2015年4月13日 blog 0

生理が来ない・・・と相談に来られたNさん

N(37歳)さんは当院で妊娠体質の治療にこられながら、
タイミング療法や体外受精をされています。
もともと生理周期は30日~36日と少し長めのKさん。
体外受精にトライしましたが、マイナス判定。

その後休憩の意味もあってタイミングにトライ。
タイミングして2週間過ぎても生理が始まらないので、
もしやと思い妊娠検査薬を使われたそうです。

結果は真っ白。あれっと思い、そのうち生理が来るかと思いきや、
やっぱり生理が来ない。
また妊娠検査薬を使っても真っ白。
結局、妊娠検査薬を5本くらい使ったそうです。

通院しているクリニックに行って、プレマリンとルトラールを
12日間処方されました。
そしてクリニックの帰りに当院に来られました。

「Kさん、こんばんは。今日は予約は入ってないけど・・・どうされました」
と聞きました。
「生理から44日経っても生理が始まらないんです。タイミングはしています。
妊娠検査薬使ったけど、マイナスでした。どうしたらいいですか」
「私このまま生理が来なくて止まってしまうんでしょうか・・・」
と心配そうにされていました。

「あのね、あなたの年齢と今の状況からして生理が来なくなるなんて
考えられへんよ」
「44日くらいで、何をビビってんるのかな」
「もっと深刻な状況の人はいっぱいいますよ」
「人と比べることは決していいとは思わないけど、心配し過ぎと違うかな・・・」
「あなたはストレス感じやすいタイプやから、
調子を整えて生理を起こさせるようにしましょう」
「それに、プレマリンとルトラール12日間出てるから、飲み終わったら
2~3日目くらいで生理来るよ。ご心配なく」・・・と伝えました。

Kさん、4日後に当院に来られました。
「先生、生理きました。今日5日目です」

「えっっ、どういうこと。高温期をつくるお薬出てたでしょ」

「前回相談に来た日、帰ってからスーっと生理が始まりました」
「だからお薬飲まなくていいようになりました」
「先生とお話しした後、何か気分が楽になって・・・ありがとうございます」

・・・と言われましたが、ただ私は状況を説明しただけ。
ちょっと元気が出るように背中も押しましたけどね。

前回の体外受精の判定がマイナスになってから、彼女の精気は失われがちでした。
いつもより元気がなく、顕著なのは肌質がいつもよりカサカサになって
いたからです。
ストレスで気が回らなくなって血が巡らない。
生理を起こすパワーが不足し、肌はカサカサになります。
吹き出物も出ることが多いです。
「気分証とか気滞証」といいます。

Kさん当院に来て、ちょっとホッとしたようでした。

自分で悩みを抱え込まないで、人に話をしてみたり聞いてもらうことを
してみたりして「ホッとする時間」を作るのも大切ですね。

Omura


2015年4月9日 blog 0

上手くいくといいね

今日、来週に体外受精の判定を控えた I さん(41歳)が、
胚移植後の治療に来られました。
鍼をしながら話をしていると、I  さんがポツリと、
「ここに来るとリラックスして寝れるんですよね~」と言われた。

「ありがとう。でも何で寝れるの・・・」と聞くと、

「ん~、エステに行っても何かリラックスしてるはずなのに足がムズムズするんです」
「ここだと、全然足がムズムズしなくて、鍼をしている間、寝れるんですよ」

「な~るほど・・・たぶん、それはこの空間の広さかもね・・・」

「・・・どういうことですか」

「それはね、ここの部屋の広さは、広すぎず狭すぎずにしているんですよ
「ベッドは鍼灸用のベッドではなくて、アロマテラピー用の広めのベッドで
ふかふかだし、空間もちょうどいい広さにしてるねん」と答えました。

「へえ~、そうなんですね」

「それと、ここはビルの南と東が窓になっていて、風通しや日の光の入り具合が
良い感じで入ってくるしね・・・」
「部屋の中にいい気が流れているからやと思うけど」

「だからですね」

・・・という会話がありました。
ここを開業する時に、不動屋さんに案内されて、ガランとしていて
何もなかったのですが、心地よい日差しが窓から部屋に差し込んでいて、
いい気が流れているのを感じました。
即決で決めました。

