2016年3月22日 blog 0

烏丸御池鍼灸院のフォーチュン・スウィーツNo.16

LA RICHESSE (ラ・リシェス)

オレンジのパウンドケーキ、チョコチップクッキー、リシェル1
プレーンクッキー、チーズビスケットとショートケーキなど
たくさんいただきました。

今回ご紹介するのは京都市の北の方にある、
国際会館駅前のカフェ併設のケーキ屋さん、
LA RICHESSE (ラ・リシェス)です。

リシェス・・・って、ちょっと舌をかみそう。
何となく良く似た名前で、昔、20年も前かな、俳優の唐沢寿明が
KOSEの「ルシェリ」のCMだったと思うけど、・・・に出ていて、
オシャレなコマーシャルだったなぁ。
調べてみると1992年で、24年も前でした。
唐沢寿明も水野美紀も若かったなぁ~。

リシェル2「ねえ、チューしてよ!」のセリフも当時は話題になりました。
CMソングもまだ耳に残っているなぁ~。
話がそれてしまいましたが、ラ・リシェスのご紹介でしたね。

国際会館の裏通りの住宅街にひっそりと佇むカフェです。
派手な感じはないのですが、自宅の1階をカフェにしたような
隠れ家的なところがいいですね。

全体的に甘さ控えめ。ショートケーキは結構なボリュームが
あって、食べ応え十分。

妊娠20週の時に、安産のお灸の練習に来ていただいたときにリシェル3
Sさん(39歳)がお土産に持ってきてくださいました。
大きな手提げ袋にいっぱい。
重たいのに、本当に申し訳ない。ありがとうございます。

Sさん(39歳)は不妊治療4年目に当院に来てくださいました。
4年間も不妊治療していて、どうしていいかわからなくなっていた時に
当院のことをホームページと足立病院の生殖内分泌医療センターに
置いてある、未妊サーポート情報誌「ふっくら」を見て
電話してくださいました。

当院に来られる1年前、1回は妊娠ましたが、
妊娠8週でも胎のうは見えたけれど、心拍がでなくて
流産されたとのことでした。

Sさんの治療が終わって帰りにちょっと立ち話。
大村:「こんなにたくさんのお土産、ありがとうございます」

Sさん:「ちょっと知ってて、とっても美味しいですよ」

大村:「このお土産の話、ブログに掲載してもいいですか?」
「ブログを見てくださって、元気をもらっていました・・・という
話が多いので、一人でも多くの人に見てもらえればなぁと思っています」

Sさん:「私もそのうちの一人なんですよ」
「ブログで紹介されるいろんな人の話を見て、元気もらっていました」
「今はとっても東洋医学にとっても興味があります」

大村:「不妊治療で困っている人がいたら、鍼灸治療もいいよって
教えてあげてくださいね」

Sさん:「もちろんですよ!」

大村:「ありがとね!」

・・・なんて話をして、Sさんのエピソードも紹介してもいいか
話をしたら、どうぞということでした。
Sさんのエピソードは「やっと妊娠できました」のシリーズ
ご紹介したいと思います。

Omura


2016年3月18日 blog 0

薬膳を楽しもうNo.3 春キャベツ

キャベツ

体質  気虚、気滞、水毒
性質  平
味   甘
帰経  肝、胃、腎
主な作用は胃腸虚弱、胃もたれ、胃潰瘍

身体のこもった熱を取り、余分な水分を排出します。
胃の諸症状(腹部の膨満感、胃もたれ、胃痛)を改善します。
げっぷが出るときにも効果があります。

胃腸の粘膜を保護して、潰瘍を修復、予防してくれます。キャベツ1
それはビタミンKやビタミンUが豊富だから。

キャベツは胃の働きを助けることによって、食欲を増進させる

働きがあるので、胃の気の流れを高めてくれます。
特に胃の気と言うのがあって、そのまんまですが「胃気」
高めて疲れやすい人にいいですね。

ビタミンK
出血した時に血液を凝固させる因子を活性化させる。
骨にあるたんぱく質を活性化し、骨の形成を助けるので、キャベツ2
骨粗鬆症の予防にいいです。
血管の健康にも効果がありますよ。
小松菜やほうれん草などの緑黄色野菜に多く含まれます。
納豆にも多く含まれますが、血液の凝固剤を服用されている人は
避けた方がいい食品です。
お薬の効果が悪くなってしまうからなんですね。

