2014年5月26日 blog 0

冷え症は早産、遷延分娩のリスクが高い

当院で妊娠された患者さんは、初期流産の予防で鍼灸施術をご案内しております。
(但し、流産予防は、当院で妊娠された患者さん(信頼関係が出来ているので)
を対象に行っております。)

妊娠初期は、胎児の成長が鈍化、あるいは成長が止まって流産されるケースが
しばしば見受けられます。
当院で妊娠された患者さんの平均年齢は37歳位ですから、
ご年齢による流産のリスクは少なくありません。
そこで、12〜14週位まで経過を見させて頂くケースが多いです。

鍼灸をして、実際に患者さんが感じたことを列記すると、

1)血行が良くなり、身体が温まる。

日本助産学会の研究報告からの引用です。
冷え症の妊婦さんはそうでない妊婦さんに比べ、
早産の発生率が3倍以上、
分娩に時間がかかる遷延分娩は約2倍以上、
という結果が報告されています。
鍼灸は、冷えの改善に効果を発揮します。

2)胎児の成長が促進される。

妊娠初期に鍼灸を行うと、胎児の成長が週数通りか又は少し早いケースがよくあります。
以前、妊娠10週目位で7日間も成長が早かったケースがありました。
この患者さんは、体外受精での妊娠でしたから、
受精日が確定しているため、計算のズレはありません。
つまり、純粋に胎児の成長が早まったのことになります。
あまり成長が早いので出産予定日が繰り上がりました。

3)つわりが軽減する。

つわりは病気ではありませんが、毎日続くと身体の負担は大きいです。
ひどい場合は、嘔吐を繰り返し何も食べられないため、
入院して点滴生活を送るケースすらあります。
鍼灸直後、『気持ち悪いのが少しマシ』という
患者さんのご感想をよく耳にします。

4)母体の不安感やストレスを軽くする。

患者さんのお話では、妊娠初期にその実感はほとんどありません。
病院での検診エコーで胎嚢や胎芽そして心拍の確認が唯一の安心材料です。
そんな時に、鍼灸をさせていただくと、身体のケアはもとより、
『妊娠中の不安な気持ちを聞いてもらってほっとした。』という
コメントを沢山いただきます。

鍼灸は、副交感神経を優位にしてストレスを軽減させる効果が高いですから、
妊娠初期の不安感を取り除き、身体をリラックスさせることができますよ。

もし、ご希望がおありでしたら、
妊娠のための鍼灸、そして流産予防の鍼灸、
試してみられませんか?

田内

※当院で妊娠、流産予防の鍼灸で無事卒業されたHさんから頂いたバラ。
rose2014


2014年5月17日 blog 0

烏丸御池鍼灸院の「やっと妊娠できました!!」1-2

さて、Kさん 32歳のその後です。
当院は、東洋医学の考え方に生理周期をプラスして、
周期療法を実践しています。

1回目の施術は生理中。

ストレスを発散させると同時に、生理の排泄を促すのが狙いです。
生理は排泄行為なので、早くスッキリ終わることによって、
体中での切り替えを促し、卵胞期を充実させていきます。
逆に、生理の出血がダラダラ続くと、卵胞の成長が遅れることが多いです。

2回目の施術は、卵胞期中。

文字通り、卵胞の成長を促進するのが狙いです。
当たり前ですが、卵子も身体の一部です。
まず元気な身体でないと良質な卵子は生まれてきません。
そして、同時に、エストラジオールの分泌を促進して
子宮内膜を育てることも考慮しています。

といいますのも、子宮内膜が薄くてお困りの方も多いです。
例えば、子宮筋腫やチョコ嚢腫のオペ後、
なかなか内膜が厚くならないケースがみられます。
病院は薬剤で対応されていますが、それでも回復しない方は多いです。
そんな時、鍼灸やスーパーライザーPXは、
卵胞や子宮内膜の成長
を助けてくれます。
ご自身のホルモン分泌に勝るものはありませんからね。