そのとき不動産屋さんにこう伝えました。
「ここの場所なら、多くの方が妊娠して卒業されると思う」とポツリ。
インスピレーションがあったからですね。

人が初めての人と会う時、この人と気が合うかどうかは1秒かからないと言います。
私も当院ができる前のガランとしたビルの部屋に連れてきてもらって、
ドアを開けた瞬間にインスピレーションがありました。

話は I さんに戻りますが、胚移植の5日後に来られました。
私が鍼をしていると、
「院長先生に治療してもらうの初めてなんですよ」
「そうでしたか・・・でもお会いしているはずですけど・・・」

「先生のいないときに来ていたから・・・」
「それは、残念。でも、胚移植してから大切な日に治療させてもらえて良かった」1428566563403
「うまく判定が出ればいいね」
「ありがとうございます。」

I さんの治療中、妊娠しそうなインスピレーションがありました。
上手くいくといいね。
I さんもですが、タイミングや人工授精、胚移植にトライされる人に
毎回思うのです。

上手くいくといいね。

先日、伊勢神宮に行って、手を合わせてきました。

Omura

 


2015年4月6日 blog 0

やっと妊娠できましたNo.4-⑦ 18年間無排卵だった

今回が I さんのお話は最終回です。
I  さんはその後半年くらい鍼灸治療に専念されました。
月に2~3回のペースで来院されました。
それは次のショート法での採卵に向けて、ちゃんと準備を
したいということと、疲れた体を癒すためでした。

そして2012年5月にショート法。
14個採卵、そのうち5個授精、その他は未熟卵でした。
以前より卵胞の数が取れるようになってきましたが、
卵胞の成長がまちまちだったので、16日目での採卵でした。
・・・ですが、受精卵はすべて2~3日目で分割停止。
胚移植はキャンセルになってしまい、病院に通うことを半年ほど
休むことにされました。

病院に通院するのを休んでいる間も、当院へは回数を少し減らし、
月に2回くらいのペースで疲れた体を癒しに来られました。

半年後、思い切って転院され、フェマーラとhmgの注射、セトロタイドを
使って11個採卵。4分割と8分割の受精卵を2個ずつ、計4個凍結できました。
2013年に入って、人工周期で2日目の凍結胚を2個胚移植。
結果はマイナス判定。
ショックで何もできない状態になってしまいました。
その後、病院も鍼灸治療も6ヵ月休み、何もしない時間を作られました。

何もしない時間も大切ですね。

6ヵ月後来院され、ベッドで待っているI さんに「久しぶりですね」と話しかけると、
我慢していた涙が堰を切ったように溢れ出しました。
鍼灸治療できる状態ではなかったので、10分ほどしてから、

心を落ち着かせるツボを選んで治療しました。

翌週にもう一度、同じ方法で治療させていただきました。

すると、もともと生理は自分の力で起こすことはできないのですが、
薬を使って生理を起こさせてから、2回の治療をして、43日後に自然に生理が来ました。

2013年の11月にまた転院されていました。
ドクターとの相性やクリニックの方針など、いろいろな問題が
ありますからね。

2013年の12月の診察で生理から9日目の診察で、
小さい卵胞が見えると言われました。
卵胞が自然に育っていたのです。
卵胞の成長が遅いので、とりあえず22日目にタイミング。
生理が来る。

2014年2月になり、生理が始まって2回ほど鍼灸治療。
22日目で卵胞は見当たらないと言われたが、29日目に来院。
I さん、「先生、昨日排卵したかも・・・」とポツリ言われました。
「10代のころ、まだ生理が自然に来ていた頃の感覚があったんですよ」

実に18年ぶりのことでした。
おりものが急に増えて、今朝の基礎体温は36.9度あったようです。
ですが、タイミングはできなかったようです。
たぶん排卵してから13日目くらいで生理が来てしまいました。
でも、生理周期の日数40日くらいかかりましたが、続けて自然に
生理が来ていることに I さんは、「前向きになれました」・・・と
行ってくれました。

そして、次の周期、3月に入って26日目の卵胞は19.6mm。
やはり成長のスピードは遅いですが、薬なしで自力で卵胞が育っていました。
27日目に人工授精。
ご主人も奥様が頑張って治療して排卵するようになったということで、
人工授精の前に2回ほど精子の運動率を上げるため、鍼灸治療に来られました。

5~6年にわたって採卵しては胚移植し、または胚移植すらできなかったりが
続いた彼女の不妊治療でした。

人工授精の後、3回ほど高温期持続のための鍼灸治療をしました。
人工授精18日後の治療の時、生理はまだ来てないとのことでした。
脈を診断すると、妊娠の脈が表れていました。