ビタミンU
胃の粘膜を保護するビタミン様の物質です。
別名はキャベジン。
な~るほど、だから胃腸薬のキャベジンなんだ・・・。

キャベツは比較的安価で、年中スーパーにありますので、
普段からサラダや炒め物、特にスープにして食卓の一品にキャベツ3
上がるといいですね。

コンソメスープでサッと煮ていろんな野菜と合わせてもいいし、
私はキャベツの味噌汁を良くいただきます。
ただ、キャベツの性質は「平」ですが、体の熱をとるので
生で食べすぎるのは避けた方がいいです。

キャベツに含まれるビタミンUは壊れてしまうので、
胃腸の調子がちょっと悪くて・・・というときは、
生で食される方がいいです。

キャベツとしその千切りを合わせて、「キャベツとシソのサラダ」
などはいかがでしょう。
シソの気を巡らせる効果と体を温める効果が加わり、
気分もスッキリ。
キャベツもシソも細かく刻んでコールスローにすると、パンに
挟むとたくさん食べれそう。
写真は「春キャベツとしそとニンジンのコールスロー」です。
作ってみました。

もう一品は「春キャベツとソーセージ&ベーコンの炒め蒸し」
味付けはコンソメスープだけです。
たまねぎとニンジンも入っています。
蒸しあがる1分前くらいに
チーズをかけてふたをして、チーズがとろ~り溶けていい香り。
最後にブラックペパーをパッパッとふりかけて、超簡単。

サラダのドレッシングはフレンチでもいいし、和風でも中華ドレッシングでも
何でも合いますね。
レモンだけをぎゅっと絞るのも、想像するだけで口の中は
唾液が出てきますね。酸っぱそう!!

フライパンにキャベツをしいて、その上に豚バラをおいて
蒸し焼きにするのも美味しそう。
最後にサッとゆでた菜の花を加えると春を感じさせる一品になります。

ロールキャベツならぬ、ロール肉団子も一口サイズで食べやすいですよ。
レンジでチンしたキャベツに市販の肉団子を巻いて、
トマトソースで煮れば「ひとくちロール肉団子」のできあがり。

キャベツを選ぶ時のポイント
春キャベツは葉の巻がゆるくて、軽いもの。
秋・冬キャベツは葉の巻がしっかりして、重いもの。
どの季節でもしっかりと重いものがいいという野菜の卸をしている
人が言っているのを観たことがあるのですが・・・。
やっぱり、重たい方を買ってしまいますよね。
お得感があるから・・・。
あと、ヘタの大きさは500円玉くらいのものがいいとか・・・。
どちらも葉にツヤがあって緑色が鮮やかなものを
選ばれるといいですね。

Omura


2016年3月16日 blog 0

春を告げるコブシの花

春を告げるコブシの花に
こころにそよぐ風が吹いた・・・

今日は顔に似合わず、文学的にちょっと話を・・・。                      1458086712424

堀辰雄の随筆、「辛夷の花」に辛夷のエピソードが
あります。
小説「風立ちぬ」で有名な作家ですね。
スタジオジブリの映画のタイトルになったり、
「風立ちぬ」という言葉は松田聖子の曲にもあります。
これは、秋の歌だけど・・・。
「風たちぬ~、今は秋。今日から私は心の旅人~」。
亡くなられてしまいましたが、大瀧 詠一さんバージョンの
「風立ちぬ」もいいですよ。

「辛夷の花」には、旅先の列車の中から、こぶしの花が見えるだの
見えなかったなどと夫婦の仲睦まじい会話が出てきます。

最後はこんなふうに書かれています。1458086726101

雪国の春にまつさきに咲くといふその辛夷の花が、
いま、どこぞの山の端にくつきりと立つてゐる姿を、
ただ、心のうちに浮べてみてゐた。そのまつしろい花からは、
いましがたの雪が解けながら、その花の雫のやうにぽたぽたと
落ちてゐるにちがひなかつた。……

