Posts By: yamo


2016年10月25日 blog 0

薬膳を楽しもうNo.19

陰虚(いんきょ)  と  痰湿(たんしつ)

気、血、水の「水」は体の中の
体液や髄液、リンパ液のことでしたね。

そして、「水」のことを津液(しんえき)と言って、
「津」(しん)と「液」(えき)の2種類があります。

「津」はサラサラしたもので体内のいたるところに
巡って潤しています。
「液」は粘り気があって、脊髄、骨髄や臓器の中などを
巡って潤しています。

わかりやすく言うと・・・
津液の不足が、「陰虚」
津液の停滞が、「痰湿」

それでは、簡単におさらいしましたので、
今日の本題に入ることにしましょう・

◆「陰虚」
津液の不足によって、カラダが乾燥して
体の中も外もカサカサになっている状態です。

皮膚は乾燥してカサカサ。
腸は潤いを無くし、便秘気味になり、
便はコロコロになったり、硬くなったりします。
カラダを津液の潤いで満たすことができないので、
喉が渇いたりして、冷たいものを飲みたくなったり
します。
手足のほてりがあったり、夜中に寝汗をかく。
夕方に微熱が出たりする。

必要以上に水分を補給しすぎるので、カラダが
むくみやすくなります。そして、冷える。
カラダがほてる⇒喉が渇く⇒冷たいものを飲む、食べる
⇒カラダが冷える⇒むくむ・・・の悪循環。

そして、骨盤内が冷え、子宮や卵巣に悪影響を
もたらします。

こんな陰虚のタイプの人には、
瑞々しい野菜や果物を食べるといいいです。
(取り過ぎてカラダを冷やさないように)
それと、ネバネバしたものや、トロトロした食材
がいいですね。

◆「痰湿」
津液の停滞によって、カラダの中にネバネバした
水分量が多くなって、肥満傾向になります。
肥満になるということは、体脂肪率や中性脂肪が
増えてしまいますね。
それに、血中コレステロールの値も高くなって
しまう傾向になります。

脂肪太り傾向ですね。肥満に加え、
むくみも出ます。
汗もちょっと粘っこう感じになり、
肌は吹き出物がでたり、口内炎ができやすく
なります。
普段より痰が多く出るようになります。
カラダの中の津液が停滞して、ドロドロ系の
水分が増え、カラダがずっ~と重たく感じます。

痰湿の状態になってしまう人は、
揚げ物が好き、肉好き、甘いものが好き、
食べ好き・・・な人に多く診られます。

糖尿病の傾向もあり、そうなると卵巣機能が
低下します。
多嚢胞性卵胞の症状が出る人に、痰湿タイプの人も
多くおられます。
体内脂肪が増えると、その分代謝が悪くなり、
慢性にカラダが冷えます。

結局、骨盤内が冷え、血行が悪くなり、子宮や
卵巣の機能が低下します。
妊娠しにくい状態に陥ってしまいます。

こんな痰湿タイプの人には、
甘いものを控えて、味の薄いものを食べるように
心がけましょう。
ネバネバやトロトロ食材も、もちろん良いですよ。
海藻類はいいですね。昆布とかわかめなど。

食べ物もさることながら、甘いものを控えて、
適当な運動は必要でしょうね。
これが、みなさん、なかなかできないんですよね。
毎日、何だかんだと、忙しいから。

津液も血液と同じように、それ自体だけでは
体の中を巡りません。
「気」が「津液」や「血」(血液)を体の中に
巡らせているので、気の力を高めなければなりません。
・・・というか、気を巡らせれば、津液も血も
巡ります。

カラダを動かして気を高めたり、動かす。
カラダに良いものを食して気を高めたり、
動かす。
気分を発散させて、元気を回復する。

余り、難しく考えないで下さいね。
そうそう、カラダに良いことをすればいいのです。

次は、気、血、水の「水」の巡りが良くなる
食材をご紹介しましょう。

Omura


2016年10月20日 blog 0

やっと妊娠できましたNo.14

排卵前と後で、鍼灸治療はたったの2回でした。
妊娠を望まれて約3年。
2回目の人工授精だったけど、
排卵してしまっていた・・・
でも、タイミングしていたので妊娠できた

