2014年9月9日 blog 0

あべのハルカス デュフィ展に行ってきた

先日、あべのハルカス美術館に行ってきました。写真 (5)
デュフィ展をやっていたからです。
あべのハルカスができるまで、何度か天王寺に行ったことが
ありましたが、こんなに街が変貌しているとは想像もつきませんでした。

ハルカス美術館はあべのハルカスの16階
8月14日(木)~9月28日(日)までやっています。

ラウル・デュフィ(1877-1953)は、20世紀前半にフランスで活躍した画家です。
同時期の有名な画家と言えは、ピカソやマティスがいました。
ハルカス美術館のホームページにはこのように書かれていました。

本展は、デュフィが1899年に故郷のル・アーヴルから国立美術学校で
学ぶためにパリに出てきたころから晩年に至るまでの作品を紹介する回顧展です。
20世紀初めのパリでフォーヴィスムやキュビスムによって造形の革新を試みる
動向のただなかに身を置きつつ、また様々な分野を横断しながら自らの
独創的表現の探求を続けたデュフィの歩みを辿ります。(会期中、一部展示替えがあります。)

・・・だそうです。
絵のことは良くわからないのですが、どうも難しい文章ですね。

僕の今回の絵画展の感想は・・・
デュフィのイメージは何か明るい色彩の
都会的なセンスが感じられる画家だったのですが、
意外と暗いめの絵も多かったです。

服飾のデザイナーもやっていたようでビビットな色遣いのもをしているものもあれば、
中近東の異邦人が羽織っているような柄の刺繍の椅子なんかもあって、
もう一つのデュフィを感じ取れた時間でした。

たまには絵でも、美味しいものでも、旅でもいいから
良いものを感じ取れたり美味しいものを堪能したりする時間って
大切ですね。

時間がゆるせばデュフィ展などいかがですか。
16階の中庭でもゆっくりできるし、展望台に行かなくても
十分に空中庭園を楽しめますよ。
高いところが好きな方は、日本一高いビルの展望台へどうぞ。
眼下に広がる景色はどんな感じでしょうか。
帰りに新世界の串カツなんかいいいかもしれませんね。

Omura


2014年9月8日 blog 0

やっと妊娠できましたNo2-⑤ (+)判定で・・・

そしてMさん(39歳)は凍結胚盤胞移植することになりました。 この時は自然周期の凍結胚盤胞でしたので、 自然に卵胞が育って排卵して5日目に凍結していた 受精卵を子宮に戻します。 生理が始まってから14日目で子宮内膜は8ミリ。 ちょっと薄いけど胚移植できる範囲内です。 翌日には卵胞は排卵しそうでしたので、 15日目で排卵したとして、20日目に胚移植したことになります。 移植当日、まず午前中に治療に来ていただきました。 やっと胚移植できるとなると誰もが緊張するものです。 リラックスできるツボを中心に、内膜も厚くなるように子宮に関係する ツボを選んで鍼をします。 その後お灸をする場合もありましす、スーパーライザーPXを 照射する場合もあります。 鍼灸治療後に胚移植に臨むとリラックスできた状態で 体がポカポカして子宮の中の血行も良くなっていて 着床しやすくなります。 そして翌日か翌々日にもう一度来ていただきます。 それは胚移植した日から翌日にかけて着床が始まりますので 子宮内の血流を良くしておく必要があるからなんです。 病院によっては胚移植後の判定の日数は違いがあるようです。 例えば京都のA医院は胚盤胞の胚移植をしてから判定まで14日後。 T医院、D医院などは11日後が判定日になります。 胚移植後1週間後にhcg5000の注射をするところもあれば 判定まで全く何も診察が無いところもあります。 神戸のY医院などは判定までの間に1~2度、血液検査で 高温期に必要なホルモン値を測定し、黄体ホルモンが不足しているならば 注射や飲み薬またはプロゲ座薬を増やすことをするところもあります。 ただ、どの医院も妊娠率はさほど変わりはないのでは・・・と感じております。 大切なのは受精卵そのものの力と子宮の環境ではないかと思います。 いつも良いAランクの受精卵なのにプラス判定が出ないと言われて 当院に来られる患者さんがおられますが、判定がマイナスのたびに ドクターは「いい胚なんだけどなぁ~、ホルモン値も子宮内膜の厚さにも 問題ないんだけどなぁ」「特に問題はないのだけど、やっぱり受精卵の力かなぁ」 ・・・とつぶやかれるそうです。 特に原因が無いのなら何で妊娠しないの・・・と思いませんか。 とっても疑問ですね??? 特に問題がないといわれている患者さんが当院に来られて 東洋医学的な診断をさせて戴くとほとんどの人が何かしらの原因があります。 近年のストレス社会で上半身は火照っているか特に冷えを感じないけれど、 お腹や下半身や手足の先だけ冷えているという陰虚タイプの人が多いです。 東洋医学には冷えの種類は大まかに分けて4種類くらいあります。 でも冷えは冷えなんですよ。 体の冷えは妊娠の妨げになります。 Mさん(39歳)も当院に来られた時は陰虚タイプでした。 それに肝鬱というストレスの症状も顕著でした。 胚移植して2週間後Mさんの判定は(+)でした。 不育症検査もプロテインS活性て引っかかっていたので、 バファリンの飲み薬とヘパリン注射で血栓ができにくいように 万全の体制で妊娠後対応をされました。 心拍も6週中に出たのですが・・・ 次々とMさんに襲いかかる不穏な出来事が続くのです。 本当に不幸ばかり続くドラマのようですが、 本当なんですよ。 to be continued Omura