ん~、深いですね。
春を告げるコブシの花を通りがかった公園で見かけたので
写真を撮りました。
後ろに見えるの、関西ではおなじみのフレーズ、
カンテ~レ!の関西テレビです。
余りにも青い空にくっきりとコブシの花の白が鮮やかだった
ものだから。

中国ではモクレン類のつぼみを乾燥させたものを辛夷(しんい)と呼び、
薬用にしていました。
主に風邪による頭痛や鼻づまりに効果があります。
日本では木蓮の代用としてコブシを使っていたようなので、
コブシを「辛夷」と書くようになったのだとか・・・?

漢方では「辛夷」は「シンイ」と呼び、シンイが入っている
辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)は副鼻腔炎や花粉症の鼻づまり、
慢性鼻炎や蓄膿症の症状に使われます。

英語では「マグノリア」(magnolia)と言います。
マグノリアつながりで思い浮かんだのが、
1989年公開の映画「マグノリアの花たち」
アメリカ南部の小さな町で繰り広げられる、感動の人間ドラマ。
当時は大女優たちの共演で注目を浴びた作品です。
時間があれば、映画鑑賞などされてみてもいいかもね。

天気のいい日には、ちょっと散歩。
いいですね~。
花粉症の人には辛い季節になるけど・・・。

そうそう、当院は不妊治療専門の鍼灸院ですが、
患者さんで花粉症や喘息、アトピーやアレルギーのある人の
治療も併せてしていますよ。
鍼灸治療でかなり改善できると思います。
スーパーライザーも花粉症の治療に効果がありますよ。
当院に来られている方は、遠慮なく言ってください。

Omura


2016年3月14日 blog 0

やっと妊娠できましたNo.9-③

陰陽のバランスを整える。
「陽の気」を補い高温期をキープさせる

前回はMさんの妊娠までの当院の治療で、
1回~3回目までの治療過程をご紹介しました。
今回はその続きです。

◆鍼灸治療

4回目
生理から5日目。人工凍結胚移植(2ステップ)のため、
生理2日目からエストラーナテープを貼られていました。
この日は、しっかりと生理を出し切るツボを選んで治療
させて戴きました。

しっかりと生理を終わらせないと、子宮内に残った血液は
古い血液となり、お血になってしまい着床の妨げになったり、
子宮内膜が発育しにくくなるからです。

5日目
生理から13日目。生理から11日目の診察で内膜は7ミリ。
まずまずです。
この日は、鍼治療ので全身の血行を良くし上半身の
こもった熱を取りました。
お灸を加え下半身の冷えをしっかりと温めて、
子宮内膜がより厚くなるように充実させました。

疲れで朝が起きづらいということでしたので、腰・背中・肩を
推拿療法で軽くマッサージ。

6日目
Day2の凍結胚を移植1日後に鍼治療。
本来ならバッチリお灸をするのですが、Mさんの場合は状態を見て
少なめのお灸をしました。
2ステップの移植と言うことで、メインの移植は胚盤胞になります。

Mさん、今までのイライラが少なくなって、気分的に少し
楽になっていると言われました。
気分が楽になるということは、「気の流れ」がスムーズに
全身を流れ、血液の流れも良くしてくれるのです。

7回目
凍結胚移植(2ステップ)の2回目、凍結胚盤胞の移植直前に
治療させていただきました。
Day2の胚移植した胚の成長も促しながら、しっかりと
子宮の中を温める治療です。
鍼治療で「陽」を補い、前回よりも少し多めのお灸です。

高温期は陰陽でいうと「陽のとき」にあたります。
「陽の気」のエネルギーを充実させることにより、
高温期をキープするのです。

胚盤胞を移植して9日後、プラス判定。

現在、流産予防の治療のために、週に1回、
来院されています。

Mさんは20代後半なので、年齢的に若いということもあり、
治療回数は7回と少なくて済みました。
当院に数年もの間来られている患者さんもおられます。
人それぞれに症状が違ったり、年齢も違います。

