Posts By: yamo


2013年5月13日 blog 0

何が起こるかわからへん⑩-2 43歳の葛藤

前回のお話で、肥満体質は妊娠しにくい傾向に
あると書きましたが、肥満にも水太り系と脂太り系があります。
K さんは典型的な脂太り系でした。

<K さんの症状は以下のようでしたね。>
眠れない、夢が多い、目覚めやすい、寝た気がしない。
頭が重い、食欲旺盛、間食はする、鼻が詰まる、のどが渇く、
動悸がする、手足とお腹の冷え、尿の回数が多い、肩こりがキツイ、
疲れやすい、耳鳴りがする、暑がりで汗が出る、甘いものが好き、
野菜や果物、肉、魚は食べるが、特に油ものが好き

特に甘いものや油ものが好きで食欲旺盛、
肩こりがきつくて、のどが渇く・・・等々。
顔面が少し赤い感じで便秘あったと思います。

K さんのようなタイプを
脾胃亢盛(こいこうせい)の肥満と言います。
もともと胃腸が強いので良く食べれる。
食べれるけれど、消化をつかさどる
胃が慢性的に疲れている。
たえず胃が食べ物を消化しなければならないので、
胃に内熱がこもり、それが腸にも及んで便秘傾向になり
肥満になってしまうのです。
肥満になってしまうと脂肪細胞から男性ホルモンが分泌されたり、
インスリンの分泌が亢進し女性ホルモンに影響を与え、
排卵障害を起こしてしまう可能性が高くなり
妊娠しづらくなります。

K さんのようなタイプは、
体全体の内熱を清熱し、胃腸の機能亢進を抑制するツボを使います。
抑制ばかりではいけませんので、胃をスムーズに動かしてあげる
ツボも使います。
そして胃の内熱で発生した痰湿(たんしつ)を除去します。
要するに熱を持った湿気を取ることにより、
むくみも解消させるのです。

人によってはお腹にダイエット鍼灸をしたり、耳つぼ療法も使います。
テレビで見かけるような1分でウエスト-5センチ・・・なんてではなくて、
体質改善しながら少しずつ痩せて、3㎏~5㎏減量できると
妊娠される方を多く見てきました。

もちろん、鍼灸や子宝ソフト整体で体質改善は大切ですが、
まずやっていただきたいのは食生活を見直すことと
せめて10分のウォーキングくらいはやっていただければとと思います。

K さんの治療回数や方法などは最終章でご紹介したいと思います。
次回は水太り系の治療のお話です。

to be continued
Omura


2013年5月10日 blog 0

ペット No.26 Hさんの愛犬 笑(えみ)ちゃん 1

今回、投稿いただいたのは、久しぶりの大型犬です。
名前の通り、Hさんのご家族に微笑みをもたらしてくれる幸運のワンコ、

笑ちゃん(バーニーズ・マウンテン・ドッグ、♀、半年)

さて、あまり耳慣れない犬種であるバーニーズ・マウンテン・ドッグ、
文献によると・・・
「絹糸のような長毛で覆われたスイス原産の犬種で、
世界でもっとも有名な山岳犬として知られています。
この犬種の起源は明らかになっておらず、
ある専門家の説によれば、
ローマ帝国による侵略の時代まで遡るといわれています。 」
とてもロマンを掻き立てられる犬種ですよね。

そして、次のような笑ちゃんのコメントもいただきました。

『笑は牛乳が大好きです。
毎日、一回200ccを1日2~3回飲んでいます。
赤ちゃんの頃から「牛乳飲む?」と話しかけてたら、
「牛乳」という言葉を覚えました。
「牛乳」と聞くと尻尾をバタバタ振り喜びますので、
主人との会話で「牛乳」は禁句。
うっかり「牛乳」と言ってしまうと笑が勘違いしますので、
人間が飲むときには、笑にわからないように
「ミルク」と言うように気を付けています。』

