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2017年2月23日 blog 0

45歳6ヵ月で自然妊娠 ⑤

Mさんが当院に来られたのは、
2015年10月の末でした。
44歳になられていました。
足立病院生殖内分泌医療センターに
置いてある、「ふっくら」という
未妊サポート情報誌を見てご連絡を
いただきました。

Mさんは2010年くらいから、同病院に
通院されていたのですが、
「ふっくら」のことを知らなかったようです。
病院の受付の後ろ側の棚に10号まで
バックナンバーがありますので、
足立病院の生殖内分泌医療センターに
通院されている人は、一度ご覧になってください。

当院のホームページでも、
PDFファイルにしています。
ホームページの左下に2号~10号まで
見ることができますよ。

さて、Mさんが当院に治療に来られた時、
初診の治療が終わって、すぐに次の予約を
取られました。

「先生の鍼灸院をもっと早く知っていれば・・・」と
言われたのが印象的でした。

Mさん(当時44歳)の病院での治療経過や
カラダの状態は・・・

タイミング10回以上、人工授精10回くらい、
胚移植は12回。
採卵して受精卵は胚盤胞にはなるようです。
一度陽性反応は出たものの、すぐに流産。
血液検査のホルモン値の問題は特になし。
卵巣は片方しかないので、採卵できる数も少ない。
病院では、着床しにくい状態になっているとも
言われたようです。
ご主人の精子に問題はありませんでした。

最初のころはクロミッドで4~5個の卵胞が
育っていたのですが、当院に来られる頃には、
2~3個に減ってきていました。

私の診断は、腎陰虚、瘀血(おけつ)、
気血両虚・・・など。

年齢的に44歳ということもあり、
生殖機能が低下して、質の良い卵子を
作ることができない。

瘀血がとにかくいっぱいあって、舌の裏の
血管は紫色の黒っぽい感じです。
舌の表面はテカテカしていているのに、
ひび割れている。
裂紋(れつもん)といって、干からびた状態。
舌の表面が砂漠のような状態です。

生理も3日で終わってしまい続かない。
カラダを潤す陰陽の陰の力も血液量も少ない。
だから妊娠に至らない・・・と思いました。

いろんな症状があり過ぎて、どこから治療すれば
いいのやら・・・。
Mさんには、
「すぐに妊娠するとは思わないでくださいよ」
「ちょっとカラダをメンテナンスするのに、
時間をくださいね」・・・と言いました。

1回目 
生理から3日目、フェマーラ1錠を
5日間服用して採卵する予定でした。
下肢の冷えはけっこうありました。
Mさんが書いてくれた文章の中に、
「大村先生から冷え症だね」・・・と言われたと
書いてありましたが、そのことです。

Mさんはいつも上半身が火照っているので、
暑がりだと思っていたようです。
確かに上半身はね。でも、下半身は確かに冷えが
きつかったのです。

初診なので、三陰交と関元に鍼をしました。

Mさんは「えっ! もう鍼をしたんですか」
と言われました。

当院の鍼は、全然痛くないですよ。
体験するとわかると思うけど、
あっという間に鍼を数本します。
たくさんしませんよ。

2回目は・・・

Mさんのお話は、次が最終回です。

to be continued
Omura


2017年2月16日 blog 0

45歳6ヵ月で自然妊娠 ④

振り返れば、体外受精を繰り返していた
時期の自分には、何らかの“欲”がありました。

「父に孫を見せたい」
「過酷な仕事にインターバルを置きたい」
「子供を持つ友人に追いつきたい」。

ですが、数えきれないほどの失敗を繰り返し、
もう駄目だと打ちのめされた挙句に、
とうとう欲から解き放たれ、
「夫婦二人の人生も、楽しいに違いない」
「生涯仕事に生きるのも悪くない」
「不妊治療がすべてじゃない」

そう心が軽やかになった瞬間に、
子供を授かったのです。

「子供は人工的な力や自己欲でで
きるものではない。自然から与えられるもの」
ということを、身にしみて悟った
瞬間でもありました。

この意味で鍼灸治療も、
「身体が本来持つ自然な力を引き出す」
という結果を引き出してくれたのではないかと
思っています。

大村先生が、胚盤胞移植しか
経験していない私に初期胚移植を
勧めてくださった際、
「シャーレで卵を育てるよりも、
お腹の中で育てた方がいいに決まってる」
と話されたことを覚えているのですが、
それもまさに「自然の力を信じる」
ということだったのだ、
と思わずにはいられません。

烏丸御池鍼灸院の初診日は、
2015年10月28日の結婚記念日でした
。妊娠15週で最後の鍼治療を受けたのは、
ちょうど1年後の10月28日。
結婚10周年の記念すべき日が、
不妊治療の卒業記念日にもなりました。

治療期間6年間。
うち、人工授精11回、採卵25回、
胚移植13回で移植した卵の数は計16個。
相当な時間とお金をつぎ込んで
人為的な治療に挑み続けた結果、
45歳という年齢で自然妊娠したという
事例のご紹介でした。