「妊娠してるかもね。妊娠の脈が出ているから・・・」と伝えました。
I さん、「え~!!先生に今までそんなこと言われたことないですよ」
「だって、ダメもとの人工授精だし、来月、ショート法で採卵予定ですよ」

「でも、人工授精から18日後だし、妊娠の脈があるからね。」
「採卵して・・・だけが最終手段じゃないよ」
ステップダウンという方法もあるし、体外受精していてなかなか妊娠できなくて、
次の採卵の前に妊娠することも良くある話だよ」と言いました。
「明日、生理が来てなかったら病院に行ってみて、判定してもらったらどうかな」
・・・と勧めました。

翌日、電話で連絡があり、妊娠のプラス判定が出ました。
一度、体外受精で妊娠し、早期で流産経験があるので不育症の検査は
済ませておられました。検査結果は何もなかったので、不育症で流産の
心配をする必要はなくなっています。
翌週から流産予防の治療を1週間に1度のペースで、
15周と6日までさせていただきました。

総括すると、18年間無排卵でしたが、鍼灸治療で自然排卵するようになりました。
排卵するまで28日かかりましたが、人工授精で妊娠されました。
精子の運動率の低いご主人の治療をさせて戴いたのも、
I さんが人工授精で妊娠された大きな要因だと思います。

不妊治療をしていて何度も心が挫けて、もう治療はやめようと思われたことでしょう。
でも、そのたびに休憩して心と体のバランスを整えに来られて、
あきらめなかった I さんの頑張りが妊娠、出産へ導いたのだと思います。

2014年12月に出産。I さん、35歳と2ヵ月のことでした。

もし、不妊治療に疲れていたら、心と体のバランスを整えに来てみてください。
毎月、無料カウンセリングをしていますのでご利用してください。

Omura


2015年4月1日 blog 0

やっと妊娠できましたNo.4-⑥ 18年間無排卵だった

前回は、I さんのダイエット鍼灸の話で終わりましたね。
今回はダイエット鍼灸についてちょっとお話しましょう。

から揚げ、天ぷらなど脂っこいものがや甘いものが好き過食気味で、
それに運動不足が加わると普通ならどうしても太ってしまいます。
マヨネーズ大好きなマヨラーも太る原因ですね。
ですが、中には痩せの大食いの人もおられます。
こんな人は太りにくい遺伝子をもっているか、
胃腸の消化吸収が悪くて太りにくい体質です。

そもそも何で太っちゃうの・・・?
そんなに食べてないのに・・・と思っている方いませんか?
東洋医学的には「油太り」「ストレス太り」「パワー不足太り」(水太り)
などがあります。

油太りは食積太りに関係します。要するに過食と脂肪の取りすぎですね。
食べたものが消化不良をお越し、消費されないでどんどん
溜まってしまって太ってしまうというものです。

ストレス太りはいつもストレスを感じていて、
血行が悪くなりホルモン分泌の乱れや代謝が上がらないで太ってしまうのを
肝気鬱結で太ると考えます。
ストレスで肝臓系の乱れは胃腸の乱れにつながるからです。

パワー不足太りは気虚で全身の気を巡らす力が弱いので
水太りになりやすいです。そんなに食べてないのに、
下半身がむくみやすくて太っている状態です。
下半身に余分な水分が溜まると、下肢はむくんで冷えます。
だから、冷えるとすぐに小便にしたくなる傾向にあります。

気虚の方は血虚の方も多くて気血両虚というタイプで太ります。
ただ、気血両虚のタイプで反対に太れない人もおられます。
えっ・・・どうして同じタイプなのに太れない人と太る人がいるの・・・と
思われると思しますが、他にいろんな要因が加わってきて
太る人や太れない人がおられます。

ただ、太れない人に脾虚という状態が加わっていることが多くみられます。
もともと胃腸が弱く消化吸収能力が弱く、食べたものを体の血や筋肉に
変化させる効率が悪いタイプの方です。

不妊治療されている人はホルモン剤を飲んだり、注射したりして
いつの間にか5キロ太ってしまったという方が多いです。
中には不妊治療を始めて10キロも太ってしまったという方も
少なくありません。
毎月、自分で作る女性ホルモンに加えてホルモン剤を投与しているので、
太る傾向にありますね。

