2016年7月27日 blog 0

涙は我慢しないで・・・

涙は我慢しないで、
流した方がいいよ・・・。
涙を流したら、気持ちがもとに戻るから。

「涙」の偏はさんずい。川や水をあらわします。
「涙」を流して、さんずいを取ったら「戻」。

こらえていた涙をすっきり流して、
気持ちが戻るんじゃないかな。

だから、涙は我慢しちゃダメなんだよ。
泣きたい時は泣いたらいいよ。
笑いたい時は、ゲラゲラ大いに笑いましょ。

仕事柄、初診の患者さんの話を聞いていると、
突然泣き出してしまう方が多いです。

体外受精までして体に良いことは何でもやっているのに・・・。
でも、思うように結果が出ないときに張りつめた気持ちの
堰を切るようにポロポロと泣かれる人もいます。

今日も、そんな初めての患者さんが来られました。

妊娠するか、しないか。YES or NOのような、
答えがはっきりする仕事をしているので、
こちらも辛い。

腰痛や肩こりの患者さんの治療はある程度良くなったら
感謝されることが多いですが、不妊治療は答えが
はっきりしていて、ハードルが高い。
何で治療が難しい分野で仕事しているんだろう・・・と、
悩んだ時期もあります。
今でもそう思う時がある。
悩みの無い人なんてこの世にいないんだからさ。

でも、治療に来ていただいてママやパパになって、
人生が変わって、鍼灸治療に行って本当に良かったですとか、
ありがとうございますなど、お手紙やメールをいただきます。

1151組の卒業のお手伝いをしてきた自負もちょっとあるし、
喜びの声を聞くと、もう少し頑張ろうかと元気も出る。

泣いて、溜まっていた涙を流したら気分もスッキリ。
気持ちを切り替えて、きっと次のチャンスが巡ってくると
思えるようになったらいいですね。

Omura


2016年7月26日 blog 0

やっと妊娠できましたNo.11-④

体外受精
ふりかけがいいの?
それとも顕微授精がいいの?

Sさん(40歳)はショート法で9個の卵胞を採卵。
1個は採卵の時点で変性卵でした。
残りの8個のうち4個をふりかけで受精させる方法と
4個を顕微授精することにされました。

ご主人の精子の状態が余り良くないので、顕微授精もするように
ドクターにお願いすることをお勧めしていました。

案の定、卵胞に精子をふりかける方法では、受精は0個。
受精しませんでした。
もし、顕微授精もお願いしていなければ、たぶん8個採卵して
全て受精しなかった確率が高いです。

それは、やはり精子の問題があるからでしょう。
しかし、顕微授精をすると自然に受精させる力がなかったとしても、
人の手を借りて精子を卵胞に入れて授精させることが可能です。

ですから精子をふりかけて自然に受精させるのを「受精」といい、
顕微授精は人の手を借りるので手偏がついて「授精」になるんです。

Sさんは顕微授精4個のうち3個授精して、2個が胚盤胞になって
凍結できました。
おおよそ40歳くらいで10個採卵して、胚盤胞になるのは
2個~3個くらいです。
4個のうち2個が胚盤胞になったのだから、授精の確率は
大変良かったのではないかと思います。

Sさんには採卵後の高温期に治療に来ていただくように
お願いしました。
採卵後は卵巣が腫れたり、体調を崩したりされる方も多いですし、
ショート法で採卵されると、採卵後から10日目くらいで
生理が始まってしまう方を多く見かけてきました。

本来なら排卵して2週間かけて高温期が続き生理が始まるのですが、
いつもより早く生理が始まって驚かれる方も多いです。
病院で生理が早く始まるかもしれませんよ・・・とアドバイス
もらっている人は少ないように思います。

採卵後の鍼灸治療は高温期をしっかりキープするための治療と、
採卵で疲れた体を癒す治療を心がけています。
あっという間に、生理が始まるとその周期が胚移植という
ケースが多く、心の準備ができていないこと不安がいっぱいでしょ。

