Posts By: yamo


2013年1月23日 blog 0

何が起こるかわからへんNo.8-① 卵胞が少ない

先日、一人目の不妊治療の時にお世話させていただいた
T さんから久しぶりに電話がありました。
昨年、T さんとお話をするのは友人で不妊治療されているS さんを
ご紹介下さった時に来られて以来です。

そのときT さんから相談されたのが…
T さん: 「大村先生~、もう一人欲しいのですがどう思われますか・・・?」
大村 : 「いいんじゃない、その時はまた鍼に来てくださいよ」
「でも、あれから1年半か2年くらい経っているから、
思うように卵胞が出てきたら良いんだけど・・・」
「先ずは、無理をしないことだね」と返事したと思います。

・・・というのも、
当時T さんは病院に通いながら半年ほど他の鍼灸院で治療をされていました。
なかなか思うように結果が出ずに悩んでいたところ、
不妊治療歴5年くらいの40歳過ぎの親戚のお姉さんが妊娠されたと事を知り、
「大村先生の所に行ってみたら・・・」と勧めて下さったようです。

当時は足立病院の中に鍼灸サロンというのを開設して、
不妊センターの患者さんのみの鍼灸治療をさせていただいてました。
・・・で、T さんが転院して来られたのです。
そのころT さんは確か36歳くらいだったと思います。

最初、基礎体温表はバラバラな状態。
ん~おかしいなぁ、6ヵ月ほど鍼灸治療していると、
もう基礎体温表はキレイな二層になって高温期が
安定しないといけないんだけどね。
・・・ということで3ヵ月くらい鍼灸治療させてもらいました。
基礎体温表は排卵してからダラダラ上がっていた高温期
一気に上昇するようになり、高温期の期間が長くなり
安定するようになりました。

そして生理痛が軽減生理の色もキレイな赤色になってきたのです。
冷え性も改善してきました。

自然での妊娠ができれば良かったのですが、
一度、ご夫婦の受精卵がどのようになっているのか確認の意味もあって
体外受精を勧めてみました。
そして体外受精にトライしてみたのですが・・・

to be continued
Omura


2013年1月19日 blog 0

卵子提供ボランティア募集

院長ブログ
何が起こるかわからへんNo.7 アトピーと不妊
画像で見ると、治療前、治療後の違いがハッキリ分かりましたよね。
本当に、当院では、『何が起こるかわからへん』事が少なくありません。
治療で悩む皆さんのためにも、何が起こるかわからへんシリーズを
院長には続けて頂きたいと思います。

さて、最近、不妊治療の事で大きく記事になっていましたね。
抜粋しますと次のような内容でした。

『不妊治療を行う医師や患者会関係者らが14日、
民間団体「OD―NET」を設立した。
早発閉経などで卵子がない女性に対し、
卵子をあっせんする事業を始めると発表した。
卵子を匿名で無償提供するボランティアを募る。
現在、卵子提供に関する法規制はないが、
医学的なリスクや生まれた子の法律上の位置付けが明確でないため、
問題も指摘されている。

提供者は子どもがいる35歳未満の女性、
提供を受ける側は早発閉経や染色体異常で卵子がないと
診断された40歳未満の女性とする。
高齢のため自身の卵子での妊娠が難しくなった女性は、
当面対象としない。
提供を受けるには、仙台、神戸、京都、広島、北九州、
各市にあるクリニック5施設のいずれかで登録が必要。
1年の間に無償での提供者が十分現れなかった場合、
有償で提供を受けることも検討する。』

そして、翌日の記事では・・・

『「卵子提供登録支援団体」(OD―NET、事務局・神戸市)は15日、
卵子提供のボランティアに37人の女性が登録を申し込んだことを明らかにした。
15日午後までに、5人がファクス、32人が電子メールを通じて申し込んだ。
ほかに13人から問い合わせがあったという。
早発閉経の女性は約100人に1人、
ターナー症候群の女性は約2000人に1人の割合でおり、
このうち妊娠を希望する人は国内で数千人に上ると同団体は想定している。』

賛否両論あると思います。
しかし、不妊で悩む患者さんの選択肢が拡がるという点では、
評価しても良いのかも知れません。
当院で妊娠して、流産予防で通院中の患者さんの中には、
無事、出産出来たら、不妊で悩む苦しみを分かっているからこそ、
自分が卵子提供者になっても構わないという気持ちと、
しかし、一方で、採卵の肉体的苦痛を考えると、
無償提供には???との意見もありました。

今後を見守って行きたいと思います。

話は少し変わりますが、
最近、患者さんの話では、どの不妊専門病院も、
さらに患者さんが増えて待合室が混雑しているそうです。
妊娠を希望される患者さんが大勢いるのに、
治療費の高額化が弊害になっている事も見過ごせません。
厚労省は、少子化対策として、
不妊治療の健康保険適用を真剣に議論して頂きたいと思います。

タウチ

※以前、タウチの部屋で出産したネコのクロちゃん。
皆さんがクロちゃんのようにママになれますように・・・


2013年1月15日 blog 0

何が起こるかわからへんNo.7-③ アトピーと不妊

 

