Posts By: yamo


2016年9月30日 blog 0

薬膳を楽しもうNo.15

「気」と「血」と「水」のお話

前回は気虚(ききょ)のタイプの人の
食事や生活をどうしたらいいか・・・の
お話でしたが、
今回は「血虚」(けっきょ)について
書きたいと思っています。

・・・と、その前に「気」「血」って何?
それに、「水」・・・?
東洋医学の話になると、どうしても
「気」(き)、「血」(けつ)、「水」(すい)の
話が出てきます。

簡単にご説明しておきましょう。

「気」は元気の気。          img_20160929_131751
人間が生きていくためのエネルギーで、
絶えず体の中を巡っています。
目には見えないけれど、確かに体の中を
巡っています。
心臓を動かしているのも、気のパワーです。
だから人間は、生き物は生きています。

気がゼロになったら、それは生きて
いられないということ。
死を意味します。

言い換えれば、元気の気のパワーがあるから、
私たちは生きているんですね。

写真は、先日、大戸屋でランチをしたときの
一品です。ちょっと元気が無かったので、
味のやさしいものを選びました。
野菜と豚肉を蒸したのに、お出汁をかけたもの。
五穀米と味噌汁と一緒にいただきました。
パワフルな肉料理ではないけど、
ちょっと疲れているときに蒸し料理で
疲れた胃をいたわるような食事。
食後、元気回復しましたよ。

気は元気のエネルギーと言いましたが、
血液や体液やリンパ液を引きつれて身体の中を
巡っています。

血液だけ・・・だったら、固まってしまいます。
血液を流す力が気のエネルギーです。
体液やリンパ液も同じようなことが言えます。

良く、血流が悪くなって・・・なんて言うでしょ。
血流が悪くなるといろんな病気が出てくる。

血流が停滞してしまうことによって、
様々な身体の器官を栄養できなくなってしまいます。

不妊治療されている患者さんに例えると、
気のパワーが少なくて、気虚になりますが、
それに加え血の量が減って、血の巡りが悪くなると、
腹腔内の血流が悪くなる。
⇒卵巣に栄養やホルモンが届かない
⇒卵巣の機能低下
⇒卵胞が育ちにくい。元気な卵子が育ちにくい。
⇒卵子の質が悪い
・・・に繋がっていきます。

子宮内膜もしかり。
子宮内膜を厚くするには、子宮に流れる血流が
豊富になければいけません。
子宮内膜を厚くするホルモンも血流に乗って、
子宮の細胞に運ばれます。
⇒子宮に栄養やホルモンが届かない
⇒子宮の機能以下
⇒子宮内膜が育ちにくい
⇒子宮内膜の質が悪い
⇒着床しにくい
または、
⇒着床しても赤ちゃんに豊富に酸素と栄養を
与えられないので、流産しやすくなる。

気の流れや血の流れって改めて、
健康に大切だよね。

血虚の話をするつもりだったのに・・・
気の話になってしまいましたね。

そうすると「血」(けつ)についても、
ご説明しておいた方が良さそうですね。
次回は、「血」(けつ)について書きたいと
思います。

Omura


2016年9月27日 blog 0

薬膳を楽しもうNo.14

気虚(ききょ)の人に良い食べ物

字のごとく「気」が「虚しい」で、
元気の「気」が不足して、パワー不足。
症状は、
いつもだるくて、疲れやすい。
水太りで汗をかきやすく、
すぐに息切れする。
(痩せてるタイプの人もあります)

風邪をひきやすく、抵抗力が弱い。
元気回復しにくいので、過労が溜まって、
慢性疲労。
疲れすぎて眠れなくて睡眠不足。

気虚の方は胃腸が弱い人が多いので、img_20160923_223716
食べたものを消化吸収する
「胃気」が弱くて、体に栄養を供給する
ことが十分にできない。
結局、血液を作る力も弱って、血虚
タイプになる人も多いです。

胃腸が弱っているときは、炊き合わせのような
やさしい味のものがいいですね。

気虚のタイプの人は、
卵胞が早く育ちすぎて、生理から9日~10日目で
排卵してしまう傾向で、採卵前に排卵してしまう
ケースが多くなります。
生理の量も少なく、だらだらとしてしまう
傾向にあります。
生理をスッキリ終わらせる力不足ですね。

