2013年2月10日 blog 0

2012年 妊娠報告(113名) No.1

2012年の妊娠結果がまとまりましたので、ここで報告させていただきます。

比較のため、 2011年 妊娠年齢グラフ も合わせてご覧ください。

30歳未満=3人

30-34歳=30人

35-39歳=41人

40歳以上=39人

合計=113人

まず、特筆すべきは、
平均年齢 38.0 歳。(2011年 37.7歳)
妊娠数 113名。(2011年 72名)
40歳以上が全体の35%、
35歳以上が70%にもなります。
通常、妊娠数に対しては、若い方が断然妊娠しやすいので、
妊娠数が伸びると平均年齢が下がるのが一般的ですが、
今回の結果は、前年よりも妊娠数が約1.5倍、
平均年齢も0.3歳上昇していました。

この結果には大変驚いています。
その詳細を見ると、次の2点が挙げられます。

1)30-34歳グループの伸び。
当院に来られる患者さんの年齢層の幅が広くなって来た事が挙げられます。
以前は、35歳以上の患者さんがほとんどでしたが、
最近は、35歳以下の患者さんも増えています。
当然ですが、早くに体質改善をスタートされた方が、
妊娠にはぐっと近づきます。

2)40歳以上グループの伸び。
40歳以上になりますと、限られた時間の中で、
的確に効果を出していく必要があります。
そこで当院では、患者さんとお話をさせて頂きながら、
きめ細かく対策を立て、施術をさせて頂いた事が
この結果に繋がったと思っております。
大村院長のブログにも記載してましたが、
例えば、胚盤胞にこだわらなくても、妊娠される例はあります。

現在、不妊専門病院はどこも患者さんが増加しているそうです。
そうなると、当然、一人の患者さんにかかる診察時間が減少し、
ほとんど質問もできないまま通院されている方が多いのが実情です。
出来れば、ご自分の治療内容を把握される事が望ましいですし、
当院では、そのアドバイスもさせていただいております。

ご年齢的に悩んでおられる方、
病院の治療で行き詰っておられる方、
ご自身の持っている卵巣力、子宮力を目覚めさせてあげれば、
受精卵のグレードアップ、子宮内膜の充実、高温期の持続・・・
身体が変化していき、その先に、妊娠に至るケースはよくあります。

針灸・整体で準備なさってもう一度トライされてみてはいかがですか?
まずは、お気軽にご相談ください。

タウチ

次回は、施術期間別の妊娠報告グラフを作成する予定です。


2013年2月9日 blog 0

愛犬家Kさんの妊娠、出産

何が起こるかわからへんシリーズ、
毎回、とっても読み応えがありますよね。
今回の 何が起こるかわからへんNo.9
にご登場いただいたKさん、実は愛犬家なのです。

以前、Kさんの愛犬 マロンちゃん(No.12) くるみちゃん(No.13)
でご紹介したのが、Kさんのワンコでした。

ダナゾール+リュープリン の重い副作用で、
全身の倦怠感とひどい肩こりで悩まされた時や、
花粉症による鼻炎と目の痒みでストレス一杯な時、
針灸・整体で症状改善をさせて頂きましたが、
心のケアは、「マロンちゃん」と「くるみちゃん」の支えが大きかったと思います。

愛犬家のタウチとしては、
これからも、ペットの癒し効果で沢山妊娠されることを願っております。

今後も皆さんの癒しのペットをご紹介ください。
犬、猫、ウサギ、ハムスター、金魚・・・どんなペットでも構いません。
できれば、写真とペットについての一言コメントを送ってくださるとなお嬉しいです。
ご投稿は下記のペット写真投稿メールをクリックしてください。
タウチが責任を持って掲載させていただきます。