前回は腕の写真を掲載いたしましたが、I さんのアトピーは
顔以外、全身に出ていましたので今回は膝から下の写真を見ていただきましょう。

(上が治療前、下が治療後です)
下の写真が赤っぽいのは、遠赤外線のせいです。
アトピーは疲れやストレスが溜まると酷くなるんですよね。
今回、I さんはステロイドのクリームを使わないで、
全身のアトピーが改善されました。
アトピーが酷い人は時間をかけて、少しずつステロイドのクリームから
非ステロイドのクリームへ移行しながら治療しています。

不妊治療をされていて、アトピーや喘息、花粉症でお悩みの方は
鍼灸にトライしてみませんか。
・・・というのも、アトピー、喘息、花粉症の鍼灸治療は
共通したツボが多く、治療法も良く似ています。

これを東洋医学では「異病同治」(いびょうどうち)と言います。
異なった病気でも原因が同じならば、同じ治療法を用いるということです。

あと長年不妊治療に携わってきてアトピーで思うのが、
ご主人が結構ひどいアトピーのカップルがおられるということです。
科学的なデータはないのですが、ご主人のアトピーの治療をして
ある程度改善されてから奥さまが妊娠されるケースを多く見てきました。
もちろん奥さまも鍼灸治療をしながら、体調を整えてからの
妊娠ですけどね。
少し気になっている方がおられたら、ご相談ください。

Omura

 

 


2013年1月14日 blog 0

胚移植後の過ごし方 補足

胚移植後の過ごし方 1

胚移植後の過ごし方 2

胚移植後の過ごし方 3

皆さんの参考になりましたでしょうか?
早速、ブログを見ていただいた患者さんから、
追加の質問がありましたので、ここで補足させていただきます。
ご質問内容は、次のようなものでした。

『何も無し(妊娠の可能性ゼロ)の高温期中は、
ヨガなどの運動はさけた方が良いでしょうか?』

答えは、運動していただいて大丈夫です。

妊娠の可能性がある高温期、
つまり、タイミング後、人工授精後、胚移植後は、
着床の妨げになるため、過度の運動は避けてください。

しかし、妊娠の可能性がゼロであれば、その限りではありません。
着床を意識する必要がないので、運動なさってください。

意外に知られていませんが、子宮は筋肉で出来ています。
ですから、適度に運動することは、子宮の血行アップにも繋がりますから、
例えば、子宮内膜が薄い方には、ヨガなどの運動は効果的だと思いますよ。
もちろん、普段から普通にタイミングをしていただくのも、
子宮のエクササイズになります。
それは、例えば、卵管閉塞などの理由で、
治療の主体が体外受精だったとしても、

普段から仲良くタイミングをとる事は決して無駄ではありません。

過去に、普段からタイミングをとる事の大切さを実感した実例がありました。
長くなりますので、次回、ご紹介させて頂きますね。

私は、運動が苦手なんだけど・・・という方には、
鍼灸だけでなく、子宝ソフト整体をオススメします。
『温泉に浸かったように身体がポカポカになった』
という感想に表れているように、血行アップを実感していただけますよ。

タウチ

※5Fの子宝ソフト整体ルームでは、寝そべったPoohさんが皆さんを待っています。


2013年1月11日 blog 0

何が起こるかわからへんNo.7-② アトピーと不妊

I さんに不育症検査を勧めてみたら、
何と3つの凝固因子が見つかりました。
前回の流産は不育症が原因だったかもしれません。
・・・その可能性は大きかったと思います。
それと、胚移植して妊娠するための準備不足もあったと
思います。

さて、I さん。一人目の妊娠出産のときは
はじめての体外受精で妊娠、出産されました。
それまでに鍼灸に来ていただき体調を整え、良い卵胞ができるように
治療させていただいたのも良い結果を出せた要因だと思います。
不育症で血液凝固因子があれば、一人目は無事に出産できなかったでしょう。

流産の後、妊娠体質も念頭に置きつつ、アトピー治療に専念しましょうと
I さんに伝えました。

10月に胚凍結の期限があり、最後の胚盤胞凍結胚を移植しなくては
ならないということで、
月に2回ほどのペースで鍼灸と子宝ソフト整体を組み合わせて
治療させていただきました。
鍼灸は主にアトピー治療。子宝ソフト整体は体の疲れを取って、
アトピーがひどくならないようにするためにさせていただきました。

写真のようにアトピーがかなり改善されてから凍結胚を移植。
妊娠され、流産予防の鍼治療を13週くらいまでして
卒業されました。
(左が治療前、右が治療後です)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今までたくさんの患者さんを治療させていただいてますが、
アトピーがある人で不妊症の患者さんが多いように感じます。
アトピー治療をして全く改善されなくても、
ある程度湿疹の出る回数が減ったり、薄くなったりすると
妊娠のチャンスが出てくると思います。

I さんのケースはアトピー治療をしながら妊娠体質になるような
治療でしたが、基本的にその人の身体の悪いところを治療し、
体質改善をしたのが妊娠への近道だったのだと思います。

人それぞれ体質が強い、弱いがあるのです。
その人の五臓六腑のどの臓腑が悪いのかどの経絡が停滞しているのかを探り、
アトピーだったり、喘息だったり、むくみだったり、不眠だったり、
心が病んでいたり・・・を、患者さんの状態に合わせた治療をすることが
妊娠しやすい体質になるのです。
写真はI さんご自身のビフォー・アフターを知ることができるということと、
今後、これから鍼灸治療をされる方の参考になればと写真を撮らせていただきました。
I さん、心からありがとう。

Omura


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