Posts In: blog


2016年10月7日 blog 0

薬膳を楽しもうNo.16

「気」「血」「水」の
「血」(けつ)・・・って?

「血」(けつ)とは、そのまんま血液のこと。page01_ki
厳密にいうと、血≒血液な感じです。
血液の中にヘモグロビンがあって酸素を運び、
血小板や白血球が流れていて・・・

・・・ってな血球成分やその効果を
東洋医学ではわかりません。
3~4千年前にそんなことはわかるはずもなく
ですね。

ですが、血液の「質」というのを診断で見ます。page01_ketsu
色がきれいな鮮血なのか、赤黒いのか、
薄めの赤なのか・・・。
濃度が濃くてドロドロしているのか、薄過ぎるのか。
ちょうどよい色で、ちょうど良い濃度なのか。

女性なら生理の時の血液の色や濃度、
塊があるのか。
塊が少しなのか、多いのか。
塊が最初に出るのか、後から出てくるのか・・・
等々を診断の情報に役立てます。

要するに、血液サラサラで、鮮血で、
体の中に流れる血液量が多いと、健康でいられる
ということですね。

妊娠しやすくなるということにつながります。
血液の巡りが良いというのは一般的に誰でも
思いますよね。
だけど、当院に不妊治療のために来られている
患者さんの多くは、キレイな血液の状態では
ありません。

自分では健康だと思っておられる方も多く、
病院でも特に問題はないと言われているし・・・。
診断の方法や基準が違うから、西洋医学的に
血液検査で問題が無いと言われても、
血液検査で東洋医学的な血液の質や色を
見ていません。

なかなか妊娠できない患者さんに、
血虚で血が十分に足りない人。
瘀血(おけつ)で血が濁っている人。
血虚と瘀血も一緒にある、全体的に血液が少なくて、
なおかつ血液が濁っているパターンがあります。
結構、多いですよ。

だから血液の量を増やして、質をキレイにする
鍼灸治療をするんです。
2~3カ月もすれば、生理の色はキレイに
変化していきますよ。
生理の量も増える傾向にあります。

自分でできることは、ちょっとだけ気を使って
食べ物を選ぶことです。

さて、血の巡りが悪いと・・・と言いませんか?
血液だけでは固まってしまいますね。
血を動かしてくれるのが「気」です。
元気の気が力強いと、血液も体の中の毛細血管の
隅々まで行きわたり、細胞に栄養を送り、
元気にしてくれます。

気が滅入って体調が悪くなったり、精神的にストレス等で
気が滞ったりすると、血液の流れも良くなりません。
肉体的なこともありますが、気と血が身体をスムーズに
流れると精神的なダメージも跳ね返せる力が
湧いてくるんですよ。

不妊症の方のタイプに気虚のタイプがあると
先ほども書いたと思いますが、
血虚のタイプもあります。
血液が少なくて妊娠しづらいタイプです。

瘀血(おけつ)タイプもあります。
血の質が悪くて妊娠しづらいタイプです。

次回は、血虚と瘀血の話をしながら、
どんな食材がいいのか、どんな食べ方をしたらいいのか、
などをご紹介しましょう。

Omura


2016年10月4日 blog 0

幸運のおみやげNo.18

グラン・ヴァニーユ(grains de vanille)

今回ご紹介するのは、Nさんがお土産に
持ってきて下さった、
グラン・ヴァニーユの焼き菓子。
いろいろとセレクトしてくれたようです。

img_2852

先日、土曜日の診察も終わろうとしているとき、
スタッフが、
「院長、Nさんが来られていますけど・・・」
と、声をかけてきました。

「はいはい、Nさん?・・・聞き覚えのあるお名前?」
待合に座っている人を見て、
Nさん・・・?

一瞬、頭の中のメモリーとお顔がちょっと一致しなくて、
えっ!!Nさん・・・?

「あぁ~、Nさんお久しぶり。」
「一瞬、わからなかったよ。」
「何か雰囲気がちょっと変わったから」

「そうですか?」

「だって、治療に来られているときは、
なかなか妊娠できなくて困っていたし、
悲壮感漂っていたからね」
「随分とママらしくなったように思うよ」

「お子さんはもう2~3歳くらいになったの?」

「いえいえ、まだ1歳と数カ月ですよ」

「え゛~、卒業されて、もう2~3年
経っていると思ってました」
「毎月、多くの方が卒業されていくので、
僕の頭の中のハードディスクでは処理できなくなって
きているみたいだなぁ」

