後に1回。胚移植8日後に1回。
判定までに計4回の治療をさせていただきました。
もちろん妊娠判定プラス後は、週に1回ペースで妊娠12週と4日まで
流産予防の鍼灸治療をさせていただきました。
そして妊娠20週になったところで、鍼治療と安産のお灸の練習をしました。

この胚移植の前にFさんは言われました。
「大村先生、今回の移植で最後にしようと思っています」・・・と。
「いいんじゃないの。考えて納得して最後の移植に臨むなら・・・
悔いのないように頑張ったんだから」・・・と答えました。
とってもプレッシャーのかかる治療でしたが、
Fさんがママになれたのは、次が最後と思いつつもあきらめずに
頑張ってきたからだと思います。

私はFさんの妊娠体質のお手伝いをしただけですが、20年にわたって
不妊治療専門の鍼灸治療してきましたがこのような話はいっぱいあります。
心と体のケアをして妊娠体質の準備をすることは、やはり大切だなと思うのです。

Omura


2015年2月2日 blog 0

スタッフの連携治療でHさん、妊娠されました

2月の無料カウンセリングのご案内で、当院の今までの
妊娠数を929人にしていましたが、930人になりました。
今日、2月1日の判定で、Hさん(34歳)の妊娠のご報告を
いただいたからです。

午前中の診察を終え、昼食に出かけようと思ったら、
ベビーカーを引きながら来られたHさん。
「間に合ってよかった。閉まってたらどうしようかと思いました」
「次の予約を取りに来たんです」

「あれっ・・・今日判定じゃなかったですか?」
Hさんはエコー画像のコピーを見せてくださいました。
「プラス判定もらいました」

「おめでとうございます、良かったですね」と声をかけました。
Hさんは胚移植を5回やっても妊娠には至らなかった方です。

二人目のご希望で当院に来られて3ヶ月くらいですが、
体の体調を整え、採卵し、今まで胚盤胞にならなかったのに
今回は鍼灸治療の成果もあり胚盤胞で移植できました。

移植前後の治療の時に私が留守をしていたため、
スタッフに治療をまかせました。
当院では、院長不在の時でもスタッフが治療させていただいております。
当院のスタッフは十分に不妊治療の極意を教えておりますので、
各々が治療に携わっております。

胚移植の直前は山崎先生。(男性)
胚移植2日後は太田先生。(女性)
胚移植7日後は安田先生(男性)が、それぞれ担当してくれました。
他にもスタッフが治療して妊娠された方は多くおられますよ。

烏丸御池鍼灸院の不妊治療の内容は門外不出にしております。
当院で学んだものしか教えておりません。
私が20年の不妊治療で培ったノウハウは、1年や2年でマスターできるものでは
ないからなんです。
当院の3人の先生はもう3年以上教えておりますので、
治療を任せることができるのです。

不妊治療の技術だけでなく、各先生方は基本的にやさしい先生ばかり。
皆さんの悩みをしっかり受け止めてくれると思いますよ。

Omura


2015年2月2日 blog 0

烏丸御池鍼灸院のフォーチュン・スウィーツNo.5

Hさん(40歳)は妊娠20週目以降の治療にきていただきました。
彼女も不妊治療で辛い日々を送っていた患者さんのひとりです。
3回の流産ののちインターネットで当院のことを知り、来られたのを
思い出します。Hさんのエピソードもいずれご紹介しましょう。

本日がHさんの最後の治療になります。
今回の治療内容は、出産まであと約20週。ちょうど中間点になったところで、
体調の微調整と安産のお灸の練習です。
治療を終え、
「良かったね。よくがんばりました。今日で卒業ですよ」
「出産して落ち着いたら、メール送ってください」
・・・と、治療最後の日に毎度患者さんにお伝えしています。

「本当にありがとうございました。」image1 (2)
「先生の所に来て良かったです」と言われると、
本当にこの仕事をしていて良かったと思える瞬間です。
「長い間お世話になりましたと言って、写真のお菓子をくださいました」
Hさんから頂いたフォーチュン・スウィーツは
一力総本店の栗ぱい。

栗ぱい・・・?これが・・・と思いました。
とっても和風テイストな包装に、かわいいお団子状のパイ。
味も和風テイストな甘過ぎないものでした。
ホームページを探したのですがそれらしきものは、
Amebaで店のご主人が商品を紹介しているものを見つけたので、
ご紹介しておきます。

和風テイストな栗ぱい、お茶うけにいかがですか。

Omura


2015年1月31日 blog 0

2月の無料カウンセリング

2月の無料カウンセリングの日程

●2月7日(土) (担当/大村)

●2月21日(土) (担当/大村)、25日(水) (担当/安田)

午後1時、午後1時30分
(各時間、お一人、または一組)

病院でいろいろ検査をしたけれど、
特に問題はないと診断されてもなかなか妊娠できない。
タイミング療法を経て、人工授精、そして体外受精まで
ステップアップしたのに妊娠できない。

