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2017年4月18日 blog 0

本を出版することになりました-③

昨年の春に主婦の友社の方と話をする機会が
できて・・・
で、話が終わっていたと思います。

一度、東京の主婦の友社で話をしてから、
その後、編集デスクの方から連絡がありました。

先生のお話を聞いて、会議にかけたところ、
前向きに出版の話になりましたとのこと。

その後、本の内容の方向性を決めるために
もう一度、編集デスクの方と話をしました。
そして、2週間~3週間連絡が無かったので、
この話は無かったことになったのかな・・・と
思っていました。

それはそれで、良いのかもしれないと思っていました。
本当に本を出版することになると、
多分、かなりの労力と時間が必要に
なってくるだろうから・・・。
それでなくても、患者さんの治療に
専念するのに多忙だからです。

そうこうしているうちに、主婦の友社の
編集デスクから連絡が入り、
本の内容は「マンガ」のタイプで考えていますと
言うことでした。
時代と言うか、今、マンガタイプの本の
売れ行きは好調とのことだそうです。

一瞬、いや~、ちょっと違うんだけど・・・と
思ったのです。
マンガ形式にすると確かに「不妊治療」という
テーマを分かりやすく、ライトな感じで読者の方に
読んでいただけるねでしょう。
だけど、自分の20年以上の経験をマンガで・・
えっ・・・どうすべきかなぁと、
ちょっとやる気が失せたのは事実です。

でも、出版社の方が考えているのだから、
きっとマンガ形式にする方が、難しいテーマを
読んでいただける方が増えるかもね・・・と、
自分でも思いました。
でも、何かが納得いかないんだなぁ~。

そこで、自分の正直な気持ちを編集デスクの方に、
伝えることにしました。

「原稿を書いてみますので、それを読んでから
どのようなタイプで出版をお考えなのか正直な話を
聞かせてください」と、お願いしました。

よくゴーストライターが話を聞いて、原稿を
まとめるという話を聞いたことないですか?
結構、そんな類の本も多いかもと思います。

原稿を書きますから・・・と言った手前、
書かずにはいけませんよね。
マジで原稿を書くって、本当に大変でした。

世の中で一番苦手なことが、数学と作文。
学生時代、数学はからっきしのダメ男でした。
作文は、みんな何となくは書くけれど、
人様に読んでもらうものって、作文レベルでは
きっとダメでしょう。

全然、自信なんか無かったけど、
自分の思っていることを伝えるには、やっぱり
自分がやらなくては・・・と思い、
徹夜が続くこと2ヵ月くらいだったかな。
一応、出来上がった原稿を編集デスクの木村さんに
ワードのデータをA4サイズで450枚くらい
送ったのでした。

後で聞いた話ですが、木村さんに送った
ワードの原稿量が多すぎて、パソコンがパンクして
フリーズしたそうです。

to be continued
Omura

 

『 やっと、妊娠できました 』大村先生本表紙最終
~とある不妊治療専門鍼灸院の
心が前向きになるお話~

4月19日(水)、全国の書店で
発売されます。
Amazon (アマゾン)でも、
購入できますよ。
出版は、主婦の友社です。


2017年4月18日 blog 0

やっと妊娠できましたNo.18-⑥

自然周期の胚盤胞凍結胚移植の予定から
人工周期に切り替えて、妊娠。
ですが、また流産をしてしまいました。

Cさんは、自然周期で凍結胚移植を予定していたので、
予定通り生理から12日目に病院の診察に
行かれたのですが・・・

の続きです。

生理12日目の診察で、卵胞は左に13ミリが
1つ育っていました。
卵胞がまだ小さいので、次は16日目の診察です。
何と13ミリだった卵胞は消滅してしまい、
9ミリくらいの卵胞が、別に2~3個育っていました。

13ミリだった卵胞は、しぼんでしまった
可能性が考えられるでしょう。
または、小さいまま排卵してしまったか・・・?