アクティベートして、バージョンをアップしないと
いけないかも・・・と最近思います。

Nさんは凍結胚が残っているので、
ご主人と相談して、移植することにしたようです。

「大村先生、実は1回、残っている凍結胚を
移植したんです」
「だけど、ダメだったんです」

「なるほど。残念だったね。」
「・・・で、今後どうするの?」

「あと一つ、凍結胚があるので移植しようと
思います」

「だったら、胚移植前に治療に来てみる?」

「そう思って、今日はご挨拶がてらに
来ました」

「わかりました。それじゃ、胚移植の日程が
わかったら、ご連絡くださいね」

・・・と久しぶりに、Nさんとお話しました。

この日は、用事でちょっと急いでいたのですが、
Nさんとお話しているうちに・・・
Nさんの目頭が赤くなってきて・・・

「先生、本当にありがとうございました」
「今、ママになれてわが子を抱けるのも・・・」

・・・と言われると、
Nさんは、いっぱい涙を流しながら感謝の気持ちを
伝えてくださいました。

「ありがとうございます」
「でも、そんなドラマみたいにいっぱい泣かれると・・・」

こっちも泣けてくるし、どうしたものか。
本当に、この仕事をしていて良かったと思える
瞬間でした。

グラン・ヴァニーユ(grains de vanille)の
焼き菓子は、とっても、とっても美味しかったですよ。
上品な甘さでした。

場所は、京都市中京区間之町二条下がる鍵屋町
だから、当院からも歩いて5分くらい。
カフェもやっているようなので、
ちょっと時間ができたら寄ってみてはいかがでしょう。

グラン・ヴァニーユ(grains de vanille)

今まで、烏丸御池鍼灸院の
「フォーチュン・スウィーツ」のタイトルで
卒業された患者さんからお礼でいただいた品を
ご紹介してきました。
みなさんに、卒業された方たちのパワーが
少しでも届けばいいかなぁ~と思って。

でも、最近はスウィーツではないときもあったりして、
ご紹介できなかった方もおられました。
できれば、いろんな方たちのパワーを
ご紹介できればと思い、タイトルを
「幸せのおみやげ」に変えました。
ん~、何か無難なタイトルですが、
シンプルでいいとしましょう。

Omura


2016年10月1日 blog 0

2016年8月と9月に妊娠された方

当院では今までに1167名の方が妊娠されました
(判定はプラスが出たけれど、心拍が出てない方は
カウントしていません)

2016年8月と9月に妊娠された方の
ご報告を簡単にしたいと思います。

年間を平均すると

当院の妊娠率は

平均50%くらいになります。
(体外受精までしたけれど、
なかなか妊娠できなかった方ばかりです)

◆新鮮胚 Day5 移植は、
採卵した周期に胚盤胞を胚移植

◆自然周期のDay5 凍結胚移植は、
移植周期に自然に排卵を待って、
凍結していた胚盤胞を移植

◆人工周期のDay5 凍結胚移植は、
ホルモン補充周期のことです。
女性ホルモンを補充して、凍結していた胚盤胞を移植

8月は

13名の方がタイミング、人工授精、
体外受精にトライされて6名の方が妊娠されました。
(約46%の確率になります)
(但し、40歳の方は染色体異常で、
43歳の方は原因不明で流産されました。)

Tさん(43歳) タイミング

Mさん(45歳) タイミング

Mさん(36歳) タイミングと人工授精

Tさん(41歳) 新鮮胚 Day5 移植

Kさん(40歳) 自然周期 Day5 凍結胚移植

Oさん(42歳) 新鮮胚 Day4 移植

9月は

14名の方が人工授精や体外受精にトライされて、
9人の方が妊娠されました。
(約64%の確立になります)

Sさん(36歳) 人工授精

I  さん(40歳) 新鮮胚 Day5 移植

Hさん(42歳) 新鮮胚 Day5 移植

Aさん(38歳) 新鮮胚 Day5×2個 移植

I  さん(38歳) 自然周期のDay5 凍結胚移植

Nさん(40歳) 自然周期のDay5 凍結胚移植

Wさん(38歳) 自然周期のDay5 凍結胚移植

Mさん(31歳) 人工周期のDay5 凍結胚移植

Oさん(43歳) 人工周期のDay5×2個 凍結胚移植

妊娠された方は、12週~15週くらいまで、
流産予防とつわり軽減の治療をさせて戴いております。
(流産予防とつわり軽減の治療は当院で妊娠された方のみ
させて戴いております)

おおよそ、当院に来られている患者さんの年齢層が
伺えると思います。

今までなかなか体外受精しても
妊娠できなかった方ばかりです。

10回以上体外受精ばかりしていたけれど、
一度もプラス判定が出なかったけれど、
自然妊娠された方もおられます。

もし、鍼灸治療をお考えなら、
クリニックの治療と並行して、
早い方が良いと思います。

・・・だけど、なかなか皆さん仕事や病院の通院などで、
忙しいですから鍼灸治療は考えたことが無いようです。

「え~と、鍼灸治療・・・なんて、良くわからないし、
ちょっと怖いし・・・」と思われていると思います。

今回、妊娠された方も初診のころ同じようなことを
言っておられました。
ほぼ全員、鍼灸治療が初めての方ばかりです。

治療所選びで大切なのは
高齢の方が妊娠したではなくて、
平均でどれくらい妊娠できる確率が高いか・・・?
アベレージがどれくらいか・・・だと思います。

もちろん、40代の方の妊娠の確率が高い方が、
いいと思いますけどね。
35歳を過ぎて、1歳年齢が上がれば、
それだけ妊娠体質に導くことが、
難しくなるからです。

良いご縁があるといいですね。

Omura


2016年9月30日 blog 0

10月の無料カウンセリング

2016年10月の無料カウンセリングの日程と
ご予約状況

1人で悩んでないで、良かったら治療に関して
悩んでいることがあったり
疑問に思っていることがあったら、
当院に来られてみてはいかがですか?

