2011年10月31日 blog 0

3年間で結局、胚盤胞凍結2個・・・43歳最後の賭け②

田内先生のブログにも書いてあったように、
不妊治療は戦略が大切。
戦略という言葉が正しいとは言えませんが、
計画を立てるということは大切です。

人それぞれ治療の過程が違っているのですが、
タイミング指導されているときでも、ちゃんと病院で検査することと、
疲れたら休むことですね。

さて、W さん43歳で最後の賭けで凍結の胚盤胞を2個移植しました。
「1個ずつ移植するの・・・」と聞くと、
「2個とも移植しようと思っています」と返事が返ってきた。
「そうだよね、最後と思っているなら
決心が鈍らないように2個移植する方がいいよね」と言った。

移植当日と翌日も治療して、移植後7日後にもう一回鍼灸治療しました。
判定日にプラスなら電話連絡をしてもらうことにしています。
すぐに流産予防の治療に切り替えるからです。
当日、とうとう電話がなかった。

「妊娠できる可能性が高かったんだけどなぁ・・・」
移植7日目には脈の変化で90%くらいは妊娠するかどうかわかります。

「妊娠の脈」というのがあるんからなんです。

翌日W さんから電話があった。
妊娠の報告でした。
仕事の都合で判定日に病院に行けなかったそうです。

今回は鍼灸治療にスーパーライザーPXという近赤外線の
光エネルギーの照射もし、内膜がなかなか厚くならなかったのに、
移植当日は9ミリくらいになっていたのが良かった要因のひとつだと思います。

初めての妊娠。良かったね。
あきらめずに頑張った甲斐がありましたね。

Omura


2011年10月30日 blog 0

ストレスから開放・・・38歳での自然妊娠

『通院は少し休んだらどうですか?』
『ちょっと気を抜いてタイミングしましょう』

『この言葉で気持ちが軽くなって妊娠できました!!!』

二人目不妊で来院していた患者Fさん。
一人目が自然妊娠だったので、タイミング療法での通院中でした。
病院でヒューナーテストの結果があまり良くなかったため、
次の周期、人工授精をするも・・・それでもうまくいかず。
その後、卵胞チェックと排卵チェックに行くものの、
知らない間にストレスが溜まっていたようでした。
そこで、一度、診察を中断して基礎体温と排卵検査薬を頼りに、
だいたいでのタイミングを提案した周期に妊娠できました。

Fさん、問題点は大きく4つ。

1.基礎体温の乱れ(ガタガタ)
2.高温期が短い黄体機能不全
3.一人目の妊娠以降、4年間、卵管チェックが未検査
4.通院のストレス

各問題点に対して対策を以下のように行ったところ、

1.鍼灸+子宝ソフト整体でストレス軽減と血流改善が進み、
基礎体温がうまく二層(低温期と高温期)になり、
高温期が安定して長くなった
2.さらなる体質改善を進めるため、漢方病院をご紹介した
3.卵管造影検査を受けて、卵管の通りが良くなった
4.通院を一時中断して、通院ストレスから開放された

うまく条件が整い、その結果、みごと妊娠!
初来院から3ヶ月後に冒頭のコメントと相成りました。
ヒューナーテストの結果が良くなかったのは、
恐らく、男性側の一時的なストレスによる精子能力低下だったのでしょう。

不妊治療は戦略が大切です。
闇雲に時間を浪費しないように、
今の現状を冷静に把握し、
必要な対策を立てる必要があります。

基本的に、通院は必要です。
しかし、それが過度なストレスになっていたFさんのケースでは、
一時的に中断した事がむしろうまくいったケースでした。

例えば、年末年始、お盆休み等で通院が困難なときに、
排卵予定日と通院日がうまく合わないとき、
鍼灸+子宝ソフト整体で体調を整えながら、
だいたいでタイミングをとって頂くと、
毎年数名の方が自然妊娠されます。
それも、人工授精や体外受精にステップアップして
結果が出なかった方でも、妊娠に至るケースはあります。

当院では、患者さんのご要望に耳を傾けつつ、
患者さんと一緒になって戦略を立て、
地道に、しかし確実に妊娠に向かって頂くように、
お手伝いをさせて頂きます。

治療で通院しているけれども、
うまく結果が出なくて悩んでおられる方、
どうやって治療計画(戦略)を立てていいか分からない方、
一度、ご相談ください。
何かのお役に立てるかも知れません。

タウチ


2011年10月24日 blog 0

3年間で結局、胚盤胞凍結2個・・・43歳最後の賭け

今日の話も何が起こるかわからないシリーズ第4弾と言えますよ。

2011年9月中旬以降、まだまだ残暑でしたね。
Wさん43歳の胚盤胞の凍結胚移植当日。
「先生、今回で最後の体外受精にしようと思っています」
・・・とWさんが話を切り出した。
僕は、「いいんじゃないかなぁ、いっぱい頑張ってきたから」
・・・と、何のためらいもなく言葉がスッーツと出てきた。

