2013年9月9日 blog 0

2013年 前期 妊娠方法別の平均値

2013-half avr

今回は、前回の妊娠方法  に対しての
さらに細分化した平均値を集計しました。

タイミングでの妊娠 (11人)

  平均年齢    34.6歳
  平均施術期間 3.7ヶ月
  平均施術回数 10.0回

人工授精での妊娠 (6人)

  平均年齢    34.7歳
  平均施術期間 5.5ヶ月
  平均施術回数 15.8回

体外受精(新鮮胚移植)での妊娠 (14人)

  平均年齢    37.4歳
  平均施術期間 6.3ヶ月
  平均施術回数 19.9回

体外受精(凍結胚移植)での妊娠 (25人)

  平均年齢    38.7歳
  平均施術期間 7.6ヶ月
  平均施術回数 22.8回

体外受精全体(新鮮胚移植+凍結胚移植) (39人)

  平均年齢    38.2歳
  平均施術期間 7.1ヶ月
  平均施術回数 21.8回

妊娠数全体 (56人)

  平均年齢    37.1歳
  平均施術期間 6.3ヶ月
  平均施術回数 18.8回

妊娠方法別の詳細データをまとめてみました。
不妊治療をされている皆さんの参考になれば嬉しいです。
ただし、あくまでも目安としてお考え下さい。

タイミング<人工授精<新鮮胚移植<凍結胚移植 の順に、
妊娠年齢、施術期間、施術回数、全ての数字が大きくなっていました。
これは、通院患者さんの年齢層によるものが要因の一つとして考えられますし、
また、その他の原因もあるでしょう。

次回、さらにその原因について掘り下げて分析していきます。

田内


2013年9月4日 blog 0

鍼灸・整体と漢方の相乗効果2 (Tさん44歳) 

今回は、 鍼灸・整体と漢方の相乗効果1 (Tさん44歳) の続編です。

さて、鍼灸・整体と漢方によって、身体の改善を実感なさったTさんでしたが、
その後に、自然周期(クロミッド)で採卵することになりました。
まず、生理中に鍼灸で生理をスッキリ終わらせ、
卵胞期に整体とスーパーライザーで卵胞をしっかり育てながら
質を上げるような方針で計画を立てました。
結果は、3個採卵、2個受精、
その内の1個を胚盤胞で新鮮胚移植出来ることになりました。

今回、Tさんにとって嬉しい事が2つありました。
1つは、胚盤胞の評価がAグレードだったこと。
2つ目は、クロミッドで3個採卵できたのは初めてだったこと。
(以前は、同じ誘発方法で1個しか出来なかった)

一般的に、44歳のご年齢では、
受精卵が胚盤胞に育つこと自体が難しいのですが、
今回は、さらにAグレードのとてもキレイな受精卵でした。

大村院長も、最近のブログ「立場変われば・・・」でコメントしていましたが、
当院は、決して、病院の治療を否定しているのではなく、
むしろ、病院の治療を正確に理解した上で、
その治療に合わせて寄り添うように、補完的な役割を目指しています。

ご年齢だからと諦める前に、東洋医学を試してみるのも良いと思いますよ。
少なくとも、病院の治療の妨げにはなりませんし、
不妊専門病院の先生の中には、当院の存在をご存知の方も沢山おられますからね。

もう少しTさんのお話は続きます。

田内

※TさんのAグレードの胚盤胞。
ご本人の承諾をいただいて掲載しました。
F-ETDay5-Tsan


2013年9月1日 blog 0

2013年 前期 妊娠報告4(56名) 妊娠方法

2013 1-6 method

タイミング  11人(11人)

人工授精   6人(4人)

新鮮胚移植 14人(5人)

凍結胚移植 25人(23人)

カッコ内の数字は、2012年前期の数字です。

参考までに、 2012年前期 のグラフ
を参照なさってください。

1番の大きな違いは、新鮮胚移植での妊娠数が大きく伸びたこと。
妊娠数で昨年の約3倍、比率では約2倍になっていました。
この数字については、また別の機会に詳細な分析をする予定です。

体外受精での妊娠(新鮮胚移植+凍結胚移植)は、全体の約70%にもなります。
これは、大きく分けると、次の2つのタイプがありそうです。

1)何度か体外受精をしてもうまく行かず、当院で体質改善をして妊娠に至るケース。
 受精卵の質が良くないケース→受精卵のグレードを上げて妊娠
 何度か胚移植をしても着床しないケース→子宮環境を整えて着床を助けて妊娠