胚移植の前の周期の高温期をキープする治療をすることは、次の
胚移植してからの高温期のをキープする力を身体に記憶して
もらうようにするためなんです。

胚移植をして、プロゲ座薬、デュファストン、エストラーナテープ等々、
お薬がいっぱい出されますが、高温期にならない方もおられます。
そんな場合、まず妊娠の可能性はかなり低くなります。
お薬が効いてないということですね。

自然に妊娠する時って、自分の力で
プロゲステロン(黄体ホルモン)も
エストロゲン(卵胞ホルモン)も十分に出て、
妊娠が継続されるわけですよね。

ですから、高温期をキープする力をつけるというか、
身体に高温期に必要な女性ホルモンを出させる記憶を
鍼灸治療でつけるわけです。

Sさん(40歳)の6回目の治療は生理が始まって11日目。
Sさんの胚移植の方法は自然周期の凍結胚移植なので、
病院での診察は排卵前の卵胞チェックをすること。
当院も、そのサイクルに合わせて治療させてもらっています。

いよいよ、胚移植へ・・・
次回はSさんのエピソードは最終回です。

to be continued
Omura


2016年7月22日 blog 0

やっと妊娠できましたNo.11-③

鍼灸の陰陽バランス周期療法と
スーパーライザー、
子宝推拿マッサージでのトリプル効果

Sさん(40歳)は初めての体外受精にすることになりました。
鍼灸治療3回目が、生理から3日目。
ちょうど体外受精のショート法で注射が始まる日でした。

生理から3日目と言うこともあり、出血はピークを迎えていました。
舌の色の状態は初診のころの紫暗色よりは、
少し明るくなっていました。
お血の状態が20%~30%ほど少なくなっている感じ。

「Sさんのお血は、ちょっと良くなってるかな・・・」
「とってもいい状態とは言えないけど、2回の治療で、
良くなっているのは良い傾向ですよ」と、Sさんに言いました。

「ホントですか?最初に余り良くないと言われて、家に帰って
自分の舌の裏を見たら、すっごい紫色の血管があって、
これが普通だと思っていました」
「だけど、鍼灸治療に来て、まだ2回だけどちょっと薄くなっている
ように思っていたんです」

「もっと薄くなって、紫色の血管の色が無くなっていきますよ」
「全く無くならなくっても、半分くらいになれば妊娠のチャンスは
広がってくると思います」なんて会話をしました。

この日の鍼灸治療の目的は、生理期間中の生理をしっかり
終わらせること。
しっかりと5日~7日くらいで生理の出血がスッキリと
終わるようにする治療法です。

もし、生理の時にしっかりと出血が終わらないと、
だらだらした出血が子宮内に残り、お血になるのです。
残ってしまうということは古血になって、着床の妨げになります。
それは、子宮内が汚れてしまっているということなんですね。

生理から6日~7日過ぎても、だらだら出血が続いて、
8日~10日以上出血が続いているのは、女性ホルモンのバランスが
乱れているから。
そんな方は卵胞の育ちが遅い傾向にあります。

Sさんの4回目の治療は生理から7日目でした。
体外受精で採卵するのはおおよそ、生理から12日目とか
13日目が多くなります。
14日目とか15日目の採卵になる方もおられますが、
採卵がちょっと遅いだけど、気にするほどのことも無いと思います。

この日は、卵胞をしっかりと育てるツボを選んで、腹腔内の血流を
豊かにするために、スーパーライザーも使いました。
そして体をリラックスさせるために、当院の推拿を取り入れた
子宝推拿マッサージを10分ほど。

スーパーライザーに関しては、当院のホームページを
ご覧ください。)

Sさん、「身体ポカポカです。あ~リラックスできました」と、
言っていただきました。
鍼灸治療とスーパーライザー、子宝推拿マッサージでの
トリプル効果で体がポカポカになって、「気」の流れを整えると、
女性ホルモンの分泌を促進することもできるし、
ショート法でhmgの注射をしている効果も高まります。

