2013年3月6日 blog 0

不妊症と股関節の歪み ①

今までたくさんの患者さんを治療させていただいておりますが、
治療に来られている患者さんでほとんどの方が
肩こり、頸部のこりをもっています。
長年の腰痛の悩みを抱えてらっしゃる方も多いです。

仕事で長時間の立ち仕事や長時間のパソコン作業などで
眼精疲労も加えて肩こり、腰痛の方が確かに多いです。
肉体的な疲労が原因なら疲れた筋肉疲労を取り除けば
体調も良くなりますが、股関節の歪みが原因の
場合はそうはいきません。

患者さんの5割くらいは股関節が固くて
関節の可動域が狭くなって開きにくかったり、
股関節がズレていたりして足の長さが違っていたりします。
リラックスして寝ている状態で足の長さが1㎝~2㎝、
揃っていないのです。ひどい人は2㎝以上もズレています。

足の親指や内くるぶしの位置が、どちらかが短いのです。
それに例えば右足が外に開いているのに左足はまっすぐだったり、
右側と同じ方向に内側に向いていたりします。
股関節のズレが無い人はちゃんと足が「ハ」の字を逆にしたように開きます。

身体を支えている股関節が歪むと→腰椎が歪み→背骨が歪みます。

例えば腰椎や背骨が右側に傾いていると、それを補正しようとして
左側の背中や腰の筋肉が緊張しコリができて痛みが出てきます。
また人によっては右側に傾いた方の腰や背中、肩、頸が痛み出したり
慢性のコリの症状が出てしまいます。
いずれにしても股関節の歪みで腰、背中、肩、首の痛みや疲労感で
不眠症になり、自律神経が乱れ、女性ホルモンの分泌が速やかに行われなくなり、
不妊症になってしまっている人も少なくありません・・・と言うより、
かなり多いと思います。

股関節の歪みのある方は、鍼灸治療と併用して股関節の歪みを調節をしています。
私は柔道整復師の国家資格も持っておりますので、
30代の頃は鍼灸整骨院を開業していて多くの臨床経験を持っております。
ですからストレッチ感覚で股関節の調節をしますよ。
写真は股関節の歪みのビフォー&アフターです。
親指の位置が揃っているでしょ。

最後の写真は余計だったと思いますが、こんな感じで軽~く股関節の歪みの調節です。
股関節の歪みの調節が終わったら、
「あれっ、腰の痛みが消えた・・・」「背中や肩の痛みが軽くなった」
「下半身に血が流れているようでお腹や足先が温かい」・・・という声を頂きます。

下半身の血流が良くなったからなんですね。
下半身の血流が良くなるということは・・・。

to be continued
Omura

 


2013年3月3日 blog 0

2012年 妊娠報告(113名) No.4

タイミング  15名(2011年 11名)

人工授精   11名(2011年 5名)

新鮮胚移植 26名(2011年 10名)

凍結胚移植 61名(2011年 46名)

まずは、2011年 妊娠報告(72名)No.4
を参考になさってください。

1)タイミング

ただ漠然とタイミングをとれば良い訳ではありません。
普通に、タイミングをしてもなかなか妊娠しないケースは、
何かが盲点になっている事もあります。
病院に通院中の方でも、基本検査が抜けていたり、
通院されていないケースでは、基礎体温の見方がずれていたり、
意外に、皆さん知らない事も多いです。

当院は、体質改善は勿論のこと、
タイミングで妊娠を希望される場合のちょっとしたコツを
患者さんと一緒に再確認しながら、助言させていただきます。

2)人工授精

基本的に、人工授精は病院からの指定日に行うので、
指示に従えば間違いないと思っておられる方がほとんどですが、
これも、ちょっとしたコツがあります。
処方されるお薬は、何のために処方されているのか?
注射には、どういう意味があるのか?
ご存知ない方も多くおられます。