2)初めての体外受精前に、当院で準備をして妊娠に至るケース。
 体外受精は、回数を重ねると受精卵の質低下を招きます。
 初回の採卵前に準備→良い受精卵を作って妊娠

昨年までは、ここでデータ分析を終えていましたが、
もっと詳細な情報を知りたいとの患者さんからのご要望にお答えして、
次回、より詳しいデータ分析を進めていきます。
それによって、

タイミングで妊娠するコツ
人工授精で妊娠する近道
体外受精で妊娠に至るポイント

などが見えてくるかも知れません。
データ分析と臨床上の経験を交えて、皆さんのお役に立てる情報を発信していきます。

田内


2013年8月26日 blog 0

不妊症とルイボスティー②

ルイボスティーにはアンチエイジング効果があります。 アンチエイジングは若返りというよりは、 老化を遅らせるということです。 老化の原因の一つに活性酸素があります。 体内で活性酸素が増えると傷ついた細胞が増え、 老化を促進します。 通常、増えすぎた活性酸素は体内で生成される「SOD酵素」によって 分解されます。 年齢とともに「SOD酵素」が減少し、活性酸素を除去してくれる 能力が低下して老化を遅らせることができなくなってしまうのです。 ルイボスティーはこの「SOD酵素」を増やしてくれるので アンチエイジング効果があるのです。 特に不妊症の方には、ルイボスティーに含まれる「亜鉛」は 効果があります。 「亜鉛」は精子や卵子の生成に欠かせないミネラルです。 ミネラル不足で良い精子や卵子が作られずに不妊に悩む方も 少なくありません。 近年の食生活の変化で「亜鉛」などのミネラルをしっかり食事から 摂取できずに女性生殖器の機能低下を招き、生理不順にもなりやすいです。 その他、ルイボスティーには「カリウム」「マンガン」も含まれており、 これらのミネラルも健康な生殖能力の維持に必要なものです。 そしてルイボスティーはノンカフェインで、精神安定作用があります。 興奮した精神を静めてくれ、眠れない夜に飲まれると良いでしょう。 眠れない夜に・・・と書きましたが、 「ジャスミンティは眠り誘う薬~」なんてありましたが、 ジャスミンはリラックス効果はありますが、 どちらかというと右脳を刺激して集中力を高めてくれます。 ジャスミンで目が覚えてしまうかもね。 もう少しルイボスティーについて書きたいことがありますので、 次はルイボスティーと冷え性のお話をご紹介しましょう。 Omura


2013年8月24日 blog 0

2013年 前期 妊娠報告3(56名) 施術回数

2013 1-6 times

参考までに、2012年前期 のグラフ
を参照なさってください。

妊娠数     56人(43人)

平均回数  18.8回(20.1回)

1-10回   21人(17人)

11-20回  17人(11人)

21-30回   6人(6人)

30回以上  12人(9人)

カッコ内の数字は、2012年前期の数字です。

10回以内のすごく早い妊娠が約40%、
20回以内の早期妊娠が68%。
前回の施術期間の比較と同様に、
妊娠した人が変わっても、妊娠数が増えても、
ほぼ変わらないようなグラフになりました。

不妊治療をされている患者さんを通して感じるのは、
皆さん、身体的な負担、精神的な負担、金銭的な負担を
ものすごく重く背負っておられます。
それでいながら、治療の性質上、正確な情報交換が出来ない。

ですから、当院は、患者さんにとって参考になるような、
出来るだけわかり易いデータを公表していくつもりです。
是非、参考になさってください。

繰り返しになりますが、2013年前期の妊娠データは、

平均年齢  37.1歳

平均期間  6.3ヶ月

平均回数  18.8回

一般的に、鍼灸や整体で体質改善の効果が出てくるのは、
3ヶ月~6ヶ月くらいが多いです。
当院のデータは、それを数字で裏付けていました。
但し、ご年齢や基礎疾患の程度などにより、
妊娠するのに時間がかかるケースもあります。
例えば、病院や当院を一時的に中断して、また再開後に妊娠される事もあります。
わずか1回の施術で妊娠なさった人もおられました。
逆に、約3年かかって妊娠された人もおられました。
大切なのは、他人と比べない事。
そして、諦めない事。
ご自身のペースで治療なさってください。

余談ですが、病院の治療は大切です。
しかし、ドクターに質問できないまま、
ご自身の治療内容を理解されていない方が大勢おられます。
診察結果の意味。
今後の治療方針。
診察に対する疑問。
これらに対する、必要なアドバイスをさせていただいております。
そして、患者さんに不妊治療と客観的に向き合って頂けるように努めています。

まだまだ、データ分析は続きます。

田内