いつも思うのですが、当院に来られたからといって、
すぐに妊娠するとは限りません。妊娠率は100パーセントでは
ないからです。
でも、何もしないよりは体を整えて、「妊娠体質づくり」をすると、
なかなか妊娠できなかった多くの方が妊娠・出産されております。
胚移植した方の50~60パーセントくらいの確率です。

現在まで、1131人の方が妊娠されました。
この数字は、ご縁があった方たちの数字だと思っております。

Omura


2016年3月12日 blog 0

春の養生法は。。①

体がよくなるということが、
質のよい卵胞を育てることにつながります。

「養生法」という言葉は聞かれたことがあると思いますが、
養生法とは、季節ごとの気温や湿度などの変化にあわせた
運動、食事、睡眠などの方法を心がけて、実践することによって、
健康を維持し、病気にかかりにくい体づくりをめざした
生活方法のことです。

最近は、暖かったり、肌寒かったり、日々の気温が一定しない、
まさに春の気候ですね。春は体内の陽気がだんだんと増えて、
多くなってくる季節です。
ややもすると体の中の気が昇って、のぼせたり、めまいがしたり、
吹き出物がでたり、体の不調もでやすい季節です。
今回は養生法のなかで、運動と睡眠について、お話したいと思います。

◆運動:
運動は、体の気をめぐらせて発散させることができます。
暖かい季節は、積極的に運動をすることをおすすめします。
冬場よりも、春は少し意識をして体を動かして気をめぐらせ、
気を発散させていきましょう。
逆に冬は汗をだらだらとかく程の運動はおすすめはしていません。
なぜなら、寒い冬は体のなかも、陽気が少なくなるので、
汗をかきすぎると体内の気をもらしすぎて、体内の気血(きけつ)を
損なってしまうことになりかねないからです。
冬は特に、じんわり汗ばむくらいのウォーキングでも充分です。

運動ではありませんが、時々、「サウナが大好きで、いっぱい汗をかくと
すっきりして気持ちがいいから、週に何度か行く」という方が
おられますが、汗を滝のようにかくサウナは週に一回くらいで
充分ですとお話しています。

◆睡眠:
春は早寝早起きがおすすめです。
睡眠はできるだけ決まった時間に寝て、決まった時間に起きることが
基本ですが、養生法では日の出の時間にあわせて、
起床時間や睡眠時間を調節することを提案しています。
ですので、冬は早寝遅起き。それでも日の出の時間ぐらいには
起きることが基本です。

冬の間はほかの季節よりも少し長めの睡眠時間で、
ちょうどよいくらいなのです。
余談かもしれませんが、熊は、冬眠しますね。
熊は自然の理にかなった方法で冬に体力(気血ともいえます)を
温存しているのです。

養生法を心がけることによって、次の季節の体調が
変わってくるということがポイントです。
例えば、夏にいつも夏バテしてしまう方は、
春のうちから実戦することによって、夏バテを
防ぐごとにつながります。

さらに言えば、陽気が少なくなる冬のうちに冷える食べ物は控えて、
ゆっくりめに起きられたりなどの養生法で、陰の気をしっかりと
養うことによって、夏バテをしなかったり、軽くてすむことに
つながってくるのです。

体がよくなるということが、質のよい卵胞を育てることにつながります。
鍼灸の治療は、急性の疾患(例えば、ぎっくり腰など)にも
効果がありますが、慢性的な不調に対する治療も得意分野です。
免疫力をあげることにつながるからです。

ですので、体外受精をされている方で、
今回はお休みの周期という場合であっても、
鍼治療を続けてきていただくことをおすすめしています。
(もちろん無理のない範囲でね。)
それは、次の周期のための準備のためなのです。

養生法は食事や、こころがけについても季節に応じての
ポイントがあります。
次回もひき続いて、養生法についてもう少し書きたいと思います。

太田 No.8