きっと、賢いワンコなので、飼い主さんの言葉を覚えているのでしょう。
さて、その後のワンコ生活をお聞きしたところ、飼い始めてから、
Hさんの生活リズムは大きく変わったことが分かりました。
それは・・・

タウチ

※笑ちゃんの生後3週間。まだ、膝の上に乗れるサイズ。
幼い顔つきがめっちゃ可愛い、癒されますね。


2013年5月7日 blog 0

何が起こるかわからへん⑩ 43歳の葛藤

今回は44歳で初出産されたA さんのお話です。
先日、出産されてから赤ちゃんを抱いてごあいさつに
来てくださいました。

大村「久しぶりやね」「赤ちゃん連れてきてくれたんや、ありがとう」
「めっちゃ可愛いな、3ヵ月検診やったっけ」

A さん「先生、お久しぶりです。」「もう3ヵ月過ぎたんですけど、
ご挨拶に伺いたいなと思っていたので、やっと来れました」

大村「出産して大変やのに、わざわざありがとう」

A さん「先生のあの言葉があって、赤ちゃんを抱けて実感しています」

大村「何か言うたかな・・・?」

A さん「どんな方法であっても、妊娠して出産、そして赤ちゃんを
抱くことが大切やで」って、言うてくれましたやん。

大村「不妊治療していて、自然妊娠にこだわらずステップアップして
体外受精をしても妊娠して出産、そしてその手に赤ちゃんを抱けるようになる
ことはとても大事だと思う
って確かに言うたな。」

不妊治療をステップアップするかどうか悩まれる方は多いです。
人工授精をするのも二の足を踏んで、なかなかステップアップできないで
モヤモヤした気持ちと同時に時間だけが経過してしまう。
そうこうしているうちにチャンスを逃してしまわれる方も
少なくありません。
A さんの場合は治療に来られた時からすでに体外受精を経験されていたので、
治療の方向を決めるのに問題はありませんでした。
ただ、自然妊娠の望みもお持ちでしたので、
臨機応変に治療をすすめることになりました。
・・・が、A さんの体質と言うか体調は妊娠の準備が
かなりできていませんでした。

Aさんの治療歴と環境はは以下の通りです。
5年くらい診療所の婦人科に通っていた。
漢方もしていた。
体外受精は2回。2回目の体外受精で妊娠するも、
7週で心拍の確認できずに流産。
卵管は通っている。
すでに父親は他界され、母親は脳出血で施設に入所。

症状は、
眠れない、夢が多い、目覚めやすい、寝た気がしない。
頭が重い、食欲旺盛、間食はする、鼻が詰まる、のどが渇く、
動悸がする、手足とお腹の冷え、尿の回数が多い、肩こりがキツイ、
疲れやすい、耳鳴りがする、暑がりで汗が出る、甘いものが好き、
野菜や果物、肉、魚は食べるが、特に油ものが好き
・・・でぽっちゃり系。

何かいっぱい良くない症状があると思いませんか。

父親が他界され、母親は脳出血で倒れ施設に入所。
正社員でフルタイムの仕事の合間に不妊治療。
ストレスも加わり食べることにアルコールも結構飲んで
おられたと思います。
そして体系は脂肪太り系のぽっちゃり。

そんな状態から鍼灸と整体の治療を始めることになりました。
東洋医学でも太り過ぎは妊娠しづらいということが
言われています。
水太り系と脂肪太り系の妊娠しづらい体質は違いますし、
治療法も違ってきます。

治療法は・・・

to be continued
Omura


2013年5月6日 blog 0

当院の紹介 3 (治療のヒント)

カーテン越しに隣のベッドから聞えてくる会話がヒントになりました。』

そう言ってくださったのは、当院で妊娠、現在流産予防中のYさん、
誰にも相談できない不妊の悩みを、となりのベッドの会話で偶然耳にする。
Yさんにとっては、とても重要な要素だったそうです。
当院は不妊専門鍼灸院ですので、
周りを気にすることなく自然に会話が出来ます。
Yさんは、その情報を頼りに自分の状況を把握して、
検査等で準備なさってみごと妊娠されました。