次の日は生理8日目。
病院での診察結果をご連絡いただきました。
右の卵巣に14mmが2個。13mmが2個。
左の卵巣に22mmが1個。15mmが1個。
合計6個の卵胞が育っていました。

採卵は13日目に決定。
卵胞は9個に増えていて採卵。
採卵の結果は・・・

to be continued
Omura


2016年7月21日 blog 0

8月の無料カウンセリング

2016年8月の無料カウンセリングの日程

現在、ブログでご紹介しているSさん(40歳)も無料カウンセリングに
来ていただいてのがきっかけで、妊娠されました。

1人で悩んでないで、良かったら治療に関して悩んでいることがあったり
疑問に思っていることがあったら、当院に来られてみてはいかがですか?

今思っている疑問や問題の糸口がみつかるかもしれませんよ。
何もしないよりは、気分をリラックスさせるためだけにでも治療に来られてみたら
・・・と患者さんに良くお話します。

● 8月 3日(水)  担当/大村

     6日(土)   担当/安田

     17日(水)   担当/大村

     20日(土)    担当/山崎

午後1時~1時30分
(各時間、お一人、または一組)
(担当は変わることがございます。ご了承ください。)

病院でいろいろ検査をしたけれど、
特に問題はないと診断されてもなかなか妊娠できない。
タイミング療法を経て、人工授精、そして体外受精まで
ステップアップしたのに妊娠できない。

東洋医学的に見て原因や問題が解決できるかもしれません。
当院ではなかなか妊娠できなかった人たちが、
今までに 1151組 がパパ・ママになられています。
(ホームページの人数を改定して957組になっていますが、
その後も妊娠された方が増えましたので、現在は1151組です)

・卵胞の質が悪い
・子宮内膜がなかなか厚くならない(排卵前に10ミリにならない)
・子宮内膜症や子宮筋腫がある
・採卵前にいつも排卵してしまう
・排卵しないで卵胞が残ってしまう
・生理周期が短いまたは長過ぎて、基礎体温が安定しない
・PMSで体調が悪くなる
・生理痛がキツイ(鎮痛剤がいつも必要)
・生理の色が少し暗赤色で塊が出る
・仕事や不妊治療でストレスを感じている
・寝汗をよくかく、汗ばんで体が冷えている
・いつも目が疲れていて肩や腰が凝っている
・質の良い睡眠がとれていない
・姿勢が悪いと言われたり、股関節がズレていると言われたことがある
・冷え症がある、または冷えのぼせがある
・貧血気味で疲れやすい
・痩せてなかなか太れない
・不妊治療をはじめて5キロ以上太ってしまった・・・等々は
・不妊の原因に関わっています。

鍼灸治療と推拿を取り入れたマッサージで

疲れた心とカラダをリラックスさせ、新陳代謝をアップ

股関節を正しい位置に戻してあげる整復

諸症状が改善し、妊娠しやすい体質づくりができますよ。

新陳代謝をアップさせてダイエットの鍼灸治療

痩せている人には少し太れるような鍼灸治療をいたします。

当院の個別無料カウンセリングを受けて見られてはいかがですか?

その内容は、

●東洋医学的に見て不妊原因はどのタイプに属するのか
診断いたします。
また、その解決方法のアドバイスもいたします。

●鍼灸治療はどのようにするのか、当院の治療の方法も
ご説明いたします。

●その他、不妊治療で疑問に思っていることなどがありましたら
ご相談ください。

カウンセリングの時間は30分くらいですが、
個別無料カウンセリングご希望の方は、

当院に電話でご連絡ください。
電話 0752412101

もし一人で悩んでおられるのなら、気軽にご相談ください。
少しはお力添えできると信じております。

Omura


2016年7月19日 blog 0

やっと妊娠できましたNo.11-②

東洋医学では血の濁りを「瘀血」(おけつ)といいます
お血は妊娠の妨げになります
だから、瘀血を取り除く。
または減らすと妊娠しやすくなります。

Sさん(40歳)が無料カウンセリングに来て下さった時に、
彼女の身体の状態を「舌診」をして言いました。
舌の表面は赤っぽい感じに少し暗い感じです。
舌の裏の二本の静脈は舌下静脈。
とっても紫暗色で、怒張しています・・・と。