しぼんでしまった卵胞はもともと質が悪い状態で、
成熟する力が無かったのだと思います。

ドクターは自然周期の凍結胚移植の予定だったのを、
人工周期の凍結胚移植に切り替えられました。
Cさんは診察のあったその日から、
エストラーナテープを貼ることになったのです。

生理から22日目の診察で、採血。
子宮内膜は11ミリになっていました。

当院でのCさんの鍼灸治療は、
生理から6日目、13日目、22日目の3回でした。

Cさんはエストラーナテープを貼ってから、
13日後に胚盤胞の凍結胚を1つ移植されました。
これは、凍結できていた最後の胚でした。

判定はプラス。妊娠されました。
ですが、胎嚢も心拍も確認できて、
不安がありつつもちょっと安心したころの
診察で・・・。
妊娠8週を過ぎたころの診察で、
ドクターが赤ちゃんの成長が少し遅いねと
言われたようです。
結局、妊娠9週と5日目の診察で、
赤ちゃんの心拍はストップ。
そして、掻把の手術。

Cさんは、またも流産されてしまいました。

今回の流産は染色体の異常なのか、
不育症が原因なのか、それとも受精卵そのものの
生命力が無かったのか、定かではありません。

Cさんは掻把9日後に当院に治療に来られました。
再び流産して、そして掻把の手術でCさんの心は、
もうボロボロでしょう。
疲れた心とカラダを癒す治療を心がけました。
そして、妊娠時の子宮内膜がなるべく
残らないようにする治療もかねておこないました。

もし、子宮内膜が残っていると、β-hCGの値が
ゼロになりません。
次に生理が来るのが遅くなってしまうか、
もし生理が来ても血中ホルモンのバランスが崩れて、
次のステップに進めなくなり、
1周期~2周期も無駄な時間を過ごさなければ
ならないかもしれないからです。

Cさんは掻把から16日後にも当院に
来ていただきました。
そのときに、不育症の検査をしてみてはどうですかと、
Cさんにアドバイスしました。

Cさんは、まだ不育症の検査をしてなかったのです。

Cさんは掻把の手術から33日目に生理がきました。
そして、生理3日目の診察で不育症の検査をする
ことになりました。

次回、最終回です。

to be continued
Omura


2017年4月15日 blog 0

ゴールデンウィークの診察のお知らせ

ゴールデンウィークの診察のお知らせ

4月29日(土・祝)~5月6日(土)

(日曜日は休診です)

午前中のみ診察しています。
(午前10時~午後1時)

5月8日(月)~ 平常通りの時間になります。

烏丸御池鍼灸院


2017年4月15日 blog 0

本を出版することになりました-②

右の写真は、出来上がった本です。

『 やっと、妊娠できました 大村先生本表紙最終
~とある不妊治療専門鍼灸院の
心が前向きになるお話~

4月19日(水)、全国の書店で発売されます。
Amazon (アマゾン)でも、購入できますよ。
出版は、主婦の友社です。

宣伝がバッチリ入って、すみません。

前回のお話は、
自分の鍼灸整骨院で地域の患者さんの
治療をしつつ、不妊治療専門クリニックの
鍼灸外来を週に2回に増やしました・・・
で終わりましたね。

その後、週に2回の病院の外来でも予約が
追いつかなくなってしまい、結局は自分の
鍼灸接骨院に不妊クリニックに通院されている
患者さんが毎日こられるようになりました。

地域の患者さんの治療をしつつ、週に2回の
鍼灸外来。
毎日、不妊で悩まれている患者さんの治療で、
忙しすぎて、毎日多くの患者さんの治療をすることが、
いつの間にか苦痛に感じるようになっていたのです。

本を書くということに関しては、
時間ができれば、ゆっくりと原稿をためてから、
いつか不妊治療に関する本が出せればいいかなぁ、
くらいの気持ちでいました。

ですが、余りにも多忙だったため、
原稿を書きためるということから、一日一日、
日を追うごとに気力も薄れていきました。

このままでは、自分の心とカラダのバランスが
崩れてしまい、鍼灸整骨院を続けていくことが、
嫌になってしまうのでは・・・と不安を抱きつつも
自分なりに頑張っていたのですが、
限界を感じ7年間で鍼灸整骨院を閉める決意を
したのです。

当院のホームページを開けば、
「心とカラダのバランスを整える
癒しの鍼灸治療で妊娠力をパワーアップ!!」
と書いていますが、
心とカラダのバランスを崩している人が、
いかに多いかを知っているから、
このフレーズが生まれました。

大学を卒業して、就職しサラリーマンに
なりました。
その後、自分の道を決意して退職してから、
6年間も勉強して、鍼灸師と柔道整復師の
2度の国家試験を経験して、
好きな仕事に就けたのに・・・。

