彼女のトラウマとは・・・点滴だったのです。
以前、病院で点滴をしてから左腕が上がらなくなった経験があったのです。
点滴の針は結構太いので、きっと神経を傷つけてしまったのでしょう。
それ以来、点滴の針にとても恐怖心を抱くようになっていたようなんです。

そこで、「僕の使っている鍼はね、0.16ミリだから随分と細いから・・・」と
言ったところで、0.16ミリがどれくらい細いか、ピンときませんよね。
丁度、髪の毛のような感じで、結構しなやかに曲がります。

さて、何とか第1回目の治療終了。「どうですか?」
「何か、体の芯から温まるような感じがします」と言ってくれました。
実は、スポーツクラブでエアロビやって、そのあとでお風呂に入っても
いつも体が温まった感じがなく、お風呂に入っている最中も
体全体が寒い感じがずっとしていたんです・・・とNさんは言ってました。

岩盤浴に行っても、体が心から温まったという感じを受けたことがなかったようです。

ところが、鍼の1回目から少しではありますが、
芯から温まっているという感じがしたようです。
これなら、3か月~6か月くらいで月経が戻るのではないかと予感しました。

病院では月経が止まってしまっているので、
お薬で月経を起こさせるようにしている状態で、
自然に3年ほど月経は来てなかったのです。

彼女の症状は、東洋医学でいう「胞寒」(ほうかん)という症状なのでした。

胞寒とは・・・

to be continue

Omura