2014年10月13日 blog 0

着床障害の原因と克服法

足立病院生殖内分泌医療センター内にある、
最先端医療と東洋医学による未妊サポート情報誌「ふっくらNo.8」からの
ご紹介です。

同センター長の中山先生のページからご紹介しましょう。

着床障害の原因と克服法

「血流改善によって本来のメカニズムを取り戻す」

せっかく受精しても着床できないのは子宮内膜もしくは卵にトラブルがあるということ。
子宮や卵巣の血流が悪いこともその原因の一つです。
ではなぜ血流が滞るのか、根本原因はやはり毎日の生活習慣にあります。

血流の滞りが子宮内の着床準備を妨げる。

まず基本的な知識として、子宮の中で胚が着床するチャンスは
たったの2日間しかありません。それ以外の期間は子宮の無菌状態を
保つため、子宮内膜の表面は完全にコーティングされているのです。
病原菌はおろか胚さえも着床させないこのコーティングは母体を
異物の侵入から守るため。
そしてその子宮内膜は受精した瞬間から胚を着床させるため
細密なプログラムによってコーティング解除の準備を始めるのです。
そして胚が子宮に到達したその時にコーティングが解除され、
胚が着床できる状態になるよう2日間だけコントロールされます。

それを邪魔するのが卵管の詰まりや血流の悪さです。
卵管が詰まると受精卵がうまく通過できないばかりか、卵が成長するために
卵管から得られる栄養などが滞ります。
スムースに卵管を通れなかったばかりに内膜のコーティングが
解けるタイミングを逃してしまう可能性もあります。
また、中にはコーティングが解除される期間が2日ではない人もいます。
このためなかなか着床しない人には体外受精時に
胚移植のタイミングをずらすという治療をすることもありますね。

to be continued
Omura


2014年10月9日 blog 0

アナログの方が早いかも・・・

先日、近所のパソコンスクールに無料体験レッスンの申し込みをした。
駅近くの大きな通り沿いのビルで便利だったが、
何か古い感じ。
エレベータで7Fまで上がってみたら、オフィスビルというよりは、
マンションの一室にそのパソコンスクールの看板が古めかしい肌色のドアに
貼られていた。
何か、ダサいなぁと思う。

ベルを鳴らすとすぐに40歳くらいの眼鏡をかけた女性が出てきた。
たぶん先生だろうな。
狭い廊下に丸椅子が2脚ほど置かれていて、座って待つこと5分くらい。
部屋に通され・・・と言うより、廊下と呼べるほどのものはなかったので、
すぐに4畳半くらいの部屋へ。

パソコン3台で先生が一人。
ホームページ作成コースご希望ですねと聞かれ、「はい」と答えた。
ちょっとした説明を受けるがパソコンを触って、
少しくらいは何かを教えてくれるのかなぁと思っていたが、
画面を立ち上げて「このホームページビルダーでやっていきます」。
「ワードとか使えたら、超簡単ですよ」・・・で説明が終わり。

えーっ!!!もう終わり。何もしてないやん。

料金や受講システムを説明してもらって、無料体験レッスンは終わり。
そんなん終わりちゃうやん。ほとんど何もやってないやん。
貴重な時間を無駄にしてしまったが、
ホームページだけ見て受講申し込みをしなくて良かった。
ホームページはわかりやすかったし、どんなオシャレなとこかなと思っていたら
全然違うし。
先生の人柄はサバサバした女性で悪くなかったのだけど、
全然違うやん・・・プロフィルの写真と。
きっと奇跡の一枚使ったと思う。

・・・で、今度、別のパソコンスクールの体験レッスンを
受けることにした。
いつも自転車で通っている商店街の中にあるパソコンスクール。
何度か外から見ているので、先日言ったとこよりはマシだろう。

電話で・・・
「あの~、パソコン体験お願いしたいのですが・・・」
「どんなコースですか」・・・今回は男性の声。
「ポーページ作成コースなんですけど」
「場所はお分かりですか」
「○○商店街の中ですよね」
「そうそうたこ焼き屋の前ですよ」
「ラーメン屋のならびですよね」
「それよりちょっと手前かな」
「いつがよろしいですか」
「では、水曜日の午後3時でお願いできますか」
「はい、わかりました。お待ちしています」
・・・なんとローカルな会話でしょう。
パソコン体験第2弾。
感じが良かったら申し込みしてみようと思う。

何故にローカルなパソコンスクールに体験レッスンかというと、
梅田あたりのパソコンスクールの内容をみても、
Webデザイナーコースとかになってしまっていて、
もすごく時間もかかるしお金もかかるようだ。
別にデザイナーになりたいわけちゃうねん。
ちょっとホームページの作り方を知りたいだけやねん。

ローカルパソコンスクールで僕の心の叫びは届くだろうか・・・。

今回、電話で申し込みして話が早かった。
トントントンと予約ができた。
ウェブ申し込みしてると、名前や住所を入力して・・・
返事を待ってということにになる。
意外やアナログ的に電話の方が話が早い。

自分も月に一回程度、どうしようかと迷っている患者さんに
当院を知ってもらうために「無料カウンセリング」をやっているので、
患者さんの気持ちがわかる気がする。
電話でサッと予約が取れたら、あとは当院に来ていただいたら、
30分ほどですかお話を聞いて、できる範囲でアドバイスしますよ。
20年近く鍼灸の不妊治療やってますからね。

