2015年8月20日 blog 0

烏丸御池鍼灸院のフォーチュン・スウィーツNo.13

あおざしからりの「あげもち」

今回ご紹介するのは、あおざしからりの「あげもち」。         1439954871235
Tさん(38歳)が妊娠のお礼にと言って持ってきてくださいました。
Tさんは二人目の不妊症でした。
一人目のお子さんはは33歳のころ自然妊娠して現在5歳。二人目を望んでもなかなか
妊娠できないので体外受精に踏み切り、凍結胚盤胞移植を2回したものの
妊娠に至りませんでした。

足立病院の生殖内分泌医療センターに置いてある、
不妊サポート情報誌「ふっくら」を見て当院を知り治療に来られました。
すでに採卵済みで、4個の胚盤胞の凍結胚がありました。

受精卵は胚盤胞になるのに、なかなか妊娠できないのは着床に問題があり、
質の良い子宮内膜を作るために当院に来られたのです。

Tさんの治療は短くて済みました。
生理中と生理後の2回の治療。スーパーライザーのみの治療を1回。
胚移植の前日、2日後、6日後の3回。
凍結胚盤胞移植に合わせて、計6回の鍼灸治療で妊娠されました。

あおざしからりのあげもちはサクサクの食感がとっても口の中で広がって
美味しかったです。
いただいたものは、特選チーズ、明太子、ショコラ、プレミアムからりの四つの味でした。
あおざしからりのホームページを見てみると、たこやき、醤油、きなこ、
みたらし味なとバラエティ豊かです。

京都限定でショコラからり京都抹茶味もありますよ。
どうぞご賞味してみてください。

会社はあの「萩の月」を作っている会社でした。
へぇ~。
店舗は京都の伊勢丹の地下1階、大阪梅田の伊勢丹地下2階にあります。
ホームページは、下をクリックして下さい。

あおざしからりのあげもち

Omura


2015年8月14日 blog 0

やっと妊娠できましたNo.6-⑤

Nさんはその後、人工凍結胚移植を2回されましたが、
いずれもマイナス判定でした。

もう凍結胚がなくなってしまったので、また採卵しなければなりませんでした。
そこで、担当ドクターはアンタゴニスト法での採卵の提案をされ、
採卵することになりました。

その時に相談を受けたのですが、Nさんにはクロミッドで自然周期の採卵が
合っているように思うのだけど・・・ドクターの指示に従って下さいと言いました。
卵胞のグレードの悪い人にアンタゴニスト法はどうかな・・・と思うからです。

患者さんにいろいろと病院の方針や治療法を聞かれることが多いのですが、
提案はしますけど、最終的に病院の方針に従って下さいとお願いしています。

ただ、「へぇ~、そんな方法もあるんですか」と言われることも多く、
提案後にご自身でドクターに相談され、採卵の方法や治療方法を
変更される方も少なくありません。
その結果、妊娠につながったということも多いです。

最終的にNさんはアンタゴニスト法で採卵することになりました。
卵胞は7個育ち、採卵できたのは4個。そのうち2個が良好でした。
あとの2個は授精したものの不良でした。
ですが、5日目まで分割がすすみ胚盤胞凍結できました。
以前は授精3日目までもつかどうかだったのが、5日目まで分割して
胚盤胞になるようになったのは進歩でした。

ただ、グレードがBC評価で決して良くはありません。

2ステップで新鮮胚移植が決まり、授精3日目と5日目に2回に分けて
胚移植されましたが、結果はマイナス判定でした。
受精卵のグレードが基本的に悪い人に、2ステップで胚移植する時は
もう一つが5日目の胚盤胞にならなければ、3日目の移植だけになってしまいます。
今回は鍼灸治療を受けられるようになってから、胚盤胞まで育つようになってきましたが、
それでも妊娠に至りませんでした。

胚盤胞になった2個の凍結胚を1回ずつ人工周期の凍結胚移植されましたが、
判定はマイナスでした。

もう5年ほど同じクリニックに通っているので、転院しようかどうか相談を
受けました。
気分転換もあるし、治療法を変えるのもいいと思うよ・・・と背中を押したのは
良いのですが、Nさんが転院を考えていたのは子宮内膜を再生させる方法の
クリニックでした。

「先生、どう思いますか・・・?」
「ん~、微妙だね。それだったら、○○クリニックの方がいいと思うけど」
「良く考えてみます」
・・・と話をしました。

Nさんは不妊治療でいろいろ考えてしまい、どうすればいいか判断ができなく
なっていたようです。
それでも望みを託して、2013年から子宮内膜を再生させる方法にチャレンジされることになりました。

to be continued
Omura


2015年8月11日 blog 0

Hさんのメール

先日、以前治療に来られていたHさん(37歳)から
出産しましたと、ご報告のメールをいただきました。
Hさんに了解を得て一部をブログで紹介させてもらいたいのだけど・・・と
お願いしたら早速返信がありました。

大村先生へ
こんにちは。
お忙しい中、お返事ありがとうございます。
もちろん、使ってもらって大丈夫です!