生まれながらにして、もともと消化吸収する
力不足もあるし、
元気だったけど疲労が重なって気虚の状態になって、
消化吸収の力が弱ったのか・・・
いずれにしても気虚の状態なわけです。

食事して、それを消化してエネルギーに変えるって、
それはそれでエネルギーを消耗します。
だから、煮込んだものや粥などを取り入れて、
胃腸の負担にならないように食するように
すればいいでしょう。

それと、刺激物はなるべく控えてくださいね。

生活の面では、激しいスポーツは避けること。
疲れたなぁ~と思ったら、
ゆっくり休息することが一番です。

気虚を改善する食べ物って・・・?
山芋、さつまいも、じゃがいもなど、
元気をつける「いも3兄弟」ですね。
だんご三兄弟ではないですよ~。
ちょっと古いかな?

でも、スーパーの生鮮食料品売り場で、
ときどき、今でも「♪♪さすな、さかな、さかな~」
「さかなを食べると~♪♪」・・・と
メロディーが聞こえてきませんか?
いつの間にやら、鼻歌を歌っている
時があります。(笑)

かぼちゃ、百合根、大豆、そら豆、枝豆、
グリーンピース、黒豆などの豆類など、
調理するとふっくらとホクホクするようなもの
が良いです。

鶏肉、豚肉、牛肉、羊肉など、
お肉は全般的に気を補います。
これは、「肉4姉妹」にしときましょうか?
ちょっとボリューミーな姉妹ですね。
(おっと失礼)

四姉妹と言えば、原作が谷崎潤一郎で、
映画「細雪」に出てくる女優さんたちは
本当にきれいでした。
何度もリメイクされている作品ですが、
1983年の市川崑監督作品は、
とっても美しい映像でした。
原作:谷崎潤一郎
蒔岡鶴子(長女)/岸恵子
蒔岡幸子(次女)/佐久間良子
蒔岡雪子(三女)/吉永小百合
蒔岡妙子(四女)/古手川祐子
の配役で、女優さんもピカピカしていて、
衣装の着物も見事でしたよ。

もし、時間があったら、レンタルで
見られてもいいかも。

話を戻して、気虚にいい食べ物は・・・
エビ、サバ、マグロ、ブリ、さけ、
うなぎもいいねぇ。

舞茸や椎茸、アスパラ。
果物だとぶどう、桃も良いです。

何と言っても、特に気虚で冷え症の人には、
ショウガ、ニンニク、ニラ、ネギ、
玉ねぎを料理に使われると良いです。
3時のおやつに、クルミをどうぞ。

元気が出てきたら、
食事の量を少しずつ増やしたり、
お肉料理も食べると良いですね。

薬膳って、ちょっと難しい言葉の響きで、
何となく良くわかりませんよね。

でも、毎日の食事のことだから。
だから、あまり気にしないで、
旬のものをバランスよく、
基本的に身体を冷やさないで温める食事を
すればいいと思いますよ。

おおよそ、身体を冷やさないように気をつけている
くらいの方が、あれこれ考えずに
楽しく美味しいものをいただけると
思いますよ。

寒性の食材も煮たり、炒めたり、蒸したりして
熱を通すと寒性が弱まり、平性になったりとます。
基本的に火を通す、熱を通す料理を心がければ
いいのでは・・・。

身体が火照っていたり、熱かったりすると冷たいものが
欲しくなりますよね。
これも大切。
体を冷まさなければいけないときに、
身体を温める料理は火に油を注ぐというか、
逆効果です。

体調に合わせてとか、季節に合わせて
食材を楽しみませんか?

だんだんと秋も深まり、食欲が増してきます。
肌寒い日も増えてきます。
そんな時は、あった~か~い、鍋とかシチューが
食べたくなりませんか?
野菜をいっぱい入れてね。