Sさん(33歳)は、当院のホームページを
ご覧になって来られました。
今年の9月20日。(2016年)

妊娠を希望されて約3年。
今まで、病院の指導で8回以上の
タイミングを試みたけれど、妊娠できない。

3年と言うことは、病院の指導以外に
子作りはしてるはずですよね。
ですから、タイミングの回数は8回より、
もっと多いと思います。

(一度は2014年に妊娠したけれど、
赤ちゃんの心拍が出なくて流産されています)。

Sさんの生理周期は約31日間。
生理から14日目~16日目くらいの排卵でしょう。

当院の初診は、生理から12日目。
この周期は、セキソビットを1日に3錠、
6日間服用されていました。

初診の時は、山崎先生が担当したので、
Sさんの話を聞くと・・・

「鍼が怖い」「緊張する」と言うことでした。
でも、鍼灸治療にチャレンジしてみようと
思ったのは、ホームページに書かれている
当院の実績と、「鍼灸は痛くないよ・・・」と
書かれていたのを信じて来てくれたのです。

初診のとき鍼をして、想像していたのとは
全然違って、山崎先生の鍼は痛くなかった
ようでした。
山崎先生も、安田先生もいますが、
二人とも当院で6年以上、臨床経験がありますから、
烏丸御池鍼灸院の治療法はバッチリと
できますよ。

さて、2回目の鍼灸治療は初診から10日後に
来られました。
(生理から22日目)
この時は、私が治療させてもらいました。
話を伺うと、人工授精の当日、排卵してしまっていて、
人工授精は中止になったようでした。

でも、人工授精の前日にタイミングをされていたので、
高温期を持続させるための鍼灸治療をしました。

「一応、タイミングされているし、
妊娠の可能性があるので、今日は高温期の治療を
しましょう」と言いました。
この日は、お灸もしましたよ。

「生理が1週間以上遅れたので、診察したら
妊娠していました。」・・・と連絡をいただきました。
胎嚢も確認できたようです。

当院の鍼灸治療は2回でした。

現在、流産予防の治療に週に1回ペースで
来ていただいてます。

3年も妊娠できなかったのに・・・。
鍼灸治療してみたら、たった2回で妊娠・・・?

当院では、よくある話です。

Sさんの場合は、年齢的に33歳と言うことと、
鍼灸治療の時期が良かったのと、
治療によって妊娠のスイッチが入ったんだろうと
思います。

ただ、当院に長く治療に来てくださっている
患者さんも多くおられます。
ブログを見て、気を悪くしないでくださいね。
治療に来られている患者さんひとりひとり、
原因が違うので、時間がかかってしまう方も
おられます。

Omura


2016年10月18日 blog 0

10月の無料カウンセリング

2016年10月の無料カウンセリングの日程と
ご予約状況

1人で悩んでないで、良かったら治療に関して
悩んでいることがあったり
疑問に思っていることがあったら、
当院に来られてみてはいかがですか?

今思っている疑問や問題の糸口が
みつかるかもしれませんよ。
何もしないよりは、気分をリラックスさせる
ためだけにでも治療に来られてみたら
・・・と患者さんに良くお話します。

 10月 12日(水) 担当/大村

    15日(土) 担当/安田

    26日(水) 担当/大村

    29日(土) 担当/山崎 

午後1時~1時30分
(各時間、お一人、または一組)
(担当は変わることがございます。ご了承ください。)

病院でいろいろ検査をしたけれど、
特に問題はないと診断されてもなかなか妊娠できない。
タイミング療法を経て、人工授精、そして体外受精まで
ステップアップしたのに妊娠できない。

東洋医学的に見て原因や問題が
解決できるかもしれません。

当院ではなかなか妊娠できなかった人たちが、
今までに 1174組 がパパ・ママになられています。
(ホームページの人数を改定して957組になっていますが、
その後も妊娠された方が増えましたので、現在は1174組です)

