やっと妊娠できましたNo.18-最終回
続けて2回胚移植。
続けて2回流産。
心とカラダをメンテしをながら2ヵ月休養。
そして、最後の胚盤胞の移植へ・・・
Cさんは掻把の手術から33日目に生理がきました。
そして、生理3日目の診察で不育症の検査をする
ことになりました。
・・・の続きです。
Cさんは生理が始まって3日目の診察に
行かれました。
今週期はとりあえずタイミングを試すという
ことになり、当院には7日目に治療に
来られました。
タイミングをとった2日後と8日後、
高温期に2回ほど治療に来てくれました。
Cさんに不育症の検査はどうなったの
・・・と聞いたら、検査はまだしていない
とのことでした。
それに今回はタイミングをとった日が、
ズレているかもと言われました。
それはそれで、余り考えすぎない方が
いいのではと言いました。
タイミングはエクササイズという
考え方もあるから、日ごろから
愛を確かめ合うということも大切だからね。
結局、Cさんは生理が来てしまいました。
次の周期はAIH(人工授精)の予定で、
ご主人の精子を採精したら、精子が1匹も
見つかりませんでした。
その次の周期も、ご主人の精子は同じ状態
でした。
そして、ショート法にチャレンジ。
14個採卵。9個授精。4個の胚盤胞と1個の
3日目の初期胚をの計5個凍結できました。
今まで、鍼灸治療でカラダをメンテナンスしてきた
成果が表れました。
凍結胚移植に向けて、子宮鏡検査は
問題なしでした。
その後、自然周期の凍結胚盤胞を1つ移植。
結果はマイナス判定。
続けて、人工周期の凍結胚盤胞2つを移植。
結果、プラス判定。
でも、妊娠判定のマーカーが薄かったので、
ドクターは様子をみましょうと言われました。
1週間後、判定はマイナスになってしまい、
これが3度目の流産になってしまいました。
Cさんは町内会の役員をすることになったり、
仕事も忙しい。流産した心の痛みを癒す時間が
必要でした。
次の胚移植の相談を受けました。
今の状態で、余りにも心とカラダのバランスは
不均衡ですよ。自分でもわかっていると思うけどね。
2~3ヵ月、気持ちと忙しいことが収まるまで、
何もしない方がいいのではとアドバイスしました。
Cさんは、そうですよね。今の状態で慌てて
胚移植しても、結果が悪いような気がしますと
言われました。
そうだね、自分の調子がいいという感覚が戻るのを
待つことは大切だと思うよ・・・と言いました。
そして、2ヵ月後、体調が整ったところで、
最後の胚盤胞を人工周期で胚移植する
ことになりました。
胚移植までの2か月間も、Cさんは定期的に
当院に治療に来られました。
残っている最後の胚盤胞の移植のときの
当院の治療は・・・
生理から5日目は経血を出し切る治療。
人工周期の胚移植予定なので、11日目の治療は
子宮内をしっかり温めて子宮内膜を厚くするような
治療法です。
胚移植5日前の診察で、子宮内膜は11.2mm。
しっかりと子宮内膜は厚くなっていました。
胚移植当日、1日後、6日後も鍼灸治療を
しました。
カラダをリラックスさせ、高温期を
持続させる治療です。
判定はプラス。
Cさんはその後も、3回も流産を経験して、
とっても不安だということで、妊娠16週4日まで、
週に1回、当院に流産予防の治療に
来られました。
Cさんは妊娠20週5日で、
安産のお灸の練習にもう1回当院に治療に
来られました。
ご主人の精子の凍結はストロー2本。
あと1回の体外受精の分しかありませんでした。
もし、今回これで妊娠できなけれは、
最後の凍結精子を使って、顕微授精を
しなければなりません。
そこで、もし、授精すらしなかったら・・・
ご主人はまた痛い思いをして、
TESE(精巣精子回収術)をしなければ
いけないと思うと、Cさん夫妻は不安な日々を
送らなければならなかったでしょう。
Cさん、3回の流産をのり越えて、
良く頑張ったね。
当院の治療最後の日、Cさんは、
「本当にこんな日が来るなんて、
本当に本当に信じられません」
「先生、ありがとうございます」と
お礼を言って下さいました。
辛抱強く、当院に治療に来てくれて、
こちらこ、そありがとう。
Omura
P.S.
今回、20年以上のの時を経て、
出版することになりました。
恥ずかしながら、当院で本を購入して
いただいた方に、ご希望があれば、
サインをさせてもらっています。
それは、若いころ、
仕事で建築家の安藤忠雄さんの事務所に
伺うことがあって、
「君、この本あげるよ」と言って、
その場でサインしてくれた本をいただいた
事がありました。
何か嬉しかったということがあったからです。
世界的建築家の安藤忠雄さんのサインと、
小生のようなもののと到底、比べものには
なりませんけどね。
こちらこそ、ありがとうの気持ちを込めて、
「いつもありがとうの心で!」と一文
いれております。
感謝する心って、大切だもんね。