開業もできて仕事も順調に行っていたのに・・・。
多忙で毎日がいっぱいいっぱいの生活。
そして、
心とカラダのバランスが崩れてしまった
経験があるから、いつかこの経験を活かして、
患者さんに寄り添える治療ができればいいなぁと
思うようになったのです。

そのためには、まだまだ未熟な経験と技術を
スキルアップしなければいけないと思い、
40歳を過ぎて、留学を決意したのです。

上海に1年半、サンフランシスコに1年留学しました。
準備をいれて約3年、仕事を休むことになったのです。

海外留学で得た知識、外国の人とのコミュニケーションの
取り方、外国で生活するということがいかに
大変かということを経験しました。

帰国後、京都の足立病院の不妊治療センターで、
鍼灸サロンを開設させていただき、約3年間
不妊治療センターの患者さんの治療に
携わることになりました。

2010年に烏丸御池鍼灸院を開院。
今まで、延べ1200人以上の妊娠に
携わってきました。

この経験をどうにか本にできないかなぁと
思うようになったのは、この1年ほどです。
20年ほど前に立ち消えになっていた、
出版の話。

あの時、主婦の友社の編集者の方が、
「大村先生、本を書いて見られてはいかがですか?」
「全国には、不妊治療で悩んでいる人が
たくさんいますから」
・・・と、ポツリと言われたのが、
ふと脳裏に記憶とともに映像になって甦ったのです。

そうか、20年前と違って、あの時よりは
技術もですが、人間的に経験も積んで一回りは
大きくなったと思います。
不妊治療で悩んでいる方のために、
自分にできることの一つに、本を書くことかも
知れないと思ったのです。

そして、去年の春に主婦の友社の方と
お話をする機会を得たのです。

to be continued
Omura


2017年4月13日 blog 0

本を出版することになりました-①

このたび、
本を出版することになりました。
これから数回にわたり、
本を出版するに至ったエピソードを
ご紹介したいと思っています。

タイトルは主婦の友社のデスクの方や、
編集の方、制作会社の方々と、
本当にたくさんの時間を費やして、
検討しました。

最終的に決まったタイトルは、

『やっと、妊娠できました』
~とある不妊治療専門鍼灸院の
心が前向きになるお話~

に決まりました。

4月19日(水)、全国の書店で発売されます。
Amazon (アマゾン)でも、購入できますよ。
出版会社は、主婦の友社。

去年の春ごろに出版の話が持ち上がり、
主婦の友社の編集デスクの方とお会いすることに
なりました。

本を出版する話は、
さかのぼればもう20年くらい前の話に
なるでしょうか?

当時、「赤ちゃんが欲しい」の取材を受け、
巻頭カラー6ページの特集を組んで
くださいました。
まだまだ鍼灸治療家としては、新人で、
ペエペエの頃でしたが、
全国でいち早く不妊治療専門病院の外来として、
鍼灸治療をしていたことが編集者の方の
目に留まり、取材を受けることになったのです。

「赤ちゃんが欲しい」の特集の内容は、
確か「ツボ押しで夏バテ解消!」みたいな
内容だったかな・・・?

あれっ!不妊治療の話じゃないの・・・?
と思いましたが、取材を拒否する理由もなく、
せっかくお話をくださったので、
夏バテの話の取材を受けました。

その後、編集者の方が、
「大村先生、本を書いて見られてはいかがですか?」
「全国には、不妊治療で悩んでいる人が
たくさんいますから」
・・・と、ポツリと言われたのです。

「え~っ、本ですか?僕が・・・?」
「いやいやとんでもないですよ」・・・と返事しました。

当時は鍼灸整骨院を開業しながら、
不妊治療専門病院の外来で、週に1回、
不妊で悩んでおられる方の体質改善を
させていただいていましたけれど・・・。

まだまだ、本を書いてみなさんに読んでいただく
自信も実力も備わっていないと思っていたので、
出版の話は、
「いずれ、そんな機会があるといいですね」くらいの
話で終わっていました。

外来で不妊治療専門病院の中で、
患者さんの体質改善をしているうちに、
その病院でなかなか妊娠できなかった人たちが、
次々に妊娠されて、不妊治療から
卒業されていきました。

そのうち週1回の外来では予約が、
追い付かなくなってしまい、
外来を週に2回に増やすことになったのです。

to be continued
Omura