2015年6月30日 blog 0

東洋医学とアロマテラピー

最近ではアロマの世界でも東洋医学に基づいてオイルが選ばれる
機会が増えてきました。

例えば、ストレスを受けやすく「肝」の気が滞る人には、
リラックスして気のめぐりを良くするグレープフルーツベルガモットのオイル。
全体的に寒がりで「腎」の陽気が足りない人には、それを補うような
ジンジャージュニパーベリーを使うという感じです。

漢方は東洋医学的な診察をして、それに合わせて処方を組み合わせます。
アロマにおいても東洋医学的な診察を行い、その状態に合わせて
オイルを選ぶやり方をするわけです。

インターネットでも中医アロマや漢方アロマといった言葉も耳にすると思います。
鍼灸と漢方に相乗効果があるように、アロマオイルを使うときがあるなら、
東洋医学に基づいた使い方をして相乗効果を期待されても良いですね。

ちなみに今の時期(梅雨)は「脾(胃)」のトラブルが多い時期なので、
消化吸収を助けてくれるような、ペパーミントレモンスイートマジョラムなどを
加えるといいですね。ハーブティーを飲んでもいいですし、それらを含んだ
マッサージクリームなどを使うのも良いと思います。

消化機能が弱くなると、子宮や卵巣にも栄養を送り届けにくくなるので、
そういった意味での体調管理も大切だと思います。

この時期、冷たいものもたくさんとりたくなってくると思うので、
胃腸にたくさん負担を与えすぎないように適量を、そして胃腸の疲れを感じたら、
温かいものをとったりして、いたわってあげるのも体には必要ですね。

安田


2015年6月26日 blog 0

やっと妊娠できましたNo.6-①

7年間の不妊治療を乗り越えて妊娠・出産

 

Nさん(当時39歳)が当院に来られたのは2011年の8月の末でした。
インターネットで当院のブログをみられたようで、
望みを託して来られました。

問診でNさんの今までの治療経過をお聞きすると・・・
・タイミング療法を5回
・人工授精を12回
・体外受精(顕微授精)で胚移植を10回以上
されていました。
新鮮胚移植が6回で、凍結胚移植が4回ほどだそうです。

2010年に顕微授精で妊娠されましたが、妊娠8週5日目で
胎児の心拍が停止、流産されました。
この時点で、不育症検査はされていなかったようです。

流産の原因が染色体異常なのか不育症で血栓ができてしまったのか、
受精卵自体の力が無かったのかはわかりません。

当院に来られるまでの1年間は他の鍼灸院で1年ほど治療されていました。
気分を変えることと、ブログで受精卵の質が鍼灸で向上された話をみられ、
鍼灸院を変えられたようです。

Kさんいわく不妊のおもな原因は
「卵胞が育ちにくい」「受精卵のグレードが悪い」ということでした。
受精卵のグレードが悪いので胚盤胞移植はできず、
新鮮胚も凍結も2日目が3日目の移植に限定されていました。

生理周期は38日くらい。
基礎体温表は心電図のような波形で、どこが低温期で、高温期なのか
わかりづらい波形でした。
生理周期はちょっと長いですね。採卵まで19日以上かかる計算になります。

舌の状態は・・・ん~かなり悪かったです。
舌の表面の全体的な色は赤黒く、舌先が特に紅い。
舌の表面は裂紋(れつもん)と言って、割れたようにひびが入っていました。
舌の大きさは標準より小さく、精気のパワーがありませんでした。
舌の横は歯痕(しこん)といって、歯の跡がくっきりついていました。
舌の裏は紅く舌の裏にある舌下静脈がどす黒く紫色で怒張していました。
舌の状態はその人の体の状態を見るバロメータです。
詳しくは次回ご紹介しましょう。

要するに、かなり状態が悪いということです。
この状態ではまず質の良い卵胞も育たないし、妊娠しても妊娠を持続させるのは
難しいのではと思いました。

Nさんのストレスはかなりキツイのでは、・・・という私の診断でしたが、
問診票にNさんが記入されたのはストレス度が1でした。

当院の問診票の中に不妊治療のストレスは1~10でどれくらいですか?
という項目がありますが、ストレス最大を10とした場合を記入して頂いています。

長年、不妊治療の現場でたくさん患者さんを治療させていただきましたが、
問診の時に「不妊治療のストレスはそんなに無いです・・・」と言われる
患者さんの多くは、ストレス度8~10くらいは感じておられる
傾向にあります。

