最近、ラジオを聴いていて耳にしたので調べてみました。
「タバタトレーニング」。
“世界で大注目!”“たった4分!”らしいです。短時間で「瞬発力」と
「持久力」が鍛えられるということですが…結構ハードな
トレーニングみたいですね。

さて、運動と言えば、時々「私、ほとんど運動していませんが、
何かしたほうが良いのでしょうか?」と聞かれることがあります。
もちろん、体を動かすことは代謝UPに繋がりますし、滞った気を巡らせる
ことにもつながります。

気が巡るということは血の巡りも良くなり、「瘀血」(おけつ)
(血液がうまく排泄されなかったり、停滞したりしている状態)の
解消の助けにもなります。「瘀血」は不妊や生理痛の原因になることも
しばしばです。

「たくさん運動すれば、たくさん気が巡って体も良くなるのでは??」
と考える方がいらっしゃるかもしれません。
しかし、運動もしすぎるとエネルギー(気)を消耗しすぎることにつながり、
逆に血を巡らせる力が不足してしまうということが起こります。
体を動かすことは大事ですが、良い卵を育てたり良い内膜を
育てたりするためには、やりすぎず適度に行うことが必要ですね。

◆そこで、運動と気に注目すると、

気滞:気の流れが悪くなって、血の流れも停滞している

気虚:気が不足がちで血の流れが緩慢

気滞と気虚の二つの状態が良く関係すると思います。
体を動かすこととこれら二つの状態の関係はというと、簡単に言えば
「体を動かして元気になる人」は気が滞っている「気滞の人」。
「体を動かしてもすぐにしんどくなって何もできなくなる人」は
パワー不足の「気虚」の人。ということが出来ます。

ちなみに、「最近、体重が増えてすぐ疲れるようになったな…」
という方も「気虚」。体がもっとエネルギーを欲してしまうので、
すぐにパワー不足で疲れてしまうわけです。

東洋医学でそれぞれの治療法は、
「気滞」の時は…行気活血(気と血の流れを良くする)
「気虚」の時は…益気活血(気を補って血の流れも良くする)
と言われます。鍼灸では、それぞれの状態を、鍼やお灸を使って良くしていきます。

運動でいえば、
●「気滞」の方はストレスや心配事が多い方が多いので、
ストレッチ・ジョギングなど、のびのびと体を動かす運動が良いでしょう。
●「気虚」の人は、ヨガも良いですし、ウォーキングなど激しい運動ではなく
、ゆったりとした運動をされると良いでしょうね。

アロマオイルならベルガモットやグレープフルーツは気を流してくれますし、
スイートオレンジは気を補うなど、柑橘系が役になってくれることでしょう。
それらを含んだマッサージオイルで体を流してあげると
気の流れを良くしてくれると思います。

ちなみに、ベルガモットは柑橘系のミカン科で、
紅茶のアールグレイの香りづけに使われているのをご存知でした?

安田