話を戻します。
2回の施術を終えたKさん、
その後、診察結果を伺うと・・・続く

田内


2014年5月11日 blog 0

ペットNo.33 患者Uさんの愛猫 こじろうくん

今回、ご紹介させていただくのは、
Uさんの愛ネコ こじろうくん(アメリカンショートヘアー、2歳、♂)

里親サイトでご縁があって、Uさん家の家族になったそうです。
こんなコメントをいただきました。

『うちのこじろうは、デレデレの甘えた王子で、
ニャーニャーよく鳴いてお喋りをするし、お客さんが大好きなので、
誰かが来るとすぐにスリスリしているそうですよ。
みんなにネコっぽくないと言われます。』

昔は、ペットを飼うと妊娠できない!!とよく言われたものですが、
特に根拠はないと思います。
あえてその根拠を挙げるとすれば、
ペットを溺愛しすぎて、
『もう子供はいらない!』となった場合はマイナス要因になりますが、
ペットの飼い主さんで実際に出産された方のほとんどは、
ペットと自分の子供、どちらのも大切だし、
お互いが仲良くなっていくことを希望されています。

ペットを飼っている家のお子さんは、
アトピーや喘息などのアレルギー疾患が少ないという研究報告もあります。

なにより、不妊治療でストレス一杯な時にどれ程癒されることでしょう!
ペットの癒し効果は絶大ですよ。
癒される→リラックスする→女性ホルモン分泌促進。
こういう好循環によって、妊娠に向かって行く手助けになりますよ。

なにより、当院でペットをご紹介させていただいた方の経過を
見ていくと、妊娠されているケースは多いです。
一度、その集計をしてみますね。
今回のUさんも妊娠なさったらいいですね。

今後も皆さんの癒しのペットをご紹介ください。
犬、猫、ウサギ、ハムスター、金魚・・・どんなペットでも構いません。
できれば、写真とペットについての一言コメントを送ってくださると、なお嬉しいです。
ご投稿は下記のペット写真投稿メールをクリックしてください。
タウチが責任を持って掲載させていただきます。

あるいは、『こんな料理を作ってみたよ!!』という写真も合わせてお待ちしております。

写真投稿メールはこちらをクリック


田内

※安心しきっているこじろうくん。ちらっと見える舌がキュートです。
kojiro1

※甘えたさんの顔つきがとっても可愛いですよね。
kojiro2

※遊び心満載のこじろう。ネコちゃんは、袋や箱の中が大好きなんですよね。
kojiro3


2014年5月8日 blog 0

アナと雪の女王を観た。いいね !!

ゴールデンウィークも終わり、みなさんは平常通りの
生活に戻られたでしょうか。
休みを満喫できていたらいいですね。

当院はゴールデンウィーク中は午前中だけ診察しておりました。
予想以上に予約が入っていましたので、
休み中なのに治療されている方は大変だなとつくづく感じました。
患者さんから話を聞くと、
「連休中に診察しているから助かります」という返事が多かったです。

連休中は午後からは休みだったので、久しぶりに映画など観ました。
若いころは月に2~3回は映画館に足を運んだものです。
レンタルも週に1~2回は行っていたと思います。
ですが、仕事の忙しさにかまけてTUTAYAに一年近くいっていません。
そろそろ有効期限が切れそうなので、
へぇ~そんなに長いこと映画のDVDレンタルしていないんだと変に感心しました。

時間って何とか作るものなんですよね・・・なんて話を
患者さんは言うことが多いのに反省です。

さて、久しぶりに観た作品は遅まきながら「アナと雪の女王」
日本語版の評判が良いというのであえて字幕ものを避けました。
まず洋画で日本語吹き替えなんて・・・と思っていたので今までほとんど
吹き替えで洋画を見たことがありません。
ディズニー作品の数作品はテレビで吹き替えでやっているときに見ましたが、
面白いけれどやはり何か違うなぁ~と違和感を覚えていました。