治療に何回か来られるようになって、
「本当はストレスいっぱいだったんです。でも、初めて来たときは緊張するし、
自分が不妊治療のストレスでいっぱいいっぱいだとは、言いにくかったんです」
とお話して下さる方も多いです。

Nさんの治療にはかなり時間がかかりました。
当院での妊娠された方の治療期間の平均は約6か月間。
Nは妊娠までに3年かかりました。
それでもあきらめずに治療を続けられたNさんの壮絶なサクセスストーリーを
次回からご紹介することにしましょう。

Omura


2015年6月23日 blog 0

8月の無料カウンセリング

8月無料カウンセリングの日程

無料カウンセリングのご予約をいただくことが多くなりましたので、
日程を少し増やしました。1人で悩んでないで、良かったら治療に関して悩んでいることがあったり
疑問に思っていることがあったら、来られてみてはいかがですか?

● 8月 5日(水)、6日(木)、7日(金) 担当/大村

       8日(土) 担当/太田

      19日(水)、20日(木)、21日(金) 担当/大村

      22日(土) 担当/山崎

午後1時~1時30分
(各時間、お一人、または一組)
(担当は変わることがございます。ご了承ください。)

病院でいろいろ検査をしたけれど、
特に問題はないと診断されてもなかなか妊娠できない。
タイミング療法を経て、人工授精、そして体外受精まで
ステップアップしたのに妊娠できない。
東洋医学的に見て原因や問題が解決できるかもしれません。
当院ではなかなか妊娠できなかった人たちが、
今までに 973組以上 がパパ・ママになられています。
(ホームページの人数を改定して957組になっていますが、
その後も妊娠された方が増えましたので、現在は973組です)

卵胞の質が悪い、子宮内膜症や子宮筋腫がある、生理周期が短い
または長過ぎる、生理痛がキツイ、仕事や不妊治療でストレスを感じている、
基礎体温が安定しない、いつも目が疲れていて肩や腰が凝っている、
食生活が不規則で質の良い睡眠がとれていない、
姿勢が悪いと言われる、股関節がズレていると言われたことがある、
冷え症がある、貧血気味である、または冷えのぼせがある、
痩せてなかなか太れない、又は不妊治療をはじめて5キロ以上太ってしまった・・・等々は
不妊の原因に関わってます。
鍼灸治療や股関節を正しい位置に戻してあげる整復で諸症状が改善し、
妊娠しやすい体質づくりができますよ。

当院の個別無料カウンセリングを受けて見られてはいかがですか?
その内容は、

●東洋医学的に見て不妊原因はどのタイプに属するのか
診断いたします。
また、その解決方法のアドバイスもいたします。

●鍼灸治療はどのようにするのか、当院の治療の方法も
ご説明いたします。

●その他、不妊治療で疑問に思っていることなどがありましたら
ご相談ください。

カウンセリングの時間は30分くらいですが、
個別無料カウンセリングご希望の方は、

当院に電話でご連絡ください。
電話 0752412101

もし一人で悩んでおられるのなら、気軽にご相談ください。
少しはお力添えできると信じております。

Omura


2015年6月23日 blog 0

チェンジ・オブ・ペース

ドイツで開催されていた男子テニスのゲリー・ウェバー・オープンで、
錦織圭選手が棄権してしまって、とっても残念でした。
BS朝日で放送予定だったので、画面の前でバッチリ準備して、
試合を見ようと思ったのに・・・。

ケガでは仕方がありませんね。
左のふくらはぎのテーピングはガチガチに巻いていても、
痛みをこらえながらプレーしている姿を見て、
棄権した方がいいのに・・・、ウィンブルドンが控えてるしなぁ・・・と
思っていたら、ヤッパリ棄権だった。

私も恥ずかしながら学生時代からテニスをしているので、
少しは分かるのですが、テニスって結構ハードなスポーツです。
長距離を走るマラソンランナーと違って、リターンされてくる
ボールを打ち返すために素早く移動する時に足に負担がかかります。
少しふくらはぎを痛めているだけで、歩けるけれど試合になると
何倍も痛みの箇所に付加がかかって試合どころではないのです。