2014年9月1日 blog 0

やっと妊娠できましたNo.2-④ 不育症検査

M さんの不育症の検査結果は・・・やはり引っかかりました。
プロテインS活性が低いことがわかりました。

切り傷で出血して血液が固まるのは、血液中に血液を固める物質
(血液凝固因子)と細胞(血小板)が含まれているからです。
じゃぁ何で血管の中の血液は固まらないの・・・という疑問がでませんか?
それは、血液は常に早いスピードで流れているからです。
もし血液の流れが遅くなってしまったら・・・血液は固まってしまいます。

体内で特に血流が遅くなりやすい場所があります。
それは子宮。特に胎盤は血流が滞りやすい場所なんです。
特に絨毛は血液凝固因子が集まりやすい環境であるとも言われています。

プロテインSは血液凝固系の因子で、他にプロテインC、第12因子があり、
これらの3つの因子は血液を凝固させてしまう因子の代表です。
基準値は40%~60%。低くなると血栓ができやすくなってしまいます。

受精卵が着床してどんどんと胎盤から新鮮な血液をもらわなければいけないのですが、
このときの血管は非常に細く血栓ができると詰まってしまいます。
そして血液の供給がストップすると流産の原因になります。

MさんもプロテインS活性が低いことが分かったので、
次に妊娠した時は、血栓ができないようにバイアスピリンとヘパリンの
薬物療法をすることになったのです。

もしかしたら一度目の流産はプロテインS活性が低くて
流産した可能性が考えられますね。
染色体異常だったかもしれないし、受精卵自体の生命力が
弱かったのかもしれません。
どれが流産の原因だったかははっきりしませんが、
少しでも流産のリスクが回避できるならその方がいいと思いますけど。

特に原因がわからずに偶発的に流産リスクの因子は
65%以上(Fuiku-labo 厚生労働省不育研究班調べ)もありますからね。

次の周期にMさんは胚盤胞の凍結胚の移植にのぞむことになりました。

to be continued

Omura


2014年8月28日 blog 0

ちょっとご報告

ちょっと近況の妊娠のご報告です。 6月は体外受精で22人中12人の妊娠でした。 妊娠率は54.5%でした。 7月は現在のところ体外受精で9人中8人の妊娠でした。 妊娠率は88.9%です。 体外受精される方の数が増えれば、 必然的に妊娠率は落ちてきますが、 現在のところはなかなかの成績です。 皆さん、1回や2回目の体外受精ではありません。 殆どの方が、2~3回ほど体外受精しても妊娠できなかった方 ばかりです。 できるだけ早くに来ていただければ、体外受精を繰り返さずに 済んでいるだろうなと思われる患者さんが多くおられます。 先日来られた患者さんは、当院のことは知っていたけれど、 電話していただくまでに5年もかかってしまっていたのです。 「何でもっと早く来てくれなかったの・・・」 「でも~なかなか決心がつかなくて~、」 なんて会話が当院では良くあります。 結局当院にたどり着くまでに、もしかしたら無駄な時間を 使っていたのかも知れません。 妊娠体質になるのに、完璧に良くならなくてもいいんです。 悪い状態から3割~5割くらい良くなると 妊娠に至る方が多いです。 鍼灸治療で生理痛がなくなって、生理周期が整って、 生理の色もキレイでサラサラになって、 お肌がきれいになって、ちょっとダイエットできて(痩せすぎの人は太ります)、 体調が良くなって、良く寝られるようになって 妊娠される傾向にあります。 鍼灸治療ってちょっと怖いなぁ~と思っていませんか。 そうですよね、だって鍼をするから。 でも当院で使う鍼は髪の毛のような細いものです。 ただ鍼なので、技術が未熟だと鍼をしたときに痛みがあります。 熟練でなくても技術がちゃんとあれば、鍼灸治療は痛みがほとんどありません。 むしろ鍼をしている間はとっても気持ちが良くなりますし、 体が軽くなっていきます。 それは鍼灸でツボを刺激することによって滞っている 経絡の流れが良くなるからなんですよ。 当院に来られている患者さんの98%くらいは生まれてはじめて 鍼灸治療を受けられる方たちです。 100人来られたら98人は生まれてはじめて鍼灸治療にチャレンジ される方ばかりですよ。 もし鍼灸治療に興味があったり、どうしようかな~と悩んでいるなら、 先ずはお電話ください。 当院のスタッフが親切に丁寧にいろいろとお話を聞かせて戴きます。 お待ちしております。 Omura


