冷え症は早産、遷延分娩のリスクが高い
当院で妊娠された患者さんは、初期流産の予防で鍼灸施術をご案内しております。
(但し、流産予防は、当院で妊娠された患者さん(信頼関係が出来ているので)
を対象に行っております。)
妊娠初期は、胎児の成長が鈍化、あるいは成長が止まって流産されるケースが
しばしば見受けられます。
当院で妊娠された患者さんの平均年齢は37歳位ですから、
ご年齢による流産のリスクは少なくありません。
そこで、12〜14週位まで経過を見させて頂くケースが多いです。
鍼灸をして、実際に患者さんが感じたことを列記すると、
1)血行が良くなり、身体が温まる。
日本助産学会の研究報告からの引用です。
冷え症の妊婦さんはそうでない妊婦さんに比べ、
早産の発生率が3倍以上、
分娩に時間がかかる遷延分娩は約2倍以上、
という結果が報告されています。
鍼灸は、冷えの改善に効果を発揮します。
2)胎児の成長が促進される。
妊娠初期に鍼灸を行うと、胎児の成長が週数通りか又は少し早いケースがよくあります。
以前、妊娠10週目位で7日間も成長が早かったケースがありました。
この患者さんは、体外受精での妊娠でしたから、
受精日が確定しているため、計算のズレはありません。
つまり、純粋に胎児の成長が早まったのことになります。
あまり成長が早いので出産予定日が繰り上がりました。
3)つわりが軽減する。
つわりは病気ではありませんが、毎日続くと身体の負担は大きいです。
ひどい場合は、嘔吐を繰り返し何も食べられないため、
入院して点滴生活を送るケースすらあります。
鍼灸直後、『気持ち悪いのが少しマシ』という
患者さんのご感想をよく耳にします。
4)母体の不安感やストレスを軽くする。
患者さんのお話では、妊娠初期にその実感はほとんどありません。
病院での検診エコーで胎嚢や胎芽そして心拍の確認が唯一の安心材料です。
そんな時に、鍼灸をさせていただくと、身体のケアはもとより、
『妊娠中の不安な気持ちを聞いてもらってほっとした。』という
コメントを沢山いただきます。
鍼灸は、副交感神経を優位にしてストレスを軽減させる効果が高いですから、
妊娠初期の不安感を取り除き、身体をリラックスさせることができますよ。
もし、ご希望がおありでしたら、
妊娠のための鍼灸、そして流産予防の鍼灸、
試してみられませんか?
田内