Posts By: yamo


2013年7月28日 blog 0

漢方薬は東洋医学

前回のブログ、 様々なタイプ毎に鍼灸・整体する意味 で、身体が火照りやすいタイプの患者さんの話をさせていただきました。 今日は、その続編になります。 タイトルの「漢方薬は東洋医学」。 当たり前のことで、皆さんも今さら何をと思うでしょうが、 意外に、実行されていないことがあるんですね。 話は、やはり火照りタイプ患者さんの問診がキッカケでした。 不妊専門病院で処方されていたある漢方薬のことです。 恐らく、ドクターは、卵子の成長や質を上げるために処方されたと思いますが、 私が見たところ、このタイプの患者さんにその漢方薬は合わないように感じました。 (決して病院の批判ではありませんので、誤解のないようにお願いします。) 私たちは、漢方薬の専門家ではありませんので、 漢方薬の使用不使用を指導することは禁じられていますが、 漢方の概念は同じ東洋医学ですので、 患者さんの状態をより良く理解するために、最低限の知識は身に付けています。 一般的に、西洋医学中心のドクターが処方する漢方薬は、症状に対して。 つまり、表に表れている症状のみを見ています。 (勿論、東洋医学の考えに沿って漢方を出すドクターもいるとは思いますが) 東洋医学中心の漢方ドクターが処方する漢方薬は、その人の体質に対して。 これは、裏にある根本的な体質を改善するのが狙いです。 症状が同じでも、体質が違えば処方は変わってきます。 上記の患者さんには、京都の高雄病院を ご紹介させていただきました。 結果は、処方が変わり、鍼灸・整体と漢方の相乗効果で 皆さん、身体が楽になったと喜んでおられました。 高雄病院をご紹介するメリットは・・・ 1)漢方専門ドクターが、東洋医学的な診断に基づいて、適切な漢方を処方 2)漢方薬局と違い、ほとんど保険適応なので、費用負担が軽い 3)不妊専門病院や当院(鍼灸・整体)との連携で相乗効果が期待できる 勿論、その先には妊娠というゴールが待っています。 前回のお話もそうなのですが、 ご自身の体質に合わせてくれる鍼灸・整体そして漢方薬を受けられるところが良いと思いますよ。 次回は、漢方薬を変えて良い結果が出た具体例をご紹介させていただきます。 田内 ※写真は、祇園祭の時期だけ見られる 京都の老舗帯問屋「誉田屋源兵衛」さんの 昇り鯉図 noborikoi2013


2013年7月24日 blog 0

2013年 前期 妊娠報告 速報

毎日、暑い日が続いていますが、如何お過ごしでしょうか?

今年も大勢の方が妊娠されています。
時には、施術ベッド3台全てが妊婦さんになることもあります。
(流産予防で来られていますので)
妊婦さんは、妊娠パワーを持っていますので、
皆さん、妊娠菌をいっぱい吸い込んで、この流れに乗ってください。
さて、2013年1月~6月の妊娠数を集計しましたところ、以下のような状況でした。

妊娠数       56人 (43人)

平均年齢    37.1歳 (38.4歳)

平均通院回数 18.8回 (20.1回)

平均施術期間 6.3ヶ月 (6.7ヶ月)

(カッコ内は2012年1月~6月の数字です。)

今後、集計が上がったものから順次、詳しいデータをグラフと共にご報告させていただきます。

田内

※写真は、祇園祭の占出山。
神功皇后を祀る安産の山。授与品として、腹帯・御守(安産)を扱っていました。
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2013年7月22日 blog 0

様々なタイプ毎に鍼灸・整体する意味

今年も祇園祭が無事終わりました。
当日は、仕事中でしたので、絶好の立地にも関わらず、
コンチキチンの音色を聞くのみで眺めることは出来ませんでした。
しかし、当日の早朝(7時~8時半位)、散歩を兼ねて各山鉾を巡ると、
思いがけない状況に遭遇できました。

1)観光客がほとんどいないのでゆっくり見れた。
2)近くまで寄って写真を撮れた。
3)御神体も置かれて山鉾が完成していた。
(前日までは、まだ御神体が置かれてない山鉾もありました)
4)ハッピを羽織った関係者もいて臨場感溢れる場面に遭遇出来た。

来年は、是非、皆さんも試してみてくださいね。

さて、これから本格的な夏に突入です。
最近、身体に熱がこもりやすいタイプの患者さんをよく見受けられます。
東洋医学的には「腎陰虚」タイプ
以前、大村院長ブログ
何が起こるかわからへん⑨-2 低温期が36.7℃
でご紹介したKさんも基礎体温が全体的に高く、熱がこもっていました。
身体を冷ます力が弱く、体の火照りや乾燥肌になってしまうタイプですから、
夏のシーズンは苦手だと思います。

このタイプの患者さんを問診させていただくと、
時々、疑問に思う事があります。
今回は、そのケースをご紹介します。

疑問1)とにかく温める施術??