試合が長くなればマラソンランナーのような持久力も必要になってきます。
そして、試合の流れを変えるためにどのセットでギアを上げるか、
相手の出方をみて球種をフラットなのか、スピンなのか、それとも
スライスを織り交ぜてチェンジ・オブ・ペースをします。
流れを変えるということが勝負のカギを握ることがあります。

患者さんで採卵が続いていて、授精しなかったり、分割が進まなかったり、
卵巣の奥に卵胞が育ってしまい採卵できなかったり・・・と
なかなか前に進めないことが続くことが良くあります。
そんな時は、「1ヵ月でいいから、ちょっと休んでみたら」・・・と、
アドバイスすることがあります。

焦りばかり出てしまって、心と体のバランスが不調をきたすと、
やっぱり女性ホルモンの分泌が少なくなってしまいます。
これでは質の良い卵胞は育ってきませんね。

一人目の時は何度タイミングしても人工授精してもできなかったのに、
やっとの思いで体外受精したら妊娠される方がおられます。
受精卵が残っているので出産後1年半~2年してから治療に
来られる方が、胚移植の前にとりあえずタイミングしてみてと
タイミングに合わ鍼灸治療をして、自然妊娠される方も少なくありません。

これも一種のチェンジ・オブ・ペースが上手くいって妊娠されたのだと1435028476273
思います。体がリラックスしている・・・って、健康にもいいしね。

因みに私も陶芸を初めまして、生活のリズムを仕事ばかりではなく、

やってみたかったことを初めて、日々の生活に少し「無心になる時間」
できてストレス発散できています。
写真は人生初の処女作。
次回は何か土を削っていくようです。
作品が出来上がったら、ブログにアップしますね。

Omura


2015年6月18日 blog 0

肩こり・・?不妊症・・?

当院には毎日多くの患者さんがこられていますが、
治療をするにあたっていろいろな話をする中で肩こりを
訴えられている方がとても多くおられます。

肩こりと不妊症とは全く違う症状のようで実はとても
関係深いのをご存知でしょうか?

肩こりは主にストレスや普段の生活環境の影響で肩や首の筋肉が緊張しb03753b63ea9c092531b0ac1e0dba2c1_m
血行不良になっている状態です。
それが原因で脳へも十分な血液が届かなくなります。

脳に十分な血液がめぐらないと卵胞ホルモンや黄体ホルモンといった
女性ホルモンを分泌させる指令がうまく働きません。
また自律神経の乱れからも生理痛や月経不順といった症状を
引き起こす原因にもなります。

鍼灸治療においても不妊治療の一環として、周期によって鍼、
又はマッサージを加え肩こりに対しての治療をすることがあります。

私が中国留学で学んだ推拿(すいな)を取り入れたマッサージは、
100以上の手技があり、体の不調を整えるのにとっても効果が
あると思います。
推拿(すいな)とは、中国伝統式整体法と言えるでしょう。
中国では国家試験制度があるくらい、東洋医学をちゃんと学ばないと
治療をすることができないんですよ。

肩こりを鍼灸や推拿で治療するのはもちろん血行不良や
自律神経の乱れを改善させる為でもありますが、体を流れる
ツボの流れも大きく関係しています。

ツボは足の先から頭のてっぺんまで体全身にあるのですが、
それらのツボは全てつながっていて、当然肩にもたくさんツボがあります。
そして肩とお腹にあるツボは経絡の走行上つながっているのです。

肩こりで血行不良になると子宮や卵巣も同じ様に血が滞り、
良い卵胞や良い子宮環境を作りにくくすることがあります。
なので当院では肩こりも不妊の一環として施術させていただいてます。
腰痛の治療もしていますよ。

普段、肩こりがきつく気になる方は肩周りのストレッチを
されてもいいかもしれません。
そしてたまには旅行に行ったり、家族、友人とお出かけしたりして
適度にストレス発散されるのも良いかと思います。

あとは、これから夏にかけてエアコン等で
冷えることがあるので、冷え対策も重要ですね。

次回は「夏の冷え症対策」についてご説明したいと思います。

山崎