我々は、そんな患者さんの疑問にお答えしながら、
早く結果が出るようにアドバイスさせていただいております。

3)体外受精

2011年の結果と比較すると、
最大の特徴は、新鮮胚移植での妊娠数がなかり伸びた事でした。
妊娠数が2011年=10名(14%)から2012年=26名(23%)へと飛躍、
特に、40歳以上の数は、2011年=5名から2012年=15名に伸びています。
つまり、特に40歳以上の妊娠が目立って伸びている事を物語っていました。

体外受精前や胚移植前の準備期間は大切です。
鍼灸・整体で体調を整えるだけでも受精卵の質が向上したり、
着床率が上がったりする事はよくあります。
採卵しても受精卵が残らなかったり、
胚移植しても着床に至らなかったりしたご経験はありませんか?
何も準備しないでまた再トライなさるよりも、
鍼灸・整体で改善してからトライされる事をオススメします。
体外受精は、金銭的にも、身体的にも、精神的にも負担が大きいです。
しかしながら、患者さんからのお話では、
ドクターとしっかり話し合いが出来ていないまま、
体外受精スケジュールというレールに乗って
意識無く流されてしまう患者さんも大勢おられます。
ご自分が、どういう治療を受けているのか?
どんな採卵方法や胚移植方法があるのか?

当院には、関西一円から様々な状況の患者さんがお見えですので、
その臨床で培ったノウハウを持って対応させていただいております。
不妊治療の事は、誰にも聞けない事が多いですよね。

まずは、お気軽にご相談ください。

タウチ


2013年2月28日 blog 0

排卵を遅らせる鍼灸 1

当院は、不妊専門鍼灸院としまして、
患者さんのいかなる周期にも対応させて頂いております。
その一つの表れとして、タイトルの『排卵を遅らせる鍼灸』があります。
自然周期で採卵トライされた方の中には、
排卵済みで採卵出来なかったご経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
折角、育った成熟卵胞を取り逃がすと、本当にガッカリですよね。
一般的には、ご年齢が高くなると、早期で排卵するリスクが上がります。
病院では、排卵止めの注射で対応する事もありますが、
卵子の劣化を招いたり、排卵間近には手遅れだったりしますから、
病院では十分に対応出来ないケースも多いようです。
そんな時、当院には、駆け込み寺のようにご相談に来られます。

そこで当院では、
「過去に排卵済みで採卵出来なかった経験がある患者さん」
「卵胞の大きさやホルモン値の状態で排卵のリスクが高い患者さん」
などの限定したケースに対して、
排卵を遅らせて採卵や人工授精に間に合うように、
施術させて頂いております。

恐らく、全国に不妊鍼灸院を見渡しても、
排卵を遅らせる鍼灸を実践しているのは、
当院だけではないでしょうか。
これも、当院の大村院長が長い不妊鍼灸の臨床経験を通して、
患者さんのご要望に合う施術を目指して来た賜物だと思っています。

現在、集計中ですが、
排卵のリスクが高い126例中、
排卵済みだったのは、24例。
つまり、8割位は排卵せずに目的達成されています。
勿論、その中には、妊娠に至ったケースもあります。

次回は、具体的な事例をいくつか紹介させて頂きます。

タウチ


2013年2月24日 blog 0

2012年 妊娠報告(113名) No.3

施術回数

0-10回=44人

11-20回=31人

21-30回=13人

31回以上=25人

2012年 妊娠報告(113名) No.1

2012年 妊娠報告(113名) No.2

に引き続き、今回は施術回数での統計です。

それと、昨年のデータも参考までにご覧下さい。

2011年 妊娠報告(72名)No.3

ここで、もう一度データを総括しますと、

妊娠年齢 平均=38.0歳 (2011年 37.7歳)

施術期間 平均=6.2ヶ月 (2011年 6.1ヶ月)

施術回数 平均=21.1回 (2011年 19.8回)

2011年との比較ですが、平均年齢、施術期間、施術回数
全ての項目で、おおよそ似たような数値になりました。
それでいて、妊娠数が大幅に伸びた事は、
当院の施術の方向性が間違ってなかった表れだと考えられます。