2014年8月25日 blog 0

やっと妊娠できましたNo.2-③ 3個胚盤胞凍結だが・・・

Mさん(39歳)はA病院に転院されショート法で採卵の予定。
これが転院されてから2回目のショート法だそうです。
以前の病院では4回採卵されていたようです。
この病院では一度妊娠されましたが妊娠9週で心拍も出ていたのですが、
流産されました。
結局A病院に転院しても1回目のショート法で10個採卵して3個が
胚盤胞で凍結できましたが、移植しても判定は(-)。
原因は受精卵が胚盤胞になってもグレードが悪いということでした。
せっかく胚盤胞になったのにもかかわらず、ギリギリで胚盤胞になって
グレードが悪ければ妊娠の確率はやはり低くなります。

M さんは生理が始まって3日目に来られました。7日目は整体をして、
11個採卵して7個顕微授精、最終的に3個胚盤胞で凍結できました。
採卵して卵巣の晴れがあるため、月の周期以降の胚移植になりました。

どうしても体外受精で注射を何回もして、自然ではできないくらいの
卵胞が育つし、採卵のときに卵巣に針を刺して採卵するので
卵巣は相当なダメージをうけます。
そりゃあ、卵巣腫れるでしょ。
自然なら毎月1個の卵胞が30個~100個くらいの中から選ばれて排卵
するのですから、11個も採卵したらどれくらいの卵胞の中から
11個卵胞が育ったのか想像するとかなりの数になりますね。

自然で毎月育ってくる卵胞はまるでAKB48のセンターをとるようなものですね。
多くの卵胞の中から選ばれた一つが自然に排卵するのです。
時には二つ排卵することもありますが、だいたい一つですね。

多くの患者さんが毎月の排卵で今月は右から排卵したら
来月は左から排卵すると思っておられる方が多いように思います。
卵巣は気まぐれで、毎月左右交互に排卵するとは限らないんですよ。
右が続くときもあれば左が続くときもあります。
またその人の卵巣の働きのいい方悪い方がありますから、
いつも右からだけとか、左からだけとか排卵するという方も少なくないです。

当院に来られてから3か月~6ヶ月くらいすると、
いつも排卵しにくかった方の卵巣から排卵するようになられる方も多いです。
眠っていた卵巣が目を覚ますような感じですね。
そのような状態になると妊娠しやすくなってきているというサインにもなります。
当院で鍼灸治療をされていても、なかなか排卵しにくい人もおられるのは現実です。
ただ、なかなか排卵しなかったのに排卵するようになって
妊娠されママになられた方が多いのも事実です。

話はM さんに戻りますが、一度妊娠9週で流産されているので、
不育症検査をされたか聞いてみると、何もやっていなかったようです。
多くの病院では2度流産しないと不育症の検査はしてくれないようです。

でも、一度でも35歳を超えて流産の経験があれば不育症検査はやってみても
いいのではと思います。
40歳前後の高齢だから流産の確率は高くなるのは当たり前ですが、
もし流産の原因が不育症だったら原因が最初から分かっている方が
次に妊娠した時に流産予防に対応しやすいでしょ。
不妊治療されていて高齢で1回妊娠するためにどれだけの時間と費用がかかることか。
それが2回流産しないと習慣性の流産とみなされなくて・・・となると、
時間もかかってしまうしそれ以上に流産した時の心の傷はなかなか癒えるものでは
無いと思います。

M さんにはドクターに不育症検査をしたいと希望されてみてはとアドバイスしました。
そして生理14日目で不育症検査のための採決をしてもらえることになったのです。

3週間後の検査結果は・・・

to be continued
Omura