ですから、太ってしまった人は代謝が悪くなって運動不足になって
なかなかダイエットの効果が出てこないのです。
ちょうどこの話を書いている最中に、当院の太田先生が問診をしていて、
K さんが不妊治療をはじめて5キロも太ってしまって・・・悩んでおられると
と報告がありました。
そしてK さんに、丁度、次のブログで紹介する不妊治療を始めて
5キロ以上太ってしまった話について書いているところなんですよ・・・と
お話しました。

それじやぁ、今日からしばらくはダイエットの鍼も加えながら治療しましょう
ということになりました。
K さん、にっこりです。(^o^)
K さんの場合は女性ホルモンの問題も関係すると思いますし、ストレス太り系と
血の濁りの「お血」もあるので、血の巡りを良くして、ストレスも軽くなるように
ツボを選んで治療をすることにしました。

話はI さんに戻りますが、彼女の太り方は肝気持鬱結のストレス太りと、
気血両虚が混ざっている状態で太ってしまったので、ストレス軽減と
気と血の巡りを良くするツボを選んで治療をしました。

食事制限したりと、我慢のダイエットではないので鍼灸でダイエットすると
反対に肌もきれいになります。
もちもちプルルン肌になりますよ。
体の内側からキレイになって自然にダイエットできるということは、
妊娠しやすい状態になるということなんです。

そうそう、I さんは、鍼灸に来てから「手荒れが改善された」と
言ったことがありました。
それは手の末梢血管の隅々まできれいな血液が廻るようになったからです。

改めて気の巡り、血の巡りって大切ですね。

ダイエットの鍼灸の治療方法ですが、その人のタイプに合ったツボを選んで
治療します。
ダイエットだから、痩せるツボだけを選んでするのではありません。
耳つぼも使いますが、これも症状によって少しツボが変わってきます。

要するに、その人に合ったツボを選んでダイエットしやすい体作りをします。

不妊治療をはじめて太ってしまって気になっておられたら
ご相談くださいね。

さて、I さんはまだまだ苦難が降りかかってくるのですが、
それを乗り越えて行きます。
次回、I さんの話は最終回です。乞うご期待!!

Omura


2015年3月31日 blog 0

4月の無料カウンセリングのご案内

4月の無料カウンセリングの日程

●4 月 8日(水) (担当/山崎)

●4 月11日(土) (担当/太田)

●4 月22日(水) (担当/安田)

●4 月25日(土) (担当/安田)

午後1時~1時30分

(各時間、お一人、または一組)

病院でいろいろ検査をしたけれど、
特に問題はないと診断されてもなかなか妊娠できない。
タイミング療法を経て、人工授精、そして体外受精まで
ステップアップしたのに妊娠できない。

東洋医学的に見て原因や問題が解決できるかもしれません。
当院ではなかなか妊娠できなかった人たちが、
今までに940組以上がパパ・ママになられています。
(妊娠された方は前回より7名増えました)

卵胞の質が悪い、子宮内膜症や子宮筋腫がある、生理周期が短い
または長過ぎる、生理痛がキツイ、仕事や不妊治療でストレスを感じている、
基礎体温が安定しない、いつも目が疲れていて肩や腰が凝っている、
食生活が不規則で質の良い睡眠がとれていない、
姿勢が悪いと言われる、股関節がズレていると言われたことがある、
冷え症がある、貧血気味である、または冷えのぼせがある、
痩せてなかなか太れない、又は不妊治療をはじめて5キロ以上太ってしまった・・・等々は
不妊の原因に関わってます。

鍼灸治療股関節を正しい位置に戻してあげる整復で諸症状が改善し、
妊娠しやすい体質づくりができますよ。

●転院を考えている・・・というご相談も良く受けます。
今通っているクリニックが自分に合っているのか・・・
治療が長くなると不安も出てくると思います。
お答えできる範囲でアドバイスさせていただきます。

個別無料カウンセリングを受けて見られてはいかがですか?

その内容は、

●東洋医学的に見て不妊原因はどのタイプに属するのか診断いたします。
また、その解決方法のアドバイスもいたします。
●鍼灸治療はどのようにするのか、当院の治療の方法もご説明いたします。
●その他、不妊治療で疑問に思っていることなどがありましたらご相談ください。

カウンセリングの時間は30分くらいですが、個別無料カウンセリングご希望の方は、
当院に電話でご連絡ください。

電話 075-241-2101

もし一人で悩んでおられるのなら、気軽にご相談ください。
少しはお力添えできると信じております。
Omura