2011年1月11日 blog 0

左またズレている???

私、タヒチに住んでました・・・田内先生のシリーズ、
読み応えがありますね。へぇー、僕も知らなかった
田内先生のタヒチ、サバイバル体験。
それにしても、写真の海の透明度とコバルトブルーは
癒されますね。
僕も今、パクリネタで「私、上海に住んでました」シリーズを
構想中。こうご期待!!!

さて、今回の本題に入りたいと思います。
今回、2か月くらい治療して初妊娠されたSさんのカルテに、
「左またズレている」と書いていたので、
あれっ?「左股ズレている」だったかな・・・?
カルテにそんなこと書くはずないし、あっ!! そうか、
「左がまたズレている」か?急いで記入したので、
間違ってしまいまた。
正しくは、「左股関節がまたズレている」でした。
「左股ズレている」とカルテに記入したアホな自分を笑ってしまいました。

さて、Sさん39歳、人工授精を7回くらいやって、すべてマイナス判定。
冷え性もきついということで、僕が構成に携わっている
足立病院、生殖内分泌医療センターに置いてある情報誌「ふっくら」を見て
来て下さいました。
もちろん、鍼灸治療は生まれて初めて。
僕の治療所に来てくださいる患者さんの95%以上は、
鍼灸治療が生まれて初めてという方ばかりです。
・・・ということは、患者さんにとって僕と田内先生が
一番最初の鍼の先生になるわけですね。
ん~!!! 責任重大です。
鍼って、怖いでしょ。初めての人にしたら、
絶対に怖いと思いますよ。
でも、一度、鍼灸治療を体験してみると、
全~然痛くないですよ。それに、カラダがリラックスして、
ぽかほかでとても気持ちいいものですよ。
それは、痛くないように鍼をするテクニックを
若いころ中国で学んで、開眼しましたからね。
今、週に100人弱の患者さんが治療に来られています。
最近はご主人も来られるようになってきました。
男性も鍼灸治療すると精子の運動率とか量とか改善されますよ。
たくさん来られているので、ちょっと安心でしょ。

話がそれましたが、Sさんの不妊の主な原因は、3つだと思います。
1. 左股関節のズレ
2. きつい冷え性
3. ストレス

この3つが主な不妊症の原因だったのではと思い治療しました。
それは、・・・・・・・・

to be continue

Omura


2011年1月10日 blog 0

私、タヒチに住んでました 3(仕事環境編)

タヒチと言えば何を思い浮かべますか?
ココヤシ、パレオ、熱帯魚…じゃなくて黒真珠ですね。
皆さんご存知でした?世界の黒真珠の約95%がタヒチ産なんですよ。
という訳で、私、黒真珠作りの職人でした。

同業の先輩達は、この職業を「技術者」と呼んでました。
そして、名刺の肩書きを「テクニシャン」って書いてましたが、
私には、どうも変に聞こえるので、肩書きなしを貫き通しました。

ところで、黒真珠は、海がすごく綺麗な所でないと良質なものはできません。
海が綺麗=人の住んでいない田舎
つまり、無人の場所に作業場と住居を一から作ったんですね。

ちなみにこんな生活でした。
浅瀬の上の二階建て(一階作業場、二階住居)の二階に住む。
見た目は水上バンガロー風。(1枚目の写真を参照)
しかし、内情は、壁が薄いベニヤ一枚。物音は漏れ放題。
通勤時間10秒、二階から一階に降りるだけ。
当然遅刻なし。必ず誰かが起こしに来てくれる(笑)。
電気は発電機と小さなソーラーパネルのみ。しかも節約のため9時には消える。
水道はなく、雨水が全て。飲み水はボルビックと雨水。
最初の頃、一週間続く激しい下痢に見舞われ、死ぬかと思ったが、
誰もが経験するらしく、その後は身体が順応。
コップ一杯で洗顔と歯磨き。小さなバケツ一杯で全身を洗う。
雨が降らないとさらに少ない量の時も。
これを期に、節水の達人になる。
食料調達のため、仕事後の魚釣りは強制出動。
釣れないと死活問題になるため、釣りの腕が自然に上達。
料理は当番性。多いときは15人前を2人で作る。
おかげで、料理の腕前上がる。魚の三枚下ろしが得意技。
車はもちろんない、移動手段はボートのみ。
必要に迫られ、日本で小型二級船舶免許を取得。
当時、車よりボートの運転の方が上手かった。
テレビはもちろんない。
どうも吉幾三の歌に似ていますね。

ちょっと長くなりましたので、今回はこの辺で。
次回は仕事の内容をもう少し説明しますね。

田内

1枚目は養殖場の全景。
2枚目は養殖場の船着場。透明度が良すぎるので浅く見えるが、
足場の下は深い所で水深5mある。


2011年1月7日 blog 0

2010年、11月は5人、12月は7人 妊娠されました

11月  計 5人  

自然妊娠 2名(42歳、34歳)
IVF     3名(40歳、32歳、38歳)   
(採卵周期移植 1名 凍結胚移植 2名)

12月  計 7人 

自然妊娠  1名(36歳)
AIH      1名(36歳)
IVF      5名(34歳、44歳、41歳、36歳、39歳) 
(採卵周期移植 1名 凍結胚移植 5名)

