2017年11月7日 blog 0

やっと妊娠できましたNo.23-④

妊娠、そしてまたも流産。

Hさん(当時、33の歳)は、
当院に治療に来られて2ヵ月が
経ちました。

その間、週に1回くらいのペースで、
鍼灸治療をしながら採卵、そして胚盤胞の
受精卵を3個凍結。

胚移植の周期は、生理4日目と11日目に
治療させていただきました。
今回の生理の量はいもより多く、
赤色がきれいになっていましたが、
生理の量が多かった分生理痛もあった
ようです。

ソフィアを服用しながら、鍼灸治療も
併用していたので、子宮内膜の状態が
良くなりいつもより厚くなったために、
生理時の出血量が増えたと思います。

自然周期の凍結胚盤胞移植のため、
排卵して5日目の胚移植の日になります。

鍼灸治療は、生理4日目と11日目。
4日目の治療は生理をしっかり出し切って、
子宮の中をキレイにする治療です。

11日目の治療は卵胞期になりますので、
出てきた卵胞を健やかに成長させる
治療をします。

この日はクリニックの診察後で、
子宮内膜は8.9ミリと状態は良好でした。

そして、胚移植前日、胚移植後1日目、
3日目に治療させていただきました。

判定はプラス。

当院ではプラス判定が出てから、
週に1回のペースで鍼灸治療は
12週~14週くらいまで続きます。

胚盤胞移植の7日後のβ-hCGの値は58.6。
この数値ですと、およそ80パーセント弱の
確率で出産できるかも・・・という
計算式もありますが、当てはまらないことも
あります。

β-hCGは(β-ヒト絨毛性ゴナドトロピン)
のことです。
胎盤から出てくる、女性ホルモンや
黄体ホルモンの分泌を促すホルモンです。

hCGの中でもα鎖とβ鎖というのがあります。
β鎖を持つβ-hCGが妊娠中に分泌されるので、
妊娠の反応をみる時に、β-hCGを調べます。

4週3日のβ-hCGの値は815。p4は28。
5週1日のβ-hCGの値は4900。p4は25。
週を追うごとにβ-hCGの値は増えて
いました。

ただ、P4の値が少し下がっていたのが
気になるところです。
p4とは、黄体ホルモン(プロゲステロン)
ことです。

妊娠8ヵ月~9ヵ月で黄体ホルモンの
分泌はピークを迎えますが、
妊娠初期の妊娠持続には20以上必要と
言われます。

妊娠5週5日の診察で心拍の確認が
とれました。
7週2日の診察で、胎嚢が14.7ミリ、
胎芽が7.8ミリ。
但し、P4の値は10.9に下がっていました。

7週6日の診察で、
CRLは12.9ミリ。
CRLは(頭殿長)のことで、赤ちゃんの
頭骨のてっぺんからお尻の突出部の
中点までの長さのことです。
ドクターは、赤ちゃんの成長は順調ですと
言われていたようです。

ですが、P4の値は8.7。
診察のたびに、プロゲステンデポーの注射を
していましたが、効果が出ていないようです。

8週4日のP4の値は7.6。また下がって
しまいました。
CRLは16ミリと成長はしているものの、
心拍の力が弱っていたようです。

結局、Hさんはまたも流産されてしまい、
掻把のオペを受けられました。

このとき、不育症検査を受けてみては
・・・とアドバイスしたのでした。

Omura


2017年11月3日 blog 0

幸運のおみやげNo.21

紫野
和久傳のくりの葛焼

Aさん(36歳)からいただいたのは、
紫野和久傳のくりの葛焼。

ホームページを覗くと、以下のようなことが
書いてありました。

高台寺の料亭でお食事の後にお出しして
いた葛焼き。
直前に焼いて中まで焼きたての温かさが
伝わってやわらかい食感も口の中で
とろけそうなほど。
その、できたてでしか味わえない
おいしさをぜひご自宅でも温めて味わって
いただきたいと願います。
栗のかけらが入った温かい葛焼きを
ほおばると、秋の香りが広がります。