私は比較的、スムーズに子供を授かった方だと思うのですが、
それでも先の見えない不安に押しつぶされそうになりました。
そんな時に烏丸御池鍼灸院で色々なお話を聞けて、リラックスできて、
精神的なケアもしてもらえたように思います。
なので、私と同じように悩んでいる人がいれば、ぜひ紹介させてもらいます。
その時はよろしくお願いします。

・・・なんと、ありがたいお言葉。

さて、Hさんからいただいたメールの一部をご紹介したいと思います。

こんにちは。
以前、お世話になりましたHです。ご無沙汰しております。

遅くなりましたが、7月に○○○○グラムの元気な女の子が産まれました。
お灸の指導をして頂いたあとに逆子も治り、通常分娩で出産することができました。

3年程前、病院で不妊治療をしないと、赤ちゃんは望めないと言われ、
目の前が真っ暗になりました。
その時に烏丸御池鍼灸院の事を知り、できることはなんでもしようという
気持ちで通い始めました。
そして、赤ちゃんを授かり、二人の子供のお母さんになる事ができました。
本当にありがとうございました。
諦めなくてよかったです。これからも、がんばって子育てしていきたいと思います。

皆様も暑い日が続きますが、お身体に気をつけてお過ごしください。
本当にありがとうございました。

・・・という内容です。
Hさんは一人目がなかなか妊娠できなくて当院に来られました。
当時は33歳で、若いということもあって、治療期間は約6ヵ月。
比較的短くてすみました。
二人目の時の治療期間は約2ヵ月でした。
一度妊娠して、出産を経験されているので傾向としては一人目よりも
妊娠しやすい状態を鍼灸治療で作りやすくなるからです。

Hさんが妊娠・出産できたのも、「あきらめなかったから」だと思います。

ただ、Hさんの場合は妊娠をあきらめなかったから卒業できた例ですが、
不妊治療の現場では、最後にはあきらめなければならない人もおられます。
両手を上げて喜べないのが現実です。
このブログを読まれて当院で長く治療に来ているのに・・・と思われる患者さんも
おられると思いますが、個人差があるので気分を害されたらごめんなさい。

妊娠体質のための鍼灸治療は、やはり年齢が若い方が効果が早く現れます。
どうしようか・・・と、悩んでおられたら、無料カウンセリングもありますので、
先ずはご連絡してみてください。

Omura


2015年8月5日 blog 0

ラタトゥイユで気と血を補う

先日、ある患者さんが「 病院の診察に行った帰りに、
寄っていく〇〇で、〇〇を飲むことにはまってるんです。」
とおっしゃられました。
その時、私が最近はまっているものってあるかしら、・・・と、
ふと考えたのですが、はまっているといえば、、ラタトュイユかなと思いました。

なぜかというと、料理が簡単で今旬の夏野菜がたくさん食べられるからです。5f60a6c28173611053c5e7e6f18f5148_s
ラタトュイユは有名ですし、作られる方も結構いらっしゃると思いますが、
私の場合はにんにくをオリーブオイルで炒めて、ほぼ同時ぐらいに
ズッキーニとなすびを炒め、しんなりしてきたらトマトのぶつ切りをいれ、
あとは塩コショウとハーブ(オレガノやタイムバジル)で味付けをして、
数分煮てできあがりです。

たくさんトマトを食べられるので、気に入っています。
トマトに含まれるリコピンには強い抗酸化力があり、紫外線によるダメージ
からお肌や目を守ってくれます。
がんの予防(肺がんや、前立腺がん)でその有効性も認められているそうです。
ドクターが体の事を考えてとる食べ物の上位にもあがって
いました。