回数別の妊娠例の特徴を大まかに分けると、次のようになります。

1)少しのキッカケで妊娠に至るケース

大きな問題点が無いのに、あるいは、妊娠してもおかしくないのに、
なかなか妊娠に至らないケースを見かけます。
ちょっとしたボタンの掛け違いのようなケースですね。
この場合は、自力でなんとかしようと空回りするよりも、
鍼灸・整体をうまく利用なさってください。
まるで、スイッチが入ったかのように妊娠されるケースがありますよ。

2)体質改善に時間がかかり、それを越えてから妊娠に至るケース

東洋医学的な問題点や、西洋医学的な問題点を抱えておられるケースでは、
体質改善に十分な時間が必要で、根気良く通院が必要な事もあります。
少しずつ体質を改善しつつ、計画的に妊娠に向けて歩みを進めてみてはいかがですか。

あるいは、病院を一時中断しながら(ストレスになるので)、妊娠を希望されるケース。
病院の通院がストレスになる方は意外に多いです。
それと、病院に通ってから基礎体温が乱れるケースも少なくありません。
妊娠するために病院に通っているのにも関わらず。
そんな時は、無理に通院を続けるよりも、
まずは、鍼灸・整体でストレス軽減なさってください。
妊娠しやすい体質へと変化していきます。

3)大きな苦難を乗り越えて妊娠に至るケース

大きな婦人科疾患をお持ちの場合は、
すぐに結果が出ないこともありますが、
体質を改善しながらチャンスを待つことも必要です。

ご年齢的に、病院だけでは妊娠が難しい方もおられます。
卵子の老化や受精卵の劣化は、避けようがないですが、
鍼灸・整体で体質改善を進めると、受精卵の質が上がったり、
採卵数が増えたりする事があります。
鍼灸・整体で、患者さん本来の力を発揮する事ができれば、
妊娠に近づくことが可能だと思います。

病院の治療効果を高めるためにも、
一度、東洋医学の力に目を向けては如何でしょうか?

次回は、妊娠方法別のグラフを作成する予定です。

タウチ


2013年2月22日 blog 0

FSH と AMH 3

タイトルに記載しているFSH と AMH。 どちらも、卵巣の状態を知る指標として、一般的に知られています。 しかし、この2つの数値の解釈は、意外に知られていないので、 ここで、少し触れておきます。 1 FSH これについては、その周期の卵巣の疲れ具合を表しています。 そして、とても変動しやすい数値です。 あまり数値に振り回されないようにしてください。 詳しくは、 『FSH と AMH 1』 『FSH と AMH 2』 を参照なさってください。 2 AMH 今回は、このAMHについてコメントさせていただきます。 さて、AMHとは・・・ 抗ミューラー管ホルモンと呼ばれる女性ホルモンの一種です。 卵巣の中にある、これから育っていく卵胞(発育卵胞、前胞状卵胞)から 分泌されるのがこのホルモン。 AMH検査は一般に、「卵巣年齢を測る」と言われていますが、 その理由は、その数値を測定することによって、 今後、「卵巣の中にこれから育つ卵胞がどれくらい残っているか」を おおよそ知ることが出来るからだと言われています。 つまり、数値が低ければこれから育つ卵子が少ない事を意味します。 では、高いと良いかと言うと、必ずしもそうではありません。 逆に、数値が高すぎると、PCOS(多嚢胞性卵巣)の疑いが出てきますので、 これも良くないと言われています。 何事もほどほどが良いですね。 (PCOS(多嚢胞性卵巣)については、またの機会に触れますね) さて、重要な事は、「AMHの値が低いからといって、必ずしも卵子の質が低いとは限らない」 という事です。 患者さんの中には、この数値が低くて、かなり悲観的な方もおられますが、 数値が低くても妊娠された例は沢山あります。 次回は、その実例を交えてもう少し書き足していきますね。 タウチ