2013年1月8日 blog 0

何が起こるかわからへんNo.7-① アトピーと不妊

I (40才)さんが当院に来られたのはちょうど2011年の12月の初旬でした。
大村:「あれっ!! I さん、どないしたん。久しぶりやね」
         「それにしてもその腕、どうしたの」
I さん:「先生、お久しぶりです。そうなんです。
         一人目を出産してから、アトピーがひどくなったんです。」

それにしても、ちょっとアトピーがひどくなっているとは・・・。
I さんは一人目の妊娠のときに鍼灸に来られました。
そのときはアトピーの症状など出ていなかったのですが、
一人目を出産されてからアトピーが出たようです。
出産されてから体質が変わったのと、子育てに、フルタイムの仕事に
家事に・・・超多忙な毎日でストレスが溜まって
アトピーが出たのではと思われます。

思い返せば彼女が鍼灸治療に来られたのは39歳の頃だったかな。
僕が足立病院の不妊センターで患者さんに
鍼灸治療している頃でした。

I さん、1月に1人目の妊娠の時に残っていた凍結胚を
移植して妊娠したのですが7週で心拍の確認が取れず流産されました。
そして掻把の手術。
余りにも凍結胚移植するまでに妊娠するための体の準備が
整ってなかったと思います。
それと、アトピーが出だしたことで身体の免疫システムは狂ってしまっている
ことも流産の原因ではなかったかと思います。

そこでさんに不育症検査を勧めてみました。
すると・・・

to be continued


2013年1月7日 blog 0

2013年 明けましておめでとうございます

2013年、 明けましておめでとうございます。 新年に気持ちを新たに切り換えて、今年もたくさんの方が   卒業できますように願っております。 そして、僕もスタッフも日々頑張ります。 写真は1月5日に患者さんのHさんが持ってきてくださった 正月用にアレンジしたお花です。 右の獅子舞も可愛いでしょ。 お花も獅子舞もカウンターにお正月の にぎやかな雰囲気を演出してくれています。 めでたい年になりますように。 Omura


2013年1月4日 blog 0

胚移植後の過ごし方 3

さて、胚移植後の過ごし方として、もう1つ加えておきたいのは、
ずっと寝て過ごす事は避けてください。
これも東洋医学の考え方によります。

東洋医学では、万物を陰陽に分けます。
陽:高温期、外、動、背部、日・・・
陰:低温期、内、静、腹部、月・・・

生理周期の高温期は、陰陽概念では「陽」の時期に当たります。
つまり、陽を増やして高温期を充実させていく必要があります。

部屋の内にこもって(陰)
静かに(陰)
寝て過ごす(背部の陰の巡りをふさいでいる)のは、
「陰」を増やしている事になり、
高温期(陽)の時期に反する事になります。

そうではなく、
適度に外出して(陽)
たまにはお日様(陽)を背部(陽)に浴びて、
普段通りに過ごすにのは、適度な「陽」の充実に繋がっていきます。

但し、注意して頂きたいのは、
だからといって積極的に外へ出ていっぱい動きなさいという訳ではありません。
真冬の季節に外出すると風邪の原因になりますし、
真夏の外出は熱射病の原因にもなりますから、
あくまでも、適度に「陽」を増やす事が望ましいでしょう。

これからは、
『子宮の気持ち』胚移植後の過ごし方 1 を参照してください) 
『陽を充実させる』
この2点を考えながらお過ごしください。

今年も、1人でも沢山の患者さんの笑顔に立ち会えるように、
お手伝いをさせていただきたいと思います。

それと、ブログ記事で分かりずらい事、
日頃から疑問に思っている事、
病院では聞きずらい事などありましたら、
大村院長もしくは、タウチまでご相談ください。
我々の分かる範囲でお答えさせて頂きます。

タウチ
※随分前になりますが、昨年の祇園祭当日の山鉾。
雲一つない快晴で、陽気に満ちているような風景でした。


2013年1月1日 blog 0

胚移植後の過ごし方 2

あけましておめでとうございます。
皆さんにとって良い年でありますように。

さて、今回は、Yさん 35歳のケースをご紹介します。

病院での基本検査では特に問題はナシ。
タイミングから人工授精にステップアップ。
その後、人工授精を4回行ったが妊娠に至らず、
焦りと不安を抱いて初来院されました。

西洋医学的には、問題がないという事でしたが、
問診をさせていただくと、
東洋医学的にも大きな問題点は見つからず、
妊娠する力は持っておられるように感じました。
早速、妊娠力アップを目的に施術を数回行い、
5回目の人工授精にチャレンジするも結果はマイナス。
そして6回目の人工授精にトライする周期でのことでした。

再度、問診を試みると、気になるコメントを発見。
それは、
『高温期中に肩や足のマッサージに頻繁に行ってます。』
というのです。
Yさんは、かなりの肩こり性。
身体をリラックスさせ、代謝アップが身体に良いだろう。
妊娠にも良いだろうと思って、
積極的にマッサージに通ったそうです。

すぐに、ツボ押しと子宮の動きについて説明をして、
高温期のマッサージを避けるように助言させていただきました。
そして迎えた6回目の人工授精でみごと妊娠。

後日、ご本人から電話をいただき、
施術効果もさることながら、
マッサージを止めたのが良かったと言っておられたのが、
とても印象的でした。

皆さん、妊娠するために色々努力されていますが、
結果を焦るあまり、やり過ぎたり、逆効果だったりする事があります。

当院では、単に施術をして終わりではなく、
患者さん自身で行える日常での助言も行いながら、
トータルでサポートさせていただいています。

今年こそ、妊娠したいとお考えの皆さん全員が、
笑顔で結果を残せるように願っております。

タウチ

※タウチが昔住んでいた、タヒチの日の出です。


2012年12月30日 blog 0

胚移植後の過ごし方 1

最近、胚移植後(タイミング後、人工授精後)の過ごし方について、
よく質問される事がありましたので、少し触れさせていただきます。
年末年始、病院も休みになるので、不安もおありだと思いますが、
基本的に、普段通りに過ごされるのがよいでしょう。
まずは、病院の指示に従ってください。
ここでは、あくまでも東洋医学的な立場で書き留めます。

1)肩や足のマッサージは避けてください。

肩や足には、子宮を活発にするツボがありますので、
胚移植後にそれらのツボを刺激してしまうと、
子宮を動かしてしまう可能性があります。
だから、基本的に高温期は余計なことをしない方が得策です。
『胚移植後は、判定までの間(約2週間程度)がとーっても長く感じるので、
血行アップや緊張緩和目的でよくマッサージに通ってました!!』
という方がいますが、得策ではないでしょう。
では、何故子宮を活発にしてはいけないのでしょうか。
その理由は、子宮の動きにあります。
子宮は、とても賢い臓器なんです。
生理中は経血を排泄するように動き、
排卵中は、精子を受け入れるように動き、
高温期中は止まっています。
ここがポイント。
何故、止まっているのか?
それは、着床に有利だからだと言われています。

だから、高温期の子宮はじっと止まっている(静かに着床を迎えたい)のに、
母体がそれに反して子宮を動かしていたら良くないですよね。
だからと言って、ずっと安静にしなければ・・・と言う訳でもないのですね。
この辺は、長くなりますので、また次回以降にお話します。

とにかく、皆さん、胚移植後は普段通りで過ごしてください。
ご自身の賢い臓器、子宮(着床)をイメージしながら・・・

次回は、具体的な事例をご紹介します。・・・続く

タウチ