また、治療中も時々お話させていただいているのですが、
東洋医学では、赤い食べ物には血を増やしてくれる効果があるとされています。

不妊治療をされている患者さんのタイプに気血両虚(きけつりょうきょ)と
いうタイプがあります。
気が少ないからパワーが無くて、全身に血液を巡らせない。
血が少ないから子宮や卵巣を十分に栄養できないくて、
なかなかいい卵胞が育たなかったり、子宮内膜がいつも薄かったりします。

そして、陰虚(いんきょ)というタイプの人は気が上って汗をかくけど、
下半身は冷えている。または全体的に体を冷ます力が弱いので、
ずっと体が火照っているというタイプの方がおられます。

ご紹介したラタトゥイユにはズッキーニやなすびも入っているので、
体が火照ったときは冷やして食されるのもいいでしょう。
温かいラタトゥイユは火を入れているので、体を冷ますことはありません。
ちゃんと体を温めてくれます。

にんにくやオリーブオイルも調味料として使っているので、気と血を補って
夏バテ対策にもなりますね。

トマトのリコピンは脂溶性ですので、生で召し上がられるなら、
サラダにしてドレッシングを、またオリーブオイルなどで調理すると、
吸収率がアップするそうです。
そういう意味でもラタトュイユは血を補うのにぴったりですね。

ラタトュイユについて少しだけ調べてみたのですが、ラタトュイユは
フランスのプロバンス地方、ニースの野菜煮込み料理で、軍隊などで
だされる粗末な料理としてフランス人の口にあがることもあるとありました。
けれども立派なおいしくて栄養のある家庭料理ですね。
個人的にトマトが大好きということもあり、ラタトュイユにはまっています。
みなさんもよろしければ、夕食などの一品に作ってみられてください。

太田(No.3)


2015年8月4日 blog 0

中医学的アロマ講座 1 ストレスコントロール

鍼灸やアロマでストレスコントロール

先日、久々に泣きました。テレビドラマを観て。

ドラマの内容はさておき、笑うことや泣くことは身体に良く、
大切なこととされます。笑うことで産生されると言われるβ-エンドルフィンは
免疫力アップなど、ストレスによって生じる免疫力低下を補ってくれるし、
泣いて涙を流すことはストレス物質を排出してくれるとも言われます。

ちなみに鍼灸治療においてもβ-エンドルフィンが出ることが確認されているようです。

「やっと妊娠できましたNo.6」にもあったように、不妊治療においても
通院・家庭・仕事など理由は様々ですが、ストレスを抱えている方が多く
いらっしゃいます。

そしてストレスこそが不妊の最大の原因になっていると言われることもあります。
引っ越しなどで環境が変わったことによるストレスで、一周期生理が
こなかったということも良くある話です。

仕事や家庭のストレスなど、根本的な原因を取り除くということは
なかなかできませんが、話をしたり笑ったり、鍼灸治療でリラックスして
落ち着いた気分になったりすることは、不妊治療の中でも助けに
なってくれることでしょう。

香りなどが好きならば、アロマによりストレスで乱れた体の調整をしても良いでしょう。

グレープフルーツやオレンジなどの柑橘系で気分を高揚させても良いし、
サンダルウッドやフランキンセンスのようなお香のような香りで
心静かに過ごしても良いでしょう。お湯に2~3滴たらして足浴してもいいですね。

今まで、いくつかアロマオイルの使用を勧めてきましたが、
今回は少しだけ注意事項も書いてみようかと思います。

①妊娠初期はアロマオイルの使用は避ける。妊娠中期・後期は
毒性の強いものや子宮を刺激するようなものは避ける
流産を促したり、刺激に敏感になっていたりするためです。

②妊娠の可能性のある時は子宮を収縮作用のあるもの、ホルモン作用の強いものは避ける。
着床の妨げになる可能性があるためです。

例としては、ローズ、ゼラニウム、クラリセージ、ラベンダー、
ペパーミントなどがあります。
その他もたくさんありますが、妊娠初期以外ならオレンジなどの柑橘系は
使用可能とされます。
飲み過ぎなければ、ペパーミントティーは胃腸にに良いです。
ですが、オイルマッサージなどで体に使うのは避けた方が良いでしょう。

あとは、皮膚刺激が強いものもあるので、ヒリヒリして不快な場合などは、
使用しない方が良いでしょう。

あと、妊娠の可能性のある時期は、
指圧のような強いマッサージも子宮を収縮させる効果があるとされるので注意が必要です。

長くなりましたが、ストレスコントロール、大事ですね。

鍼灸師・ホリスティクセラピスト
安田(No.3)