●東洋医学的に見て不妊原因はどのタイプに属するのか
診断いたします。
また、その解決方法のアドバイスもいたします。

●鍼灸治療はどのようにするのか、当院の治療の方法も
ご説明いたします。

●その他、不妊治療で疑問に思っていることなどがありましたら
ご相談ください。

カウンセリングの時間は30分くらいですが、
個別無料カウンセリングご希望の方は、

当院に電話でご連絡ください。
電話 0752412101

もし一人で悩んでおられるのなら、気軽にご相談ください。
少しはお力添えできると信じております。

Omura


2016年10月18日 blog 0

薬膳を楽しもうNo.18

今回は、気、血、水のお話の続きで、
「水」の話。

ほとんどは体の中を潤す体液のことですが、
いろいろあります。
唾液は口の中を潤し、涙は目を潤します。
関節を滑らかにするのは滑液。
脊髄、脳、骨の中をを潤してるの髄液。
脊髄液とか、脳髄液とか、骨髄液とかって
言うのを、聞いたことがあると思います。
リンパ液もあるし、細胞の中は細胞内液。
細胞と細胞の間は細胞間質液。

結構、〇〇液と言うのが、体の中にありますね。
汗は体外にでますが、体の中から皮膚表面に出で、
カラダを潤したり、体温調節したりします。

体の中にはいろんなホルモンが出で、各器官に
届いて働きをします。
女性ホルモンもそうですね。

「水」には「津」「液」があって、
両方合わせて津液(しんえき)と言います。
気、血、水の「水」は津液ということですね。

「津」はサラサラした液体のイメージで、筋肉や皮膚を
潤すようなもの。

「液」は反対に粘りがあるような性質。骨や脳、
脊髄や内臓、関節を潤すようなイメージです。

ちょっと話が難しくなった感じですが、
要するにカラダを潤すものですね。

カラダのトラブルから「水」を簡単に説明すると、
「水」の不足は陰虚。
「水」の滞りは痰湿。
・・・と考えます。

当院に不妊治療されている患者さんで、
陰虚と痰湿のタイプの人が年々、
増えているように思います。

原因はストレスや不規則な食生活が、
ほとんどかも・・・。
陰虚痰湿の症状を改善すると、妊娠しやすくなる
カラダの状態になりますよ。

次回は、陰虚と痰湿のお話をしましよう。

Omura


2016年10月15日 blog 0

顕微授精の問題・・・?

先日、ヤフーニュースから・・・

顕微授精で誕生した男児は、成長しても
一般男性より精子濃度が大幅に薄かったり
、運動している精子の数が少なかったりする
傾向があるとの調査結果を、
ベルギーの研究チームが英科学誌
ヒューマン・リプロダクションに発表した。

1992年に始まった顕微授精で
生まれた子どもたちは近年、世界で成人期を
迎えているが、男性不妊の原因が次世代に
引き継がれることが確認されたのは初めて。

今回成果を報告したブリュッセル自由大学病院は
世界で初めて顕微授精での妊娠・出産に成功し、
生まれた子どもたちを追跡調査している。
今年4月までの3年間、顕微授精で生まれた
18~22歳の男性54人のデータを、自然妊娠で
生まれた同世代の男性57人と比較。

その結果、精子濃度や運動する
精子数が全体として半分程度と低く、
世界保健機関(WHO)が定める基準値を下回る人が
通常の3~4倍に上った。
ただ、それぞれの父親の精子の数や運動の
程度とは違う点もみられた。

・・・と書いてありました。
顕微授精で生まれた男子の精子の運動率や
数は半分くらいに減少しているのは、
とっても顕微授精そのものが悪いように
取られかれないですね。

顕微授精にも問題はあるかもしれませんが、
もともと父親の精子自体が弱いから、
精子を卵子にふりかけて受精させられる能力が
低いから顕微授精しなければならなかったのでは
・・・と思うのだけれど。
父親の遺伝も考えられると思います。
だから、一概に顕微授精が悪いとも言えないと思います。
ただ、何らかの影響はあると思うけどね。

当院では、顕微授精しなければならなかった
ご主人を治療することによって、
精子の運動率や数が向上し、ふりかけで
受精させられるようになって、
妊娠された患者さんを多く診てまいりました。

鍼灸治療で精子の状態を良くすることは可能です。

もし、ご主人の精子に問題がある方で、
鍼灸治療に興味があったら、
ご連絡お待ちしています。

Omura