Wさんの治療歴は長い。
平成20年11月からの付き合いです。
当初、AIH 7回、IVF 3回やってすべてマイナス判定という
状況で鍼灸の治療に来られました。

体が細くて冷え性で、股関節も1.5センチくらいずれていた。
生理前になると精神的な不運が強くなるタイプ。
職場でのハードスケジュールな仕事のストレスも抱えていた。
FSHも63以上あったときもありました。

え~っっっ!!! FSH63はちょっと数値的に
ちょっとキツイなぁと思ったが、
FSH100以上あった人の妊娠をお手伝いした経験もあったので、
一緒にがんばりましょうと言った。

話は胚盤胞の移植当日に戻ります。
「胚移植の周期だというのに、最近仕事が忙しそうで、
顔色悪いよ。今日はしっかり血行を良くして、体ポカポカ元気になって
凍結胚移植に望んでくださいよ」と言う。

「そうそう、今日かかっている音楽どう、
ショップジャパンのヒーリングクラシックを買ったんやけど・・・」
するとWさん、「今かかっている曲、全部お気に入りなんですよ」

「何か妊娠できそうな勇気が湧いてきました」・・・とWさん。
「僕も思ってたんやけど、なかなかいい選曲してるね」
「これ、買って正解やな」・・・と会話をしながら治療した。

to be continue

Omura


2011年10月23日 blog 0

私、タヒチに住んでました 20(タヒチの真珠・・続編)

『もうあの企画(タヒチネタ)は終わったの?』

先日、いつもブログを見て下さっている患者のSさん
にご指摘を受けました。

そうです。
すっかり忘れておりました。
今回は、久しぶりにタヒチネタです。
もう、3ヶ月程休んでいたので、
初めて読む方のために少し説明させて頂きます。

人は見かけによらないもので、
タウチは、かなり以前、タヒチで住んでおりました。
仕事は、黒真珠職人。
タヒチ語とフランス語をごちゃ混ぜにして会話しておりました。

皆さん、黒真珠はご存知だと思いますが、
日本では、未だに葬儀用のアクセサリーや数珠としての認知度が高く、
最近、ようやく、普段使いのジュエリーとしての紹介も多いように感じます。

黒真珠の最も特徴的な点は、
熱帯で海が綺麗な島しか真珠貝が育たないので、
1.生産量が限定されている事
2.多様な形
3.七色とも表現される多様な色合い
にあります。

以前、黒真珠の最高級の色は、ピーコックグリーン(孔雀色)であると
私、タヒチに住んでました 5(真珠編)  で紹介させて頂きましたが、
うまくその色を文章で表現する事ができませんでした。
そこで、今回は、黒蝶貝を研磨加工した土産品がタウチの実家にありましたので、
その写真を見て頂ければ、一目瞭然かと思います。

ちなみに、母貝に守られ少しずつ成長していく真珠は「守護」のパワーが強く、
ストレスで疲れた体を癒し、守ってくれる効果がある。
黒真珠の石言葉は、「静かな力強さ」。
だそうです。
「真珠を育む」 と 「赤ちゃんを育む」、
なんとなく共通点があるような気がするのは、私だけでしょうか?

タウチ

※黒真珠を育む黒蝶貝の表面を研磨して少し彫っただけのシンプルなもの。
グリーン、レッド、ブルー等が混在しているので、ピーコックと表現される。

※角度を変えると、色が濃くなったり

※レッドが強調されたり

※グリーンが主体になったりと、その様々な表情を持つ。


2011年10月19日 blog 0

Oさん 高知に行っておられました

大村院長の「何が起こるかわからない」シリーズ!
読み応えがありますね。
大村院長の臨床数からすると、
一冊の本になるくらい沢山の奇跡の実話がありますので、
これからも、何が起こるか・・・ブログが連載されると思います。
皆さん、お楽しみに!

さて、今回は、患者Oさんのお話です。
不妊治療で悩んでいる方は多いと思います。
Oさんも勿論、その一人に入るでしょう。
私は、よくOさんとお話をさせて頂くのですが、
感情が高まってくると、時々、目に涙を浮かべておられることもあります。
泣く事は、決して恥ずかしいことではないです。
むしろ、泣くことで気持ちのリセットが出来ることもあります。

また、旅行などにでかけることも気持ちをリセットする
いいきっかけになりますね。
Oさんに高知土産の青柳を頂きました。
とっても美味しかったです。
ありがとうございました。

職場環境でも、
親戚の集まりでも、
ご近所の付き合いでも、
なかなか不妊治療の苦しみは理解されないし、
普段、周りに相談する人ははほとんど無いといっていいでしょう。

しかし、時には、
愚痴をこぼしてください。
悩みを打ち明けてください。
息抜きをしてください。

「そんな場所ないやんか!」

という方は、当院にご相談ください。

当院は、皆さんのご相談に耳を傾けます。
専門知識を持ったスタッフはきっと皆さんの応援団になりますよ。


タウチ

※高知の有名菓子店 青柳の土佐日記