ペット写真投稿メールはこちら

タウチ


2013年2月6日 blog 0

何が起こるかわからへんNo.9-③ Kさんからのメール

ダナゾールは子宮内膜症の治療に使われるお薬です。 女性ホルモンの卵胞刺激ホルモン(FSH)、卵胞ホルモン(E2)、 黄体形成ホルモン(LH)の分泌を抑え、人為的に閉経の状態を作ります。 偽閉経状態にして子宮内膜が広がらないようにします。 ダナゾールを100mg×4T(分2)を10週間服用し、その翌日にリュープリン1.88を投与し、 ウルトラロング法に準じた卵巣刺激を行う方法にチャレンジされました。 ・・・が卵胞は2個しか出できませんでした。 1つは未熟で受精せず。1つは3日目の凍結になりましたが、 グレードが悪いので、再度採卵しなければいけなくなりました。 K さんはこの結果にガックリでした。薬の副作用を我慢しながら ウルトラロング法にチャレンジしたのに・・・。 薬の副作用で気分がすぐれないときがあったので、 鍼灸と整体で吐き気や気だるさ、肩こりなどは随分と軽減できていました。 しかし、舌と脈の状態はかなりのストレスを感じているようでした。 舌の色は赤くなり過ぎて、脈は固い感じです。 東洋医学的に言うと脈は「弦」(げん)という症状です。 当院のホームページで「あなたはどのタイプ?」という項目がありますが、 肝気鬱結(かんきうつけつ)という症状です。 ストレスで自律神経のコントロールが利かなくなり、 女性ホルモンの分泌が乱れます。血行は悪くなり肩こりや下半身の冷えがきつく なったりします。特にK さんは腰痛もあり、下半身のむくみが顕著でした。 K さんに話を聞いたら、女性上司のパワハラが続いていて、 毎日ストレスでイライラした生活をされていたようでした。 そこで、腰痛、肩こり、むくみはもちろんですが、気持ちをリラックスさせる 鍼灸治療を中心に治療を進めることにしました。 体調も良くなった頃、クロミッドを一日に2錠服用を5日間。 自然周期の採卵をすることになりました。 当院に来られてから7か月目のことです。 採卵の周期はスーパーライザーも併用し、 卵胞は6つでき、5つ採卵。そのうち3つが受精し、 結局残ったのは1つ。3日目で凍結を薦めました。 それは、胚盤胞まで培養すると分割停止する恐れがあるからです。 胚盤胞移植にこだわらなくても、3日目の凍結胚移植で 妊娠されるケースも結構多いですよ。 一つしか残らなかった3日目凍結の受精卵ですが、 今までのグレードに比べると 良くなっていました。 今までがグレード3~4だとしたら、グレード2くらいです。 すごくいいね!!とは言えないものの、まあまあだねという評価です。 花粉症の季節に入り目がかゆく鼻水、鼻づまりの症状がとてもきつかったので、 2か月ほど花粉症の治療もしながら体調が回復するのを待って 人工周期で凍結胚移植。 子宮内膜は移植直前で7.4mmと薄かったのですが、 何とか8mm弱で移植することができました。 移植の当日、移植後にも鍼灸治療に来ていただき、 初めての妊娠判定プラスでした。 プラス判定後も花粉症の症状を緩和するために 引き続き鍼灸の治療に来られました。 治療期間中、 K さんに良くお話ししたのは、 卵胞は数じゃなくて質が問題。すごく良くなくても、 まあまあかな・・・というレベルでも妊娠できるから・・・と良く お話ししたものです。 採卵できる卵胞の数が少ないからといって、悲観しないでください。 身体を妊娠体質にして、以前よりも良くなっていれば 妊娠の可能性は広がりますよ。 Omura


2013年2月3日 blog 0

FSH と AMH 1

『卵巣年齢が高いとドクター言われました。
私、妊娠できるでしょうか?』

初診でこう切り出した患者のDさん38歳。
聞けば、ドクターから指摘された数値は、FSH≒12。
焦りと不安が入り混じり、数値のことでストレス一杯、
そんな第一印象でした。

『病院によってもFSHの基準値は多少違うし、
生理周期によっても変動します。
なにより、もっと高い数値で妊娠した方も大勢おられます。
12 という数値は、決して、気になさるような数値ではありませんよ。』
そうお答えしました。

さて、FSHとは卵胞刺激ホルモンの事で、
不妊治療の現場でよく耳にしますよね。
何を見ているのかを簡単に言いますと、
その多くは、生理中又は卵胞期のFSHを測る事によって、
「その周期の卵巣疲労度を知ること」。
数値が高いほど、卵巣が疲労している事になります。
つまり、数値が高いほど、卵胞が育ちにくい傾向になります。
これが下がらず高値が続くと、閉経が近づいていることもありますので、
数値を気になさる方も多いと思います。