Aさんは6月の末に直接来院されました。
ときどき、当院に直接来院される方が
おられますが、多くの方は電話での
ご予約とか、無料カウンセリングを
受けられてからご予約いただけます。

直接来院される方の多くは、病院の帰り道に
来られる傾向があります。
妊娠の判定がマイナスの結果になって、
どうしたらいいか悩んでいるときに、
以前から当院のことはホームページで
知っていたので、できることは
やっておこうという気持ちになられている
ようです。

長年、不妊治療専門の鍼灸院を
やっておりますが、妊娠に大切なのは、
カラダを巡るきれいな血の巡りでは
ないかと思います。

Aさんが妊娠に至るまでの治療回数は
8回。
ショート法で採卵する周期の前の高温期が
初回でした。
タイミングが良いと言えは、良いかも。
本当は、採卵する最低2ヵ月前くらいから
治療に来ていただける方が、
質の良い卵子が取れる傾向にあります。

2回目の治療は、生理から4日目。
3回目は、8日目でした。

このように、採卵する低温期に、
できれば2回治療させていただきたいと
思っております。

ショート法で8個~10個採卵。
Aさんは何個採卵したか、はっきりと
覚えていないとのことでした。

顕微授精で7つ受精。
3個の胚盤胞の凍結ができました。

次の周期に子宮鏡検査をしたら、
ポリープがあったので、これを切除。

不育症の検査もおすすめしていて、
結果はバッチリ引っかかっていました。
不育症の検査をしていて、
良かったですね。

4回目~6回目の治療は胚移植に向けて、
低温期に2回、排卵してから1回
させていただきました。

Aさんは自然周期の凍結胚盤胞移植
なので、排卵してから5日目に胚移植に
なります。
凍結の胚盤胞を1つ移植する予定です。

7回目は胚移植の3日後に鍼灸治療。
8回目は8日後。
このときは、鍼灸治療だけになることが
多いです。

お灸が必要な方は、三陰交関元
お灸をします。
タイプによっては、もう少しお灸の場所が
増えることもあります。

お灸の方法は、
小生の著書、
「やっと、妊娠できました。」
~とある不妊治療専門鍼灸院の
心が前向きになるお話~

主婦の友社

の中で、詳しくご紹介していますので、
興味のある方は、ご覧になってください。

さて、Aさんは8回の治療で、判定は
プラス。
妊娠されました。

妊娠13週と4日まで、ほぼ毎週、
流産予防の治療をさせていただきました。

本来は20週になって、
安産のお灸の練習に来ていただくのですが、
何せAさんはアメリカに在住。
アメリカに帰らなければならないので、
前もって安産のお灸の練習をしました。

紫野和久傳のくりの葛焼、
初めていただきました。

栗のかけらが入った温かい葛焼きを
ほおばると、秋の香りが広がります。

と書いてあったのは、まさにその通りでした。

Omura


2017年10月31日 blog 0

やっと妊娠できましたNo.23-③

Hさんの初診時は生理から29日目。
ソフィアAを服用後、2日経っての
ことでした。

ソフィアAを服用すると、おおよそ
3日目~5日目くらいには生理が
始まります。

Hさんの初診時の私の診断は、
明らかに「ストレス」
肝気鬱結(かんきうつけつ)という
症状でした。

瘀血(おけつ)は少なく、肌の血色も良く、
見た目にはとても健康な感じがしましたが、
Hさんのお話を聞いていると、
かなりのストレスを抱え込んでいるのだと
思ったのでした。

Hさんは中肉中背のタイプで、
特に太っているとか痩せすぎていて
妊娠しにくい状態ではなく、
ストレスからくる気血の巡りが悪くなって、
妊娠しにくい状態になっているのだと
思いました。

