もう小学三年生になりました その4 (胞寒)
前回はN さんのトラウマの話を書きましたね。
そこで、「胞寒」(ほうかん)とは・・・から話を進めましょう。
東洋医学では子宮のことを、「胞宮」(ほうきゅう)とか
「女子胞」(じょしほう)といいます。
胞寒は字のごとく、子宮の中が冷えてしまって妊娠しにくい
状態になっているということです。
人間には体を温める「命門の火」というのがあって、命の火があるから、
体が温かくなると、東洋医学では言います。
「命の火」の「門」が寒さで閉ざされると、体は冷え低体温質になります。
冷たいものの食べ過ぎ、若いころから薄着をしていたり、
不摂生な生活で睡眠不足などが続いたりして、全身の血行不全で
冷え性体質になって、特に子宮の中が
温まりにくくなった状態のことが胞寒です。
また、風邪をひいたりしたときに、
風の邪の寒さが子宮に停滞してしまっても、
胞寒の状態になります。
風邪(かぜ)と書いて風邪(ふうじゃ)ともいいます。
「風」の「邪」なのです。
風邪の邪が頭に留まれば頭痛。
咽喉や鼻に来れば、咽喉痛、鼻水、鼻づまり。
胃に来れば、胃腸炎。
腸に来れば下痢。
関節に来れば関節痛。
・・・というふうに、いったん咽喉痛や鼻水が治っても、
「邪」が「風」のように、
体中をうろうろするわけです。
体が弱っていると、鼻水、下痢、胃痛が一度に出て熱が出て、
関節痛になったりします。
N さんの症状はこの「胞寒」で、生理が止まっていたのだと思います。
鍼とお灸を使って、体を温める治療をして3ヶ月して、N さんは自然に
生理が来るようになり、その3ヶ月後、自然妊娠され、
今は二人の小学生のママです。
いつも患者さんに言っていますが、
普段からの規則正しい生活って、やっぱり大切ですね。
いろいろ規則を作ってしまって、がんじがらめにするよりは、
ちょっといい加減なくらいの、ゆるゆるな自分なりの、
できることから始めてはいかがでしょう。
ちなみに、僕の健康法は、ご飯と具だくさん味噌汁。
朝は必ず、温かい味噌汁かスープをいただきます。
そして、クロレラ・・・。このクロレラはまたご紹介したいと思います。
Omura
0 Comments on "もう小学三年生になりました その4 (胞寒)"