病院では、その数値によって、
「今周期、卵胞が出てきそうか?」
「出てきそうなら、どれ位の刺激量で排卵誘発するか?」
「卵巣を休めるためにホルモン剤で高温期を作り、
リセットした方が良いか?」
等々
治療方針を決める判断材料にしています。
ただし、その基準も病院によっても様々、
ドクターによっても様々、
つまり、極めて幅のある数値と言ってよいでしょう。

もう一つ、FSHは、一般的に変動しやすい数値です。
数値が高い=卵巣年齢が高い とは必ずしも言えないのです。
一時的に、その周期(採血した周期)の卵巣が疲労しているのは確かですが、
この数値だけで、必ずしも卵巣年齢を反映している訳ではありません。
ストレス等が原因で、一時的に数値が上がる場合もあり、
その後、数値が回復する例も多くあります。

実際、不妊専門病院では、FSHが20あるいは30を超えると、
ホルモン剤でリセットするのが一般的です。
しかし、薬剤を使っても数値が下がらなかったり、
卵胞がなかなか育たなかったりすることも多いです。

そんな時には、鍼灸・整体をうまく併用なさると良いでしょう。
当院では、リセット中の患者さんに、鍼灸・整体をさせて頂くと、
自然に数値が下がりやすくなって、
その後、正常に卵胞が育つ方も多いです。
もし、FSHがかなりの高値であっても、
ご自身の卵巣力をアップすることで
自然に卵胞が育ち、
採卵、受精卵凍結、胚移植に至った例を
当院では沢山見てきました。

長くなりましたので、次回はいくつかの例を挙げてみますね。

タウチ


2013年2月2日 blog 0

何が起こるかわからへん9-② kさんからのメール

前回はK さんの出産の報告のメールをご紹介しました。
彼女は卵胞の質が悪く、ショート法で刺激をしても
3個くらいしか出てこず、受精はしても移植できない状態でした。

子宮内膜症に、左右の卵巣嚢腫があり、AMH検査は旧基準で10.8pmol/Lと低かったのです。
評価は低レベルで42-43歳くらいの卵巣年齢になっていました。
AMH検査とは、抗ミューラー管ホルモン検査のことで、
卵巣年齢を知る検査のひとつです。

当院に来られる前の病院での結果は次の通りでした。
体外受精ショート法で3つ採卵、3つ受精、4日目で分割停止。
2か月後にクロミッドとhMG注射で3つ採卵、
3つ受精、4日目と5日目で分割停止。

もうどうしたらいいかわからなくなっていた時に
当院のホームページを見られたそうです。
ブログの「スローでええやん!!」は、不妊治療をされていて、
どんなことをしてもなかなか妊娠できず、気持ちは焦ってしまい、
強迫観念に駆られて自分を見失ってしまっている人が多いように思っていたので、
ちょっと気持ちをリセットできるような、ちょっとお得情報があって、
「へぇ~」とか「な~るほど」と思っていただけるようなブログにしたかったので、
タイトルを「スローでええやん!!」にしたんですよ。

身体のメンテナスもできないまま、
毎月クロミッドで採卵している患者さんをたくさん見てきました。
もちろん、自然周期で採卵は毎月できますが、
心と体がついていってないのに毎月卵巣に針をさして採卵。
卵巣が悲鳴をあげてないでしょうか。
そのうち、クロミッドを飲んでも採卵できる卵胞の数が減ってきたり、
子宮内膜が薄くなってしまったりしてきている方は多くないですか?

少し体をメンテナンスして、心と体のバランスが整ってきたころに
タイミング、人工授精、体外受精に再チャレンジされてはどうでしょうか。

K さんもじっくりと妊娠体質になる身体づくりをされて、
妊娠・出産されました。
ただ、妊娠に至るまで1年かかりましたが、
その間の苦労は大変なものだったと思います。

まず、ドクターからダナゾールを使った治療を勧められました・・・。

to be continued
Omura