ベットに横になっていただいて、
舌の状態、脈の状態、そしてお腹の状態を
見させてもらいますが、Hさんはとっても
お腹の張りがあって、硬い状態でした。

お腹の張りや硬い状態を硬結(こうけつ)と
言いますが、これはストレスが長い間
溜まっている状態の時に出てきます。

それに、ストレスが原因で生理不順になったり、
生理痛がきつかったりします。
Hさんは生理痛もありました。

それに、さきほど中肉中背のタイプと
言いましたが、下半身はむくんで冷え症も
かなりありました。

下半身のむくみは、カラダの水分代謝が
悪い状態です。
これは水分代謝に関係する「腎」の力も
弱っていて、それに生殖能力も低下ぎみ
ということになります。

スポンジに冷たい水を含ませると、
スポンジが重たくなって冷たくなります。
カラダも「腎」の力が弱くなって、下半身に
水分が溜まると下半身が冷え、むくんで
カラダが重たく感じます。

Hさんの治療はいかにストレスを
軽減させて、カラダの冷えとむくみを
取ってあげられるかがポイントと
言えるでしょう。

2回目の治療は生理から7日目。
セロフェンを服用して採卵の予定の
ときでした。
9日目の診察で出てきた卵胞は3つ。
15ミリ、14ミリ、11ミリ。
15日目で採卵して、胚盤胞で1つ
凍結できました。

採卵後、すぐにソフィアAを14日間
服用されました。
次の周期も採卵するためです。

生理が始まり、生理5日目と8日目に
鍼灸治療をしました。
今回もセロフェンを服用され、
卵胞は3つ育ちました。

いつもは空胞が多い右の卵巣から
採卵した2個の卵胞が胚盤胞になり、
2個凍結できました。

このように、鍼灸治療の効果
言えるのが、
いつも卵胞が育ちにくかった
卵巣の血行が良くなり、卵胞が
育ってくるケースをたくさん見て
きました。
スーパーライザーPXの照射
卵巣の働きを活性化させるのに
一役買ってはいますけれど、

鍼灸治療と組み合わせることで、
効果が上がっています。

Hさんは、またもソフィアAを服用され、
生理が始まった次の周期は、
胚移植の予定になりました。

to be continued
Omura


2017年10月26日 blog 0

やっと妊娠できましたNo.23-②

5年半の不妊治療をのり越えられた
Hさん(38歳の)お話。

前回のHさん(38歳)のメールの中で、
鍼と整体の話をでできました。
Hさんのメールの中で、

「もうストレスまみれだった私に
いつも温かい手で鍼と整体をして
頂けたことは、何よりリラックス
できるひと時でした。」

と書いてくださいました。
もちろん不妊治療専門の鍼灸院なので
鍼灸治療がメインなわけですが、
治療のメニューの中に整体?
もあります。

これは、カラダの歪みを治したり、
凝り固まったカラダを推拿(すいな)という、
中国伝統式な治療法で10分ほどで、
カラダをほぐします。

みなさん、整体、按摩、マッサージ、
推拿と一緒のように思われている方が
多いのですが、やっぱり違います。

ですから、当院は鍼灸治療が主な治療です。
推拿はその補助的にしておりますので、
推拿だけを60分コースとかいうものは、
やっておりません。

整体のくだりで話がそれてしまいました。
さて、Hさんが当院に来られたのは、
33歳のころ。
Tクリニックで1年間、不妊治療をされて、
Yクリニックに転院されて約4ヵ月経った
ころでした。

右の卵管は卵巣嚢腫の手術の際に切除
されていました。左の卵管は閉塞。
左の卵管が詰まっているので、Hさんが
妊娠するためには、体外受精しか
選択肢はなかったのです。

採卵しても右は空胞が多く、
受精するのは主に左の方でした。

Tクリニックで顕微授精の凍結胚盤胞を
1回移植して、妊娠。
妊娠9週で流産されました。

Yクリニックで顕微授精で2回胚移植。
1回目はロング法で採卵して受精4日目
の胚を移植。
ロング法での採卵の時に、OHSSに
なったので、次は経口薬で採卵にトライする
ことになりました。
マイナス判定。