以前、通院されていた鍼灸院の経過を問診した時のやり取りです。

『どんな施術方針でしたか?』

『「とにかく温めなさい!」という指導を受けていました。』

『しんどくなかったですか?』

『ええ、そうなんです。身体が火照ってつらかったです』

真冬の季節ならまだしも、夏の時期での火照りタイプの方に対しては、
当院では、基本的に、余分な熱を抜く事が多いです。

何でもかんでも温める事が良い訳ではなく、
身体全体が冷えている時は、温める。
火照りがある時には、冷ます。
何事も、「バランス良く」、「ほどほどに」が一番だと考えています。
それと、以前の鍼灸院では、通院は週に1回、
それも毎回、同じツボを使っていたそうですが、
当院では、周期に合わせてご案内しますし、
その都度、使用するツボが変わります。

それは、当院の周期療法の特徴でもあります。

1)東洋医学的なタイプ分け
2)病院での治療経過と今後の治療方針
3)生理周期
4)基礎体温
5)漢方薬の有無
6)季節や気温

これら全てを考慮してから施術に臨みます。
つまり、その場で判断してから施術しますので、
結果的に毎回少しずつ違ったツボの組み合わせになっていきます。

病院での最先端高度生殖医療の知識を理解しながら、
脈診、舌診などの古典鍼灸の概念で患者さん一人ひとりに合わせた
オーダーメードでオリジナルな鍼灸・整体。
ご興味があれば、是非、お試しください。

田内

※巡行直前の長刀鉾
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※長刀鉾に集まる関係者
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2013年7月20日 blog 0

当院の立地

当院は、その名の通り、ほぼ烏丸御池交差点付近に位置します。
先日の祇園祭では、この御池通りをコンチキチンの音色と共に、
山鉾が当院の前を通過していきました。

さて、祇園祭といえば、山鉾ばかりに注目が集まりますが、
実は、ちょっと変わった井戸があります。
その井戸は、当院から南へ歩くこと10分弱、烏丸蛸薬師を下がったところ。
普段は、鍵がかかっていて中に入れないのですが、
この祇園祭の時期だけ、開放されているんです。
立て札によると、7月24日迄開放されているようです。
興味のある方は、一度ご覧ください。

田内

※いつもは鍵がかかっている

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※立て札には説明が・・・
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※現在、提灯が置かれて開放中。
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2013年7月18日 blog 0

何が起こるかわからへんNo.11-④精子の運動率4%だった

前回は経早の話でしたね。
Kさん自身にも問題はあったのですが、
それは治療で解決できました。

ご主人にも問題がありました。
初診の時にご主人の精子の問題を聞いたら、
精子の運動率が4%の時もあったと言われました。
Kさんが治療に来られて、1回目のタイミングの後、
ヒューナーーテストで精子は0匹でした。
これでは自然妊娠の可能性はゼロですね。

その後、ご主人の精子を再検査したところ、
精子数500万、運動率80%でしたが 乏精子症と診断され、
再度男性不妊専門クリニックで検査されました。
結果は精子数300万、運動率30%でした。
左の精索静脈瘤がみつかり、状態はレベル4。
Dr.からは手術が必要と言われました。
3か月後に精索静脈瘤の手術をすることが決まりました。
男性の精子の数や運動率はストレスや睡眠不足で
かなり数値が変化してしまいます。

そこで、手術までの間、ご主人の治療をさせていただくことになりました。

子宝ソフト整体を週に1回ペースで4回、鍼灸を1回。
治療5回目が鍼灸治療でしたが、タイミングをお勧めしてから
5日後の治療になってしまい、実質は子宝ソフト整体が4回でした。

2013年6月に左精索静脈瘤の手術前に、
何が起こるかわからへんことがいっぱいあるので、
取りあえずタイミングをおすすめしたところ、
奥さまは自然妊娠されました。

ご主人の精索静脈瘤が原因の乏精子症では、
先ず自然妊娠は望めないことの確率は高くなります。
ご主人も手術しなくて済んだし、
奥様も顕微授精しなくて済んだし、
ホント良かったですね。

今回、K さんが妊娠できたのも、
ご夫妻で体質改善にトライされた結果のたまものだと思います。

Omura