東洋医学的に見て原因や問題が解決できるかもしれません。
当院ではなかなか妊娠できなかった人たちが、
今までに929組以上がパパ・ママになられています。

卵胞の質が悪い、子宮内膜症や子宮筋腫がある、生理周期が短い
または長すぎる、生理痛がキツイ、仕事や不妊治療でストレスを感じている、
基礎体温が安定しない、いつも目が疲れていて肩や腰が凝っている、
食生活が不規則で質の良い睡眠がとれていない、
姿勢が悪いと言われる、股関節がズレていると言われたことがある、
冷え症がある、貧血気味である、または冷えのぼせがある、
痩せてなかなか太れない、又は不妊治療をはじめて5キロ以上太ってしまった・・・等々は
不妊の原因に関わってます。
鍼灸治療股関節を正しい位置に戻してあげる整復で諸症状が改善し、
妊娠しやすい体質づくりができますよ。

個別無料カウンセリングを受けて見られてはいかがですか?

その内容は、

●東洋医学的に見て不妊原因はどのタイプに属するのか診断いたします。
また、その解決方法のアドバイスもいたします。
●鍼灸治療はどのようにするのか、当院の治療の方法もご説明いたします。
●その他、不妊治療で疑問に思っていることなどがありましたら、できる範囲でお答えいたします。

カウンセリングの時間は30分くらいですが、個別無料カウンセリングご希望の方は、
当院に電話でご連絡ください。
電話 075-241-2101
もし一人で悩んでおられるのなら、気軽にご相談ください。
少しはお力添えできると信じております。
Omura


2015年1月29日 blog 0

やっと妊娠できましたNo.3-⑥ ~44歳で出産されたFさん~

Fさん(43歳、2013年当時)は意を決して転院されることにしました。
転院されるときにFさんとはこんなやりとりがありました。

Fさん: 大村先生、私このまま今の病院で不妊治療続けてていんでしょうか?
もう時間もないし、同じことの繰り返しで結果も出ないし、
どうしようかと思ってるんです・・・。

大村: そうやなぁ、鍼灸に来られてから確実に受精卵の数も増えてるし、
グレードも上がっているんやけど、もう一息なんやけど・・・。
年齢の壁は大きいね。でも、43歳~44歳で妊娠している人も多いよ。
気分を変えるということで、転院してもいいかもね。

Fさん: 気になっているクリニックが2つあるんですけど・・・。
どっちがいいか迷っていて、ネットだけではわかりにくいですよね。

大村: ネットでは良いことばかりしか書いてないから、本当にそのクリニックの
ドクターが実力があるのか、クリニックの治療方針が患者さんに合っているのか、
わかりにくいよね。

そこでA病院とB病院の院長先生の性格や治療方針、クリニックの雰囲気や
看護士さんの対応の違いを説明してあげました。
もう20年以上も不妊治療の仕事していると、どこのクリニックが
患者さんに合ってるのかがわかります。

月に1回程度無料カウンセリングをしていますが、カウンセリングの時に
病院を変わろうか悩んでいるんですけど・・・と聞かれることも
少なからず多いです。
その時は転院してみたいと思っておられるクリニックの特性を説明しています。
それだけでも、患者さんの心のもやもやが晴れる時があります。

先日カウンセリングに来られた方は、結婚されて5年、
不妊治療歴2年でした。カウンセリングが終わってから、
「いろいろ悩んでいたことがスッキリしました。」
「来てよかった!!」
・・・と素直におっしゃって下さったので、無料カウンセリングの
時間を作って良かったと思える瞬間です。

さて、Fさんは2013年5月にA病院からB病院に転院されました。
(ABCで病院名を表現しているのは、病院を特定できないようにしています。
どこの病院が良くて悪くてなんて、書いていることが悪口に取られてしまったら
そのクリニックに迷惑だからね)

転院されて早速クロミッド2錠×5日間。これではA病院と同じですよね。
生理から11日目で卵胞は14mm、10mm、9ミリの3個育っていました。
ちょっと成長が遅めですね。
hmg150単位を追加されました。
ただ、もともとFさんは卵胞すらなかなか出なかったのに、育つようになった
だけでも可能性が出でいます。

鍼灸治療は生理から4日目、9日目にしました。

14日目の診察で卵胞は14mm×2個、12mm、10mmの5個育っていました。
hmg150単位を追加され、15日目にもう一回鍼灸治療をしました。

当院では普通は低温期に2回鍼灸治療をしております。
ですが卵胞の成長の過程を把握し、もう1回治療することもあります。

結局18日目で5個採卵し、3個授精し3つとも凍結できました。
Bクリニックではもう一つ受精卵が必要だということで、
ソフィアを10日間処方されました。

ソフィアの効果を高めることと、高温期の自分から出す
プロゲステロン(黄体ホルモン)を出しやすくするために
採卵後の高温期に1度治療に来ていただきました。

次の周期も採卵の予定になりました。

Fさんの話はいよいよ次で最終回ですよ。

to be continued
Omura