Omura


2014年10月8日 blog 0

最新版「ふっくらNo.8」 できました。

足立病院の生殖内分泌医療センターで発行している
最先端医療と東洋医学による未妊サポート情報誌「ふっくらNo.8」
最新号が出ました。
今回で8号目。こんなに長く続くと思っていませんでしたが、
コツコツやれば、続くもんですね。

当院のホームページの左下にNo.7までの内容はPDFファイルで
見れるようになっています。
足立病院生殖内分泌医療センターの受付の前にも置いてあるので、
ちょっと興味ある方は病院まで足を運んでみてはいかがでしょう。
今回の1ページ目の中山先生のテーマは、
「着床障害の原因と克服法ー血流改善よって本来のメカニズムを取り戻す」です。
ちょっとタイトルが長~いですが、わかりやすいですね。

そして2~3ページ目のテーマは、
「不妊治療で良く使われる漢方とツボー前編」です。
足立病院生殖内分泌医療センター長の中山貴弘先生。
高雄病院・漢方医の橋本正也先生と私、烏丸御池鍼灸院院長 大村賢秀の3人で
ディスカッションしております。
年内にNo.9が出る予定ですので、後編はNo.9にご紹介しましょう。

これから何回かに分けて、「ふっくらNo.8」の内容を
ご紹介していきます。
今日はお知らせまで。
では、次回をお楽しみに。

Omura


2014年10月7日 blog 0

2014年9月の妊娠報告

9月に妊娠された方の人数 12名(48%)
(体外受精にチャレンジされた方 総数25名)
48%の妊娠率ですが、なかなか妊娠できなくてという患者さんばかりですので、
決して低い妊娠率ではないと思います。

平均年齢 36.5歳

●Fresh Day3  1名  35歳
●Fresh Day5  3名  31歳、31歳、42歳

●凍結胚 Day3  1名 42歳
●凍結胚 Day5  5名 32歳、34歳、37歳、40歳40歳

●2ステップ Day2&Day4  1名 42歳
●2ステップ Day3&Day5  1名 32歳

1ヵ月で妊娠された方12名のうち、5名が40歳以上でした。(41.6%)
年々、40歳以上の方が多くなるように思います。
妊娠された方すべてが体外受精でしたが、
体外受精までしなければならない患者さんが
来られているからなんです。
みなさん2~5回くらい体外受精したけれど、
マイナス判定の繰り返しでホームページを見たり、
足立病院の小冊子「ふっくらく」を見てご連絡下さいました。
卒業された患者さんのご紹介も多いですね。

いつも思うことなのですが、もう少し早く来てくれれば
何とか卒業できるのに・・・と感じます。
やはり年齢が若い方が鍼灸治療しても妊娠までの期間が短くて済みます。
以前から知っていたのですが、なかなか鍼灸までしようと思わなかったとか、
やっぱり痛かったらどうしようとか思われていた方が多いです。

先日鍼灸の経験のある初診の患者さんに鍼をしていると、
「あれっ!先生、痛くないです」・・・とポロリと言われました。
「えっ!どういう事?」
「以前行っていたところはちょっと痛かったし、次に行こうと思っても
なかなか足が向かなかったんです」
「そうですか。痛くない鍼を売りにしてるからね」
「鍼灸治療は血流が良くなるので終わったら体が軽くなって気持ちいいもんだよ」
・・・なんて会話がありました。

どうしようかな・・・と思っておられたり、悩んでいたりしていたら、
チャレンジしてみて下さい。
どうしても怖いという方は、鍼を刺さないシールの鍼もありますよ。

Omura


2014年10月2日 blog 0

やっと妊娠できましたNo.2-⑥ 順調なのに・・・

やっと妊娠できましたシリーズのNo.2の続きが開いてしまって
どうもすみません。
その間にいろいろと書いていたのですが、
「山芋のねぎ焼き」は好評らしく、
「さっそく作ってみました。予想以上に美味しかった」・・・と
患者さんが教えてくれました。
山芋とろろが苦手なご主人も意外にパクパク食していたそうです。

さて、Nさん(39歳)の話の続きです。
妊娠6週6日で心拍の確認ができました。
CRL(頭臀長)は8.9mm。
順調な滑り出しです。
一週間後の診察でCRL(頭臀長)は15mm。(7週6日)

8週6日でCRLが20mmで胎児の状態は順調に発育しているとのこと。
次は産科に行くと思っていたら、もう一週間後に診察に来てください
といわれたそうです。

9週5日で診察。胎児の心拍は停止。
3日後にもう一度診察。やはり心拍は停止の状態。
6日後に掻把のオペが決定されました。
Nさんは再び奈落の底へ突き落された気持ちで、
掻把までの日々を過ごさなければなりませんでした。

今回は不育症の対応でヘパリンの注射もしていたし、
胎児も順調に成長していると言われていたのに・・・。
担当の先生に質問すると、プロティンS活性の問題か染色体の異常かも
という回答だったそうです。

掻把後、今回の流産は胎児の染色体異常だったことが判明。
こればかりはどうにもできない問題ですね。

そして2周期開けて、再び凍結胚移植へチャレンジすることになりました。
その間、年を挟んでの休憩の期間になり、
先ずはゆっくりと体を休めることをおすすめしました。
ですから鍼灸治療も2周期お休みすることにしました。

病院に行くことや不妊治療に関わる治療などから解放される時間を
作ることも、遠まわりのようで近道だったりするからです。

ただ、正月に家族が集まるとNさんのストレスは増大してしまうのでした。

to be continued
Omura