妊娠された方のデータを余り公表するのはどうかな・・・と
思ったのですが、皆さんの参考になればと思いブログに
記することにしました。 

妊娠された方は全員、紆余曲折があって、
なかなか妊娠に至らなかった方ばかりです。 
「大村先生、田内先生ありがとう」
「こんなことだったら早く鍼灸治療にトライすればよかった」
という一言がとてもうれしく思います。
この仕事をしていて良かったなと思える瞬間でもあります。
ただ、治療に来られている患者さんすべてが赤ちゃんに恵まれるわけではない
現実がとても胸を痛くさせます。
でも、患者さんとの出会いがあったから赤ちゃんに出会えた一助に
なったのではないかと思います。

一期一会っていうやつかな。

私たちの鍼灸治療は不妊治療そのものをするのではなく、
その人のウィークポイントを治療しながら子宮や卵巣、
ホルモンバランスが良くなるようにアプローチしています。

タイミングや移植前に風邪をひいてしまったらそれ治療をしながら。
喘息があればそれを治療しながら。
アトピーや花粉症があればそれを治療しながら。
甲状腺の問題があればそれを治療しながら。
痔があればそれを治療しながら。
ストレスがあればちょっと小ネタ???
を入れながら、笑いもありの治療をしながら
リラックスするように努めています。

もちろん肩こり、眼精疲労、腰痛の治療もしていますよ。 
次回はどうやって治療して不妊を克服されたか・・・というテーマのものを
書きたいと思ってます。

Omura

それにしても、ウェットスーツ姿で船上で睨みを利かしている
田内先生の若かりし頃の写真に初笑いしたのは、僕だけでしょうか?      
           


2011年1月5日 blog 0

私、タヒチに住んでました 2(旅立ち編の続き)

まず、前回の補足から・・・
タヒチといえば、天才画家ゴーギャンが余生を送った島として有名です。
また、「地上最後の楽園」と表現されるほど、海がすごく綺麗な所です。
タヒチ・モーレア・ボラボラ島など数ヶ所は火山島なので陸地が多いですが、
残りの島は100%サンゴ礁が隆起して陸地が成り立っているので、
海抜数メートルがほとんどです。
それと、環礁といってリング状の島になっているのが特徴で、
陸地が極端に少ないため、人口が一ヶ所ないし数ヶ所に集中しています。

さて、運よくタヒチにたどり着いたのでしたが、
ほんまに無給なのか??という疑問を抱かれた方も多いと思います。
結局、「さすがに無給は可哀想だ」という事と、
労働ビザ取得にあたり、契約上、タヒチでの最低賃金はクリアーする必要があったので、
本採用M君の半額でのスタートでした。
それから、ほぼ毎日、日曜祝日も関係なく1年間がむしゃらに働いた結果、
『ヒロはよく頑張ってる』と評価して頂き(当時はヒロと呼ばれておりました)、
M君と同等の査定となり、年末に1年分まとめて残り半分を全額頂き、
思いがけないボーナスとなりました。
きっかけを与えて頂いたS先生に感謝。
経営者Jさんに感謝。
日本人上司Yさんに感謝。
タヒチアン統括責任者Lさんに感謝。
同僚のM君に感謝。
私の仕事を支えてくださった皆さんに感謝、感謝。
欲を出さずに働くことの大切さを教えていただきました。
翌年から、さらに仕事に打ち込んだのは言うまでもありません。

その後、M君はタヒチアンと結婚してタヒチに定住、
私はお世話になったJさんの引退を区切りに帰国と、
別々の道を歩み始めたのでした。

で、何の仕事をしてたかって?
それはまた次回に・・・

田内

※一枚目は島(環礁)がリング状を形成している写真

 二枚目はタヒチアンと仕事中。ヒゲを伸ばしたままの田内


2011年1月3日 blog 0

新年あけましておめでとうございます

皆様、あけましておめでとうございます。
スタッフ一同、本年もよろしくお願いいたします。

田内は、2日に八坂神社へ行ってまいりました。
天候にも恵まれ、大勢の人、人、人。
その後、すぐ近くにあるご先祖様のお墓参りもしてきました。
昔は、毎年、実家の近くのお寺さんで鐘つきをしてから
北野天満宮におけら詣りに行くのが通例でした。
火を点けた縄を消えないように振り回しながら帰宅するのですが、
これがなかなか難しく、家までもった例がなかったでしたね。

今年は、去年より少しでも皆様のお役に立てるように、日々進歩していきたいです。
それには、院長の言葉通り、やはり日ごろの努力ですよね。
継続は力なり・・・肝に銘じたいと思います。

ところで、この「肝」、よく慣用句にも出てきます。
肝がすわる・肝っ玉が大きい・・・
これらは、何物にも動じない大きな感情をあらわしています。
でも何故他の臓器ではなく「肝」が使われているのでしょうか?
答えは東洋医学の概念にあります。

「肝は判断力を養い、感情全体を支配する」
肝がしっかりしていれば、周りの変化に素早く対応して適切な行動がとれますが、
日頃から怒ってばかりいると、この「肝」の機能が低下し、
すぐイライラしたり、判断力が鈍くなったりします。
以前、院長が書いた「気滞」の原因の一つでもあるんですね。
皆さん、怒りすぎは損ですよ。

田内