『悩んでいるのは私だけじゃないんだと、励まされました。』

そうコメントされたのは、別の患者さんでした。
なかなか結果が出ない時、精神的にも、また身体的にも辛いですよね。
そんな時、となりのベッドからもれる話を聞いて、
私も頑張ろうと気持ちを切り替えることができたそうです。

あるいは、初診で来られた患者のYさんは、
施術中に涙を流されていました。
聞けば、悲しくて涙が出たのではなく、
話を聞いて理解してもらえた事による嬉し涙(安心感)だったそうです。
自分ひとりで悩まずに、誰かに相談できると気持ちも軽くなりますよね。
治療の中心であるべきドクターは、大勢の患者さんに囲まれていますので、
時間に追われて相談する間がないことがほとんどです。
逆に、厳しい一言をもらって落ち込んでこられる方すらいます。

そんな時、当院では、状況を詳しくお聞きしながら要点を整理し、
必要があればアドバイスさせていただいております。
ご自身の状況はどんな具合なのか?
今回、何の目的で診察を受けたのか?
次回、診察時に何を質問すれば良いのか?
当日、その場で考えようとしても頭が真っ白になってしいますので、
あらかじめ予習していかれるとスムーズに質問出来ますし、
また、納得して治療を進めることが出来るのではないでしょうか?

注)もし、会話を誰にも聞かれたくない方は、その旨をご相談ください。
  ご希望にそって対応させていただきます。

妊娠して当院を卒業された皆さんは、それぞれドラマがあります。
個々の詳しい経緯については、時々、タウチも参加しますが、
大村院長ブログ 何が起こるかわからへん シリーズを、
乞うご期待ください。

タウチ

※4Fの施術室です。
 ゆったりとしたスペースを確保してカーテンで仕切られています。


2013年5月3日 blog 0

国内初の卵子バンク、無償提供者を近く決定

※5月2日、朝日新聞1面記事

※5月2日、朝日新聞3面記事

もう目にされた方も多いと思いますが、
冒頭の写真は、5月2日の朝日新聞1面と3面の記事です。
簡潔に抜粋しますと・・・

『不妊夫婦に卵子を提供する国内初の「卵子バンク」がスタートする。
民間団体による提供の呼びかけに100人以上が応募、
提供者の候補が38人に絞られ、近く数人が正式に決まる見通しになった。
提供は無償で行われる。』

『卵子の無償提供の呼びかけは、
NPO法人「OD―NET(卵子提供登録支援団体)」が1月から行っていた。
35歳未満で子のいる女性を条件に募った結果、
条件を満たした38人が原則として夫婦で署名した。
子が15歳を過ぎて希望すれば、名前や住所を伝えることにも同意した。』

さらに記事を読んでいくと、
2011年には、少なくとも63人が海外で卵子提供を受け出産。
4年前の3倍に増えたことと、
アメリカでは、なんと500万円位の費用負担になることが
書かれていました。

ここでは記事の内容について賛否はあえて触れませんが、
私が注目したいのは、
不妊関連のニュースが全国紙の1面を飾ったことです。
現在、夫婦の6組に1組は不妊だといわれている現状にも関わらず、
不妊治療に関する正しい情報があまりにも少ないですよね。
あるいは、不妊治療に対して周囲の理解があまりにも低すぎることを、
患者さんを通して感じている日々です。

仕事をなさっている方々は、
採卵や胚移植に合わせて休みを調整するのがかなり大変です。
職場で治療のことを相談しても、正しい理解がなされていないので、
誤解を受けて傷ついたり、嫌な気持ちになったりすることもあります。

その点、当院では、少なくとも周りを気にすることなくお話が出来ますので、
(前回のブログ  当院の紹介 2 (不妊相談) を参照してください。)
お気軽にご相談くださいませ。

私の希望は、政府が少子化対策を進めるならば、
もっと、不妊治療が正しく理解されること、
そして、オープンに議論できて、
休みを取りやすい環境整備を作っていただきたいものです。

タウチ