2013年3月22日 blog 0

不妊症と股関節の歪み ③

股関節の歪みについて2回にわたり、不妊症との関連を
紹介してきました。
今回で3回目になります。

上の写真は股関節の歪みを治す前。
下の写真は治療後です。

真直ぐになっているのがわかるでしょ。

さて、写真のO さん、上の写真はうつぶせの状態ですが、
向かって足元が左に寄っていませんか。
O さんにベッドにうつぶせで、真直ぐになるように寝てください
・・・とお願いしました。
「O さん、本当にベッドに平行に寝ていますか・・・?」
するとO さんは、
「真直ぐに寝ているつもりですけど、何か体が歪んでいますか?」
・・・と聞かれました。
「ではO さん、左右の足元をそのまま振り向いて見てください」とお願いしました。
「あら、やだ。体が右側に寄っていますね。」
「真直ぐのつもりなんですけど・・・」と言われました。
そしてO さんの足をベッドの中央に揃えて、これが真直ぐですよと伝えると・・・。
自分では何か腰のあたりに違和感があります・・・と言われました。

自分では真直ぐと思っていても、骨盤や背骨の歪んだままの姿勢で
生活していると、それが普通になってしまっていたのです。
O さんは普段から腰痛、肩こりがきつい方で、
ストレスも溜まっていると思います。
特に左に比べて右側の頸部、背中、腰の筋肉のコリは強いです。
左右の筋肉のバランスが崩れて、
背骨や腰や骨盤の筋肉が右側に強く引っ張られているから
うつ伏せになった時に体全体が右側に寄ってしまうのです。

肩こり腰痛がきつくて、それにストレスが加わって
普段から体がシャンとしない、スッキリしない状態が続くと、
自律神経の乱れを生じます。
そして女性ホルモンの分泌が低下したり、バランスが崩れ
基礎体温表が乱れてしまうのです。
それに伴い卵胞や子宮内膜に悪影響を及ぼしてしまうのです。

肩こり腰痛は不妊症と深く関係していると思います。
たかが肩こり腰痛と我慢せず、体のメンテナンスをして
スッキリされることをおすすめします。
肩こり、腰痛・・・侮るなかれですよ。

Omura


2013年3月21日 blog 0

排卵を遅らせる鍼灸 2

排卵を遅らせる鍼灸 1
に引き続き、
今回は、排卵を遅らせてうまくいった症例をご紹介します。

Yさん40歳のケース

治療歴は、胚盤胞移植を2回行いマイナス、
あと1個、胚盤胞の凍結胚を残している。
こんな状態で、当院にお見えになりました。
体調を整えて胚盤胞移植にトライされたのですが、
結果はマイナス。
ドクターの診断は、受精卵の力不足だとの見解でした。

かなり落ち込んだYさんでしたが、
気を取り直して自然周期(クロミッド)で採卵することに。
生理期に1回、卵胞期に1回、施術を行い、
卵胞がしっかり育つようにサポートさせて頂きました。
卵胞チェックしてみると、
なんと大きな卵胞が6個(24mm~17mm)も見えていましたので、
2日後に採卵になりました。
成熟卵胞がたくさん出ていたので、チャンス到来です。
しかし、その内の主席卵胞がもう既に24mm、
これは、採卵前に排卵してしまうリスクがあります。
そこで、急遽、排卵止めに来て頂きました。
(一般的には、卵胞が20mmを超えると排卵のリスクがありますから)

結果、5個採卵、
1個を新鮮胚移植して、
残り2個は胚盤胞凍結できました。

そして、みごと妊娠。
その後、流産予防に通って頂きましたが、
こんな感想を言っておられました。
『排卵止めをしてもらって本当に良かった。
もし、排卵していたらと思うと・・・』

排卵止めが功を奏して妊娠に至りましたが、
同時に、鍼灸・整体で体質改善してからの受精卵だったことも、
大きな要因だったと思います。
といいますのは、体質改善してから採卵すると、
受精卵の質が上がるケースが多いのです。

患者さんの状態に合わせる鍼灸・整体。
妊娠するためにご利用なさっては如何ですか。

タウチ


2013年3月17日 blog 0

不妊症と股関節の歪み 番外編(田内)

大村院長の股関節シリーズ、写真付きで分かりやすいですよね。

患者のZさんをチェックしたところ、
股関節の左右差が出ていました上の写真は、施術前のZさんの状態。
右足が約2cm程短く、
しかも足の親指が内側に寄って、「ハの字」になっていました。

これを、股関節周囲に筋肉を緩めるように施術させて頂くと・・・

施術後の写真(下)を見ると、
「ハの字」になっていた足が真っ直ぐになり、足の長さもほぼ揃いました。
患者さんも、『お腹がポカポカして温かいです』とコメント。
理想は、「逆ハの字」の状態まで緩むことですが、
今後も経過観察しながら、継続施術していくのが望ましいですね。

その他にも、患者Yさんに股関節の施術をした直後、
『子宮がジンジンします。』と興味深いコメントを頂きました。
その後、排卵後の高温期の子宮内膜が今まで以上にとても厚くなり
病院のドクターから、『とっても良い内膜だね。』と褒められました
喜んでおられました。

股関節周囲が柔らかくなる→腹部の血行促進→子宮内膜アップ
という結果を生んだのだと思います。

普段から、お腹の冷えを感じておられる方、
子宮内膜が厚くなりにくい方、
気になることがありましたら、一度、ご相談ください。

田内


2013年3月14日 blog 0

不妊症と股関節の歪み ②

 

 

 

 

 