今思っている疑問や問題の糸口が
みつかるかもしれませんよ。
何もしないよりは、気分をリラックスさせる
ためだけにでも治療に来られてみたら
・・・と患者さんに良くお話します。

 10月 12日(水) 担当/大村

    15日(土) 担当/安田

    26日(水) 担当/大村

    29日(土) 担当/山崎 

午後1時~1時30分
(各時間、お一人、または一組)
(担当は変わることがございます。ご了承ください。)

病院でいろいろ検査をしたけれど、
特に問題はないと診断されてもなかなか妊娠できない。
タイミング療法を経て、人工授精、そして体外受精まで
ステップアップしたのに妊娠できない。

東洋医学的に見て原因や問題が
解決できるかもしれません。

当院ではなかなか妊娠できなかった人たちが、
今までに 1166組 がパパ・ママになられています。
(ホームページの人数を改定して957組になっていますが、
その後も妊娠された方が増えましたので、現在は1166組です)

●東洋医学的に見て不妊原因はどのタイプに属するのか

診断いたします。
また、その解決方法のアドバイスもいたします。

●鍼灸治療はどのようにするのか、当院の治療の方法も
ご説明いたします。

●その他、不妊治療で疑問に思っていることなどがありましたら
ご相談ください。

カウンセリングの時間は30分くらいですが、
個別無料カウンセリングご希望の方は、

当院に電話でご連絡ください。
電話 0752412101

もし一人で悩んでおられるのなら、気軽にご相談ください。
少しはお力添えできると信じております。

Omura


2016年9月30日 blog 0

薬膳を楽しもうNo.15

「気」と「血」と「水」のお話

前回は気虚(ききょ)のタイプの人の
食事や生活をどうしたらいいか・・・の
お話でしたが、
今回は「血虚」(けっきょ)について
書きたいと思っています。

・・・と、その前に「気」「血」って何?
それに、「水」・・・?
東洋医学の話になると、どうしても
「気」(き)、「血」(けつ)、「水」(すい)の
話が出てきます。

簡単にご説明しておきましょう。

「気」は元気の気。          img_20160929_131751
人間が生きていくためのエネルギーで、
絶えず体の中を巡っています。
目には見えないけれど、確かに体の中を
巡っています。
心臓を動かしているのも、気のパワーです。
だから人間は、生き物は生きています。

気がゼロになったら、それは生きて
いられないということ。
死を意味します。

言い換えれば、元気の気のパワーがあるから、
私たちは生きているんですね。

写真は、先日、大戸屋でランチをしたときの
一品です。ちょっと元気が無かったので、
味のやさしいものを選びました。
野菜と豚肉を蒸したのに、お出汁をかけたもの。
五穀米と味噌汁と一緒にいただきました。
パワフルな肉料理ではないけど、
ちょっと疲れているときに蒸し料理で
疲れた胃をいたわるような食事。
食後、元気回復しましたよ。

気は元気のエネルギーと言いましたが、
血液や体液やリンパ液を引きつれて身体の中を
巡っています。

血液だけ・・・だったら、固まってしまいます。
血液を流す力が気のエネルギーです。
体液やリンパ液も同じようなことが言えます。

良く、血流が悪くなって・・・なんて言うでしょ。
血流が悪くなるといろんな病気が出てくる。

血流が停滞してしまうことによって、
様々な身体の器官を栄養できなくなってしまいます。

不妊治療されている患者さんに例えると、
気のパワーが少なくて、気虚になりますが、
それに加え血の量が減って、血の巡りが悪くなると、
腹腔内の血流が悪くなる。
⇒卵巣に栄養やホルモンが届かない
⇒卵巣の機能低下
⇒卵胞が育ちにくい。元気な卵子が育ちにくい。
⇒卵子の質が悪い
・・・に繋がっていきます。

子宮内膜もしかり。
子宮内膜を厚くするには、子宮に流れる血流が
豊富になければいけません。
子宮内膜を厚くするホルモンも血流に乗って、
子宮の細胞に運ばれます。
⇒子宮に栄養やホルモンが届かない
⇒子宮の機能以下
⇒子宮内膜が育ちにくい
⇒子宮内膜の質が悪い
⇒着床しにくい
または、
⇒着床しても赤ちゃんに豊富に酸素と栄養を
与えられないので、流産しやすくなる。

気の流れや血の流れって改めて、
健康に大切だよね。

血虚の話をするつもりだったのに・・・
気の話になってしまいましたね。

そうすると「血」(けつ)についても、
ご説明しておいた方が良さそうですね。
次回は、「血」(けつ)について書きたいと
思います。

Omura


PHP Code Snippets Powered By : XYZScripts.com