次回は血虚(けっきょ)の人に良い
薬膳のご紹介をしましょう。

Omura


2016年9月22日 blog 0

薬膳を楽しもうNo.13

薬膳の考えでは、
カラダを温める食材を温熱性の食材
逆にカラダを冷や食材を寒涼性の食材、
ちょうど中間のものを平性の食材と言います。

もう少し細かく分類すると、
熱⇒温⇒平⇒涼⇒寒と五つに分類して、
これを五性と言います。
要するに、熱いとか温かい、普通、
涼しい、冷たいという感じ。

季節が秋・冬になってカラダが寒ければ
温かい食材を多めにした料理をいただきます。

春・夏になって暑ければカラダを冷ましたり、
冷やしたりする食材を多めにした料理をいただく。

季節や体調に合わせて食材を選んで、
料理を食する。
そして健康を維持しましょうというのが、
薬膳の考え方です。

栄養素を重視するのは西洋的な考えですが、
食材の色や性質の組み合わせで料理するのが
東洋的な薬膳ですね。

ちょっと、食材の性質をご紹介しましょう。

カラダを温める食材

ネギ、玉ねぎ、シソ、かぼちゃ、ニラ、
パセリ、カブ、香草、菜の花、にんにく、
らっきょう、
羊肉、鶏肉
マグロ、アジ、ブリ、イワシ、サンマ、
フグ、エビ
桃、栗、クルミ、ライチ、サクランボ、干し柿
黒砂糖、もち米・・・等々

カラダを冷やす食材

トマト、キュウリ、レタス、ゴボウ、
セロリ、茄子、ほうれん草、緑豆もやし、
春菊、たけのこ、ごぼう、もやし、
大根、冬瓜、苦瓜、
鴨肉、馬肉
あさり、シジミ、カニ
昆布、海苔
オレンジ、みかん、マンゴー、梨、柿、
イチゴ、スイカ、バナナ、メロン、キウイ、
塩、小麦、そば、・・・等々

平性の食材
(温めるでもなく、冷やすでもなく
ちょうど中間の食材を平性と言います。)

じゃがいも、さつまいも、長いも、
ニンジン、ピーマン、キャベツ、
とうもろこし、オクラ、ゴマ、卵
牛肉、豚肉
イカ、タコ、カニ、あさり、しじみ、
はまぐり、もずく、わかめ、のり、
ひじき、
いちじく、レモン、りんご、ぶどう、
パイン、
梅、ぶどう、普通のお米(うるち米)
・・・等々

大根とかぶ・・・って良く似てるけど、
大根は寒性で身体を冷やし
かぶは温性で身体を温める。
でも、どちらも消化促進効果があるんですね。

根菜類は太陽の陽気を大地が
いっぱい吸収して成長するので、
基本的には陽性の身体を温める食材が
多いのですが、

大根とゴボウは根菜類だけど、
体を冷やす食材です。
大根は肺に溜まった滞った気を下して、
痰をきります。
消化吸収を高めて、胃腸をすこやかにして
くれます。

ゴボウは解熱作用があって、のどの痛みや
頭痛がするのに効果があります。

でも、大根もゴボウもいろんな食材と一緒に
炒めたり、煮たりすると身体を冷やす食材では
なくなって、平性や温性に変わりますよ。

体が火照って、胃腸の調子が悪いときは、
大根おろしにして食べるといいですね。

余りこれは体を温めてとか、
これは体を冷やしてとか、血行が良くなったり、
血を増やすとか・・・考えすぎると
何を食べればいいかわからなくなってしまいますね。

不妊治療されている患者さんに良く聞かれるのが、
「何を食べたらいい卵が出てきますか」とか、
「子宮内膜を厚くする食材とか、
ホルモン分泌を促す食材とかありますか?」などの
質問が多いです。

特にそんな食材はないけど、
自分の体調に合わせてというか、
東洋医学的に
気虚証、腎虚証、お血証、肝鬱証、血虚証などの
タイプによって食べ方を変えるとか、
ちょっと気をつけるといと良いと思います。
じゃぁ、具体的には・・・

to be continued
Omura


2016年9月21日 blog 0

タイミングは1回よりも2回

9月に入り蝉の鳴き声もめっきり
聞かなくなりました。
蝉と言えば成虫になってからの寿命が短い
ということで有名ですが、
実際は蝉の寿命は3週間から
1ヵ月とも言われます。

捕まえてかごに入れておいたら
1週間ほどで餓死してしまうらしいです。
(1日で死んでしまうこともざらですが…)
幼虫の時は土の中に1年から5年いて、
時が熟すまで待っているのです。

あ、ちなみに食べると無味らしいです・・・
寿命と言えば人の精子と卵子の寿命も
それぞれ違います。
卵管内での精子の生存期間は
48時間~72時間で、
卵子の寿命は24時間と言われています。

