やっと妊娠できました Tさん 38歳
Tさんは当院に来られる約半年前に流産を経験されており、その後2回の人工授精と3回の体外受精をさせましたが上手くいかず、初診時は採卵周期でした。
流産をされる前から長く妊活をされていましたが、なかなか授からず、なんとかしたいとの思いから当院を受診されました。
東洋医学的に診たTさんの体質
《瘀血（おけつ）》
ストレスや姿勢の偏りから、気の停滞を引き起こすため、 臓器全体の働きが低下し、着床しやすい内膜が作りにくい。
《肝腎陰虚（かんじんいんきょ）》
不規則な食事や睡眠などで「血」が不足し、血流を調節する「肝」の 働きが低下する。症状が進行すると、生命力そのものである「腎」の 働きが低下し、熱がこもってのぼせやすくなったり、足腰のだるさ などの症状が出やすい。
Tさんは猫背をはじめ、上半身が左側に傾くクセが強く骨盤のゆがみが目立っていました。
背中がコリで硬くなり、慢性的な腰のだるさが自覚症状としてありました。
ストレスや不規則な生活が続くと栄養素である「血」を消耗し、慢性化すると気血の流れが滞り「瘀血」の症状がでて臓器全体の働きが低下します。
「血」が滞ったことで、生命力そのものである「腎」の働きが低下して、体を潤すことができず、のぼせ・足腰のだるさなどの症状が出やすくなります。
Tさんは、脈も弱く、舌の色が濃い紅で瘀血のサインが強く出ていました。
Tさんには、体のゆがみと血液循環を良くするため、整体（骨盤矯正）と鍼灸を組み合わせた治療をご提案させていただきました。鍼治療で血液循環を促して、姿勢を矯正することで臓器の位置を適切に保ち、働きを向上することができるため相乗効果が見込めます。
当院で治療を始めて5ヶ月後。ご本人も実感されるくらい体質がよくなった頃、採卵に臨み、15個中7個が成熟卵で6個が受精し、5AAを含む胚盤胞を4個凍結することができました。
その後1周期のお休み期間を経て移植に臨みました。
その頃には、ゆがみの強かった姿勢も改善が見られ、弱かった脈に力強さが出て、濃く出ていた瘀血のサインがなくなり体質改善が順調に進んでいることがわかりました。
今回は人工周期での凍結胚移植で、前回と同じく胚盤胞を2個戻しました。
内膜は9ｍｍで無事に移植できました。 移植後1週間の日に、少し多めに出血があり、不安を抱えながら迎えた判定日でしたが、結果はプラス判定でした！
おめでとうございます！！
Tさんは最後の移植の前に、あと2回移植してもダメだったら妊活をやめるとおっしゃっていましたが、最高の結果がでて良かったです。
病院でのトリオ検査や不育症の検査で不妊のリスクを知って対策を取り、当院での姿勢改善と体質改善がうまく結びついて良い結果を残せたのだと思います。
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