無料カウンセリングに来られた方を必ず東洋医学的な
診断をして、体の状態がどうなのかをお伝えします。
もし、鍼灸治療に興味があればトライされてみますか・・・
と言いますが、Sさんには治療させてもらう方がいいと
思うので、治療に来てください・・・と、こちらから
お願いしました。

瘀血の状態が、酷かったからです。
Sさんはその日に予約を取ってくださいました。

さて、前回は、「瘀血」って何・・・?
じゃぁ、どうすればいいの・・・?で話が終わりました。

瘀血は血液の流れが悪く、血流の滞った状態を言います。
血液が濁っているととらえる考え方もありますが、
流れが滞って血液が鬱滞し濁ると言った方がわかりやすいと思います。
瘀血症は体の中の血液の流れが悪くなって滞り、新鮮さを失って
ドロドロ状態になって引き起こされるさまざまな症状を言います。

その一つに不妊症があります。不妊症以外では、月経不順、
冷え症やのぼせ、更年期障害、子宮内膜症、子宮筋腫、
PMSや生理痛、肩こり、腰痛、しみ、そばかす、肌の乾燥など。
まだまだあります。
痔疾、下肢静脈瘤、脳血管障害や虚血性心疾患、高血圧、貧血、
などなど。

瘀血は別の言い方で「悪血」とか「古血」とか
言われます。悪い血に古い血か・・・?
漢字のごとく身体に良くないのが伝わってきますね。

良く患者さんに瘀血の説明をするときに川の流れの例えを出します。
川の流れが悪くて蛇行しているところどころにゴミが溜まったり、
流れが悪くて川の水も濁ってしまう。
瘀血って、体の中の血管の流れが悪くなっている状態。

流れがスムーズに進んでいるところは濁らない。
反対にキレイでしょ。
清流の流れは大地を清めて、生き物を育んでくれます。
きれいな血液の流れが、質の良い子宮内膜や卵胞を育ててくれます。

じゃぁ、瘀血を改善するにはとうしたらいいの・・・ということに
なりますよね。
ストレスを作らない。ストレスがきつくなると瘀血が出てきてしま
います。
・・・と言われても、不妊治療の悩みや仕事、友人関係、
などなど、みんなストレスいっぱい。
できるなら、ストレスを感じる環境から離れてみること。
趣味や体を動かしたり、ストレスを忘れている楽しい時間を
作ることでしょうか・・・。

良く寝て、食べて、遊んで、規則正しい食生活。
これが一番かも。

先生、何を食べればいいの・・・?とも良く効かれます。
特にこれっと言ったものは無くて、お肉にお魚、野菜・・・
美味しくてバランスのいい食事ですよ。

食べ物は体を作る生命の源。黒豆
赤色、緑色、黄色、白色、茶色、黒色、紫色、青色・・・と、
食べ物には色があります。
東洋医学では陰陽五行の関係で、五色と言われますが、
上に列挙したように八色はあると思います。
いろんな色をバラエティに食卓に並べると、
おのずとバランスのいい食事になるのではと思います。

クルミとか黒豆なんかは、良くお進めます。
写真の黒豆、ピカピカして美味しそう。
患者さんと話をしていて、「お豆さん食べてる・・・?」
「黒豆って食べてる・・・?」と聞くのですが、
今の30代~40代の方たちの食卓に、毎日、お豆さん類は
上がっていないようです。
大豆の五目、そら豆、えんどう豆、小豆、枝豆・・・などなど。
いっぱいありますよ。

豆を食べなくなってきているのは、食生活の変化なんでしょうか・・・?
普段から、いろんなお豆さんを食卓の一品に加えてくださいね。
豆は畑のお肉だから・・・。

話はSさんに戻ります。
Sさん、ショート法で採卵することになりました・・・。

to be continued
Omura