ですから、排卵少し前~排卵直後の
タイミングが妊娠には適しているという
データが出ています。

精子が女子の卵管膨大部で待っていて
くれるからですね。

ちなみに1日あけてタイミングを2回とることで、
精子が子宮~卵管内にいる期間が増えるので、
精子と卵子が出会う確率もUP↗するというわけです。

彼が彼女を待つ時間が長くなる⇒
出会うチャンスが増えるということですね。
タイミングは1回よりも2回。

愛は2回の法則・・・と大村院長が
良く言っております。(笑

補足)

漢方では蝉の抜け殻は「蝉体(ゼンタイ)」と
言われて漢方薬として使われます。
効果としては風邪による熱を下げたり、
喉の痛みや腫れを抑えたり、
皮膚のかゆみを止めたりする
消炎の作用があります。

「消風散」という漢方に配合されており、
湿疹や蕁麻疹の症状に処方されます。
(妊婦や妊娠の可能性のある人は
使えない場合もあるので注意です。
漢方医に相談して下さいねー。)

安田 No.14


2016年9月16日 blog 0

9月と10月の無料カウンセリング

2016年9月と10月の無料カウンセリングの日程

1人で悩んでないで、良かったら治療に関して
悩んでいることがあったり
疑問に思っていることがあったら、
当院に来られてみてはいかがですか?

今思っている疑問や問題の糸口が
みつかるかもしれませんよ。
何もしないよりは、気分をリラックスさせる
ためだけにでも治療に来られてみたら
・・・と患者さんに良くお話します。

● 9月 7日(水)  担当/大村

     10日(土)   担当/安田

     21日(水)   担当/大村

     24日(土)    担当/山崎

10月 12日(水) 担当/大村

    15日(土) 担当/安田

    26日(水) 担当/大村

    29日(土) 担当/山崎 

午後1時~1時30分
(各時間、お一人、または一組)
(担当は変わることがございます。ご了承ください。)

病院でいろいろ検査をしたけれど、
特に問題はないと診断されてもなかなか妊娠できない。
タイミング療法を経て、人工授精、そして体外受精まで
ステップアップしたのに妊娠できない。

東洋医学的に見て原因や問題が
解決できるかもしれません。

当院ではなかなか妊娠できなかった人たちが、
今までに 1163組 がパパ・ママになられています。
(ホームページの人数を改定して957組になっていますが、
その後も妊娠された方が増えましたので、現在は1163組です)

・卵胞の質が悪い
・子宮内膜がなかなか厚くならない(排卵前に10ミリにならない)
・子宮内膜症や子宮筋腫がある
・採卵前にいつも排卵してしまう
・排卵しないで卵胞が残ってしまう
・生理周期が短いまたは長過ぎて、基礎体温が安定しない
・PMSで体調が悪くなる
・生理痛がキツイ(鎮痛剤がいつも必要)
・生理の色が少し暗赤色で塊が出る
・仕事や不妊治療でストレスを感じている
・寝汗をよくかく、汗ばんで体が冷えている
・いつも目が疲れていて肩や腰が凝っている
・質の良い睡眠がとれていない
・姿勢が悪いと言われたり、股関節がズレていると言われたことがある
・冷え症がある、または冷えのぼせがある
・貧血気味で疲れやすい
・痩せてなかなか太れない
・不妊治療をはじめて5キロ以上太ってしまった・・・等々は
・不妊の原因に関わっています。

鍼灸治療と推拿を取り入れたマッサージ

疲れた心とカラダをリラックスさせ、新陳代謝をアップ

股関節を正しい位置に戻してあげる整復

諸症状が改善し、妊娠しやすい体質づくりができますよ。

新陳代謝をアップさせてダイエットの鍼灸治療

痩せている人には少し太れるような鍼灸治療をいたします。

当院の個別無料カウンセリングを受けて見られてはいかがですか?

その内容は、

●東洋医学的に見て不妊原因はどのタイプに属するのか
診断いたします。
また、その解決方法のアドバイスもいたします。

●鍼灸治療はどのようにするのか、当院の治療の方法も
ご説明いたします。

●その他、不妊治療で疑問に思っていることなどがありましたら
ご相談ください。

カウンセリングの時間は30分くらいですが、
個別無料カウンセリングご希望の方は、

当院に電話でご連絡ください。
電話 0752412101

もし一人で悩んでおられるのなら、気軽にご相談ください。
少しはお力添えできると信じております。

Omura