評判の松たか子と神田沙也加。予想以上でした。
日本語吹き替えバージョンの方がもしかして英語バージョンの原作を超えたかも
・・・というのが率直な感想です。
松たか子の「Let It Go」はオリジナルのイディナ・メンゼルよりも
声が合っていたように感じました。
YouTubeで両方を聴き比べてみてそう感じました。

松たか子のソロも良かったけれど、
それ以上に神田沙也加ソロの「生まれてはじめて」、
「雪だるまつくろう」もなかなのものでした。
松たか子つてあんなに歌上手かった・・・?
神田沙也加ってあんなに歌上手かった・・・?
二人ともとっても良かった。

二人とも歌だけじゃなくて、声優さんも舌をまくほど絵にピッタリの
イメージでした。
映像も素敵でした。CGの技術って、すごく進化ているんだなぁ~と感心。
ストーリーの中に出てくるキャラクターたちも心を和ませてくれました。

日差しが暑くなってきていますが、
「アナと雪の女王」で涼しさを求められるのもいいのでは・・・。
リラックスと熱い感動で女性ホルモンの分泌促進でいい卵子ができやすいですよ。

Omura


2014年5月5日 blog 0

烏丸御池鍼灸院の妊娠報告「やっと妊娠できました!!」1-1

大村院長の『何が起こるかわからへん』。
皆さんご覧になりましたでしょうか。
当院で妊娠された患者さんは、
病院だけではうまくいかず、ご苦労されていた方ばかりです。
それぞれにドラマがあります。
全員の症例はご紹介できませんが、
我々が印象に残った症例で、ご本人の了解をいただいたケースは、
少しずつブログでご紹介してまいります。

というわけで、
大村院長の『何が起こるかわからへん』シリーズのタイトルを
これからリニューアルしてタイトルを変更します。
新タイトルは、烏丸御池鍼灸院の妊娠報告『やっと妊娠できました!!』
というシリーズをスタートさせていただきます。
これからは、このタイトルで大村院長も私、田内も連載する予定です。

今回はNo.1-1(Kさん 32歳)
さて、前回のブログ  『妊娠報告4』  の中で、
タイミングで妊娠するには、様々な関門がある!と書きましたが、
同時に、完璧を求めなくても妊娠はできる!とも書きました。
今回、ご紹介させていただくのは、
完璧でなくても妊娠できることを知っていただきたい!
そういうお話です。

患者のKさんは、32歳。
当院の患者さんの中ではまだお若い方です。
しかし、過去2回、妊娠されましたが、2回とも流産。
その後、体外受精で受精卵を凍結保存した状態で来院されました。
つまり、胚移植の前準備として、鍼灸で体調を整えてから移植に臨みたい!
それが、ご希望でした。

早速、東洋医学的に状態をチェックさせていただくと、

足先の冷えと上半身の火照り
上半身のアトピー
喉の詰まり感
腰痛
手足のほてり
足の浮腫
舌が赤い
舌の苔が少ない・・・等の症状がありました。

西洋医学(病院)での問題点

「子宮内膜が薄い」
排卵前で7mm位にしかならないとのこと。
2回の流産は、この内膜が薄いことに起因しているのかも知れません。

東洋医学の考え方では、

冷えのぼせ
上半身のアトピー
喉の詰まり感

これらは肝気鬱結(かんきうつけつ)の症状を表しています。
つまり、言い換えるとストレスが原因だと考えられます。
ストレスによって停滞気味になり、血流や水分代謝が悪くなっていました。

腰痛
手足のほてり
足の浮腫
舌が赤い
舌の苔が少ない

これらは、陰の弱り、腎陰虚の症状を表しています。
腎のパワー不足、つまり、子宮・卵巣のパワー不足を意味します。

子宮内膜が薄いのは、
ストレスによる血行不良、
子宮・卵巣のパワー不足、
この2つが原因になっていると考えました。

施術方針は、次の2点。
1)ストレスを発散させて、気、血の巡りを改善する。
2)腎のパワーを補いながら、子宮、卵巣の機能アップを図る。

早速、生理周期に合わせて周期療法をスタートしました。

次回に続く

田内