OHSS(卵巣過剰刺激症候群)
不妊治療の時に排卵誘発剤を使って
卵巣を刺激して卵胞の数を増やそうと
します。
そのときに、薬が効き過ぎて卵巣が
過剰に刺激され、たくさんの卵胞が一度に
発育・排卵することでいろんな症状を
引き起こします。

お薬の過剰投与によってOHSSに
なるときもあれば、通常の容量のお薬を
使っているにもかかわらず、人によって
過剰に反応して卵胞の数が20個~30個と
育ちすぎてしまうこともあります。

もちろん、卵巣が腫れてしまいますよね。
腫れた卵巣が腹水によって動きやすくなって、
捻じれて急性腹症になることもあります。

胸水が溜まって、呼吸困難になることも
あります。
脱水症状に似た症状もあります。
OHSSの影響で血栓ができて、脳梗塞を
引き起こすこともあります。

今まで多くの患者さんの不妊治療のための
カラダの体質改善をしてきましたが、
OHSSによる重症な影響を受けた方は
数例です。

ほとんどの方は、何か影響がある場合は、
卵巣が腫れてしまって、採卵後の新鮮胚の
胚移植を見送るということが多いです。

採卵後、1周期~2周期待って、
卵巣の腫れを自然にひくのを待って、
凍結していた胚を移植されるケースが
ほとんどかも。

Hさん、2回目はクロミッドを服用して採卵。
胚盤胞を移植。
マイナス判定でした。

流産を1回されていましたが、
不育症検査はされていないとのことでした。

Hさんは、38歳で妊娠され、
38歳と約10ヵ月で出産されました。

それまでに、様々な問題が出てきて、
辛抱強く頑張られました。

妊娠されたときは、鍼灸治療もさせて
いただきましたが、当院で使っている
スーパーライザーPXも大活躍しました。

このお話も含めて、
次回からHさんが妊娠することができた
詳細をご紹介することにしましょう。

Omura


2017年10月25日 blog 0

11月の無料カウンセリング

2017年11月の
無料カウンセリングの日程

1人で悩んでないで、
良かったら不妊治療に関して
悩んでいることがあったり
疑問に思っていることがあったら、
当院に来られてみてはいかがですか?

今思っている疑問や問題の糸口が
みつかるかもしれません。

※現在、ご連絡をいただきまして、
初診のご予約をいただけるのが、
1ヵ月~2ヵ月間いただいております。

11月より、無料カウンセリングを
受けていただいた方で、治療をご希望の
方は、初診をお待ちいただいている方の
ご案内が済み次第、優先的にご予約
いただけるようになりました。

11月  8日(水)  担当/大村  (予約済)

   11日(土) 担当/大村or安田(予約済)

      22日(水) 担当/大村 

      25日(土) 担当/大村or山崎 (予約済)

午後1時~1時30分
(各時間、お一人、または一組)
(担当は変わることがございます。
ご了承ください。)

病院でいろいろ検査をしたけれど、
特に問題はないと診断されても、
なかなか妊娠できない。

タイミング療法を経て、人工授精、
そして体外受精までステップアップ
したのに妊娠できない。

妊娠したけれど、流産をくりかえす。

二人目がなかなか授からない・・・など。

東洋医学的に見て原因や問題が
解決できるかもしれません。

当院ではなかなか妊娠できなかった人たちが、
今までに 1235組 
ママ・パパになられています。

●東洋医学的に見て不妊原因は
どのタイプに属するのか診断
いたします。
また、その解決方法のアドバイスも
いたします。

●鍼灸治療はどのようにするのか、
当院の治療の方法もご説明いたします。

●その他、不妊治療で疑問に思っている
ことなどがありましたらご相談ください。

カウンセリングの時間は30分くらいですが、
個別無料カウンセリングご希望の方は、

当院に電話でご連絡ください。
電話 0752412101

もし一人で悩んでおられるのなら、
気軽にご相談ください。
少しはお力添えできると信じております。

Omura