左の写真は股関節の歪みの整復前、右は整復後です。
今回はBさんの股関節調節の写真を掲載してみました。
ほら、右側の写真、足の親指の長さが揃っているでしょ。

下の2枚はCさんのうつぶせの写真。
Cさんは右の親指が左に比べて短くなっていますね。
右側の股関節が腰の骨に引っ張られていたり、
前に捻じれていたりしている状態です。
ほら、Cさんも整復後の右側の写真では、
親指の位置が揃っているでしょ。

前回の続きで、下半身の血流が良くなるということは、
骨盤内臓器が温められます。
子宮や卵巣に新鮮な血液が流れ、
子宮では子宮内膜の質を上げ厚くしてくれます。
卵巣では質の高い卵子ができやすくなり、
クロミッド等の経口薬や注射のホルモン剤が効きやすくなり、
卵胞の数も増えやすくなります。

それに下半身の血流が良くなるということは、
女性の大敵である冷え症の改善につながります。
言い換えれば冷え症が改善されてくると、
子宮内膜の質や卵子の質が向上し妊娠しやすくなります。

卵巣動脈は腹大動脈から分岐します。
右の卵巣は右卵巣動脈、左の卵巣は左卵巣動脈が栄養しています。
卵巣動脈は子宮動脈の上向枝とつながっており、
子宮動脈の血行が悪くなると卵巣動脈の血流が悪くなり、
良い卵胞の生成ができにくくなります。
子宮動脈は腹大動脈の枝別れした内腸骨動脈から分岐し,
子宮動脈上行枝と下行枝に分かれ,
上行枝は卵巣動脈へ流れ、下行枝は子宮を栄養します。

ちょっと話が難しくなってしまいましたが、
要するに股関節が固くなって、コマネチライン(鼡径部のこと)の
下を通っている子宮や卵巣の動脈の流れが悪くなると、
子宮内膜の質が悪くなり、卵胞の出来が悪くなって
妊娠しづらくなります。

以前にも書きました、「何が起こるかわからへん」で、
12年間も不妊症だった患者さんが、体外受精を決意した前の月の
人工授精で妊娠されたのは、鍼灸治療と股関節の調節をしたからだと思っております。
彼女は左の足の長さが2㎝ずれて短くなっていたのを
2回に分けて調節したあと、
「下半身が温かい。足先まで温かいです。」と言われたのを覚えています。
下半身の血流が良くなったからです。

股関節の調節は子宝ソフト整体でもしております。
普段から姿勢が悪いなぁと感じていたり、
慢性の腰痛や肩こりで悩んでいたりして、
不妊治療をしていてもなかなか妊娠に至らないという方は、
骨盤の歪みが原因かも知れませんよ。

疲れた体を子宝ソフト整体や鍼灸治療で癒すだけでも、
妊娠しやすくなると思っております。
このブログを見ていただいて、
心当たりがあって、不妊治療で悩んでいたら、
良かったらご相談ください。
電話でもメールでもいいですよ。

to be continued
omura


2013年3月10日 blog 0

FSH と AMH 4

前回、 FSH と AMH 3 でお知らせしたように、
AMHの数値が良くなくても妊娠した例をご紹介させていただきますね。

ケース1 Aさん40歳

2年前、38歳(当時)の検査でAMH9.6pmol
この数値は、42~3歳位の卵巣年齢に相当します。
何度も体外受精をされていましたが、結果が伴わず、
焦りと不安いっぱいでの初来院でした。
問診をさせて頂き、数ヶ月程体質改善をしてから採卵しましょうと
助言させて頂きました。

まず、最初にはっきり変化が出てきたのが、初診から2ヵ月後
鍼灸・整体で施術しながらのタイミング周期のことです。
『左からの排卵したんです。実に1年ぶりの事です。
以前、ショート法の採卵周期でも右からしか採卵できなかったのに・・・』
もう、左は卵巣が機能低下してダメだと思っておられたのですね。
でも、卵巣の眠っていた機能が目覚めたんですね。

高温期が短く、黄体機能不全と言われていたので、
この左排卵の周期の高温期中に施術させて頂き、
生理周期が26日から28日へと長くなり、
高温期の日数が延び、基礎体温も安定しました。
これは、患者さん自身の黄体ホルモンの分泌が促進されたのでしょうね。

そして初診から3ヵ月後には、こんな事を言っておられました。
『生理痛が以前の1割位に激減したんです。
生理の量も増えました。
さらに、以前は、色が暗い血塊混じりの粘っていた経血が、
明るい赤色でサラサラの経血に、血塊も無くなりました。』
これは、子宮・卵巣の血行不良の原因になっていた「お血」が、
改善した証なんですね。

そして、その次周期、採卵になりました。
採卵方法は、刺激周期ではなく、自然周期(クロミッドでの)採卵。
生理期と卵胞期に鍼灸・整体を受けていただき、
そして、スーパーライザーPXも使用して卵胞の発育を促進、
結果、2個採卵、2個新鮮胚移植が決定しました。
胚移植直前にもう1回スーパーライザーPXを使用して子宮内膜を厚くして、
着床準備を整えてから胚移植、
そしてみごと妊娠されたのは、初診から5ヶ月後のことでした。

『体質改善した方が良いのは分かってるんです。
でも、どうやって取り組んだらいいのか分からなくて』
というご意見をよく耳にします。
そんな時、鍼灸・整体がそのキッカケになる事はあります。

個人差はありますが、ほとんどの方は、
生理痛の減少、
経血の変化、
生理周期の改善、
冷えの軽減等々・・・
変化を実感なさる事が多いです。

女性の場合は、子宮・卵巣年齢を考えると、
どうしてもタイムリミットがあります。
今よりも少しでも体質改善をして、
ご準備なさっては如何ですか。

タウチ