思いがけず長文となりましたが、
ここまでお付き合いいただき、
本当にありがとうございました。

私と同じように、出口が見えないまま、
成り行きまかせで時間とお金を
費やし続けている方の参考に少しでもなれば…と、
文を綴らせていただきました。

烏丸御池鍼灸院の先生方に出会えたおかげで、
やっと大切な命に出会えました。
元気な子供が誕生した暁には、
喜び勇んでご報告させていただきます。

お世話になり、本当にありがとうございました。

2016年10月

Mより

Mさんの手記はこれで終わりです。
では、Mさんが46歳と6ヵ月で自然妊娠できたのは、
妊娠体質改善をしたからだと思っております。

次回は、Mさんにどのような治療をしてきたかなど、
当院の治療の過程をご紹介しましょう。

Omura


2017年2月10日 blog 0

45歳6ヵ月で自然妊娠 ③

初診のとき、大村院長から言われたのは、
「冷え性だね」。

それまでずっと、「自分の身体は熱い」と
思い続けてきただけに、その言葉には
相当驚かされました。
また、病院で示される治療以外の
選択肢もある、という知恵をたくさん
授けていただけたおかげで、
違うやり方を病院に提言してみる場面も
増えていきました。

加えて、それまで服用していた
高額な漢方薬を見直すきっかけも与えられ、
高尾病院で保険適用内の漢方薬を
処方していただくようにもなりました。

大村先生を「太陽」と例えるなら、
他の先生方は「月」。
大村先生からは、明るく力強い言葉で
勇気づけられ、スタッフの先生方からは、
優しく穏やかに包み込まれ。

そのバランスが絶妙で心地よく、
治療を受けて帰宅すると、決まって夫から
「顔がすっきりしている」と言われていたものです。

いつしか、妊娠したいという目的さえも忘れ、
「心地いいから通う」になっていました。

ただ、ときが経つにつれ、年齢的な限界が
訪れつつあるためか、卵の数も質も明らかに
低下していき、採卵をしても、
移植できない周期が続くようになっていきました。

とうとう実母からは、
「不妊治療はもうやめろ。元気な子を産み、
育てられる体力はもう残されていない」の
最後通告が。

同じころ見た占いに、
「治療を休むのも選択肢の一つ」と
あったことにも背中を押され、思い切って
体外受精を休んでみることにしました。

そしてあろうことか、いったん休止を決めた
その周期に、まさかの「タイミング」で
自然妊娠するに至ったのです。
年齢は、45歳になって半年以上が
過ぎたころでした。

次はMさんの手記、最終回です。

to be continued
Omura


2017年2月8日 blog 0

2月の無料カウンセリング

2017年2月の
無料カウンセリングの日程

1人で悩んでないで、良かったら不妊治療に関して
悩んでいることがあったり
疑問に思っていることがあったら、
当院に来られてみてはいかがですか?

今思っている疑問や問題の糸口が
みつかるかもしれません。

 2月 8日(水) 担当/大村

               11日(土・祝) 担当/大村or安田

     22日(水) 担当/大村

     25日(土) 担当/大村or山崎 

午後1時~1時30分
(各時間、お一人、または一組)
(担当は変わることがございます。ご了承ください。)

病院でいろいろ検査をしたけれど、
特に問題はないと診断されても、なかなか妊娠できない。
タイミング療法を経て、人工授精、そして体外受精まで
ステップアップしたのに妊娠できない。

妊娠したけれど、流産をくりかえす。

二人目がなかなか授からない・・・など。

東洋医学的に見て原因や問題が
解決できるかもしれません。

当院ではなかなか妊娠できなかった人たちが、
今までに 1191組 がパパ・ママになられています。

●東洋医学的に見て不妊原因はどのタイプに属するのか
診断いたします。
また、その解決方法のアドバイスもいたします。

●鍼灸治療はどのようにするのか、当院の治療の方法も
ご説明いたします。

●その他、不妊治療で疑問に思っていることなどがありましたら
ご相談ください。

カウンセリングの時間は30分くらいですが、
個別無料カウンセリングご希望の方は、

当院に電話でご連絡ください。
電話 0752412101

もし一人で悩んでおられるのなら、気軽にご相談ください。
少しはお力添えできると信じております。

Omura


2017年2月8日 blog 0

45歳6ヵ月で自然妊娠 ②

本気で不妊治療に挑むことになったのは、
義父の病気が発覚し、余命宣告を受けたことが
きっかけでした。

「孫ができれば、元気になるはず。
命をつなぎとめられるはず」と信じ、
40歳の夏から、人工授精を半年間実施。

ヒットの兆しはなく、
「最終手段を使えば、確実に妊娠するだろう」と、
体外受精へ。

成長著しかかった卵を移植するも、
まさかの陰性判定。

その後内視鏡検査を受けたのですが、
またもや異常は見つからず、
「運が悪かっただけ。次は必ず」と
凍結胚を移植。やはり着床はせず。

その次に挑んだ移植で、
初めての陽性判定に浮足立つも、
1か月もたたないうちに流産。
しかしこの妊娠も、
「着床しないわけじゃない。
この調子でいけば、すぐ妊娠できる!」と、
私をまたもや油断させるきっかけになりました。

その後破竹の勢いで、採卵、胚移植を
繰り返していきましたが、
その本気も虚しく義父は他界。
亡くなった当日、父の冷たい手を握りながら、
「孫が見せられなくて、ごめん。本当にごめん」と、
人目も憚らず泣きわめきました。
それからは、「父の命と引き換えに、
新しい命がきっと訪れるはず」の信念のもとに、
断続的に体外受精に挑み続けていきました。

私は、よく言えばプラス思考、
悪く言えば呑気な性格で、
病院に言われるがままに、
何の疑いも持たず治療を続けてきました。

同じ治療を何度も何度も繰り返した
挙句の結果は、いつも陰性。
ハッと気づいたときには、
40代半ばに差し掛かっていました。
「これはさすがにマズイ」―そう思い始めたころ、
病院の待合室で
烏丸御池鍼灸院・無料カウンセリングの
チラシを見つけたのです。

to be continued
Omura