「おぅ、久しぶりやね」と声をかけて下さったのは、
IVF大阪クリニックの福田愛作院長だった

130人くらいの出席者がいて、
会場の一番後ろの端の席でレーザー治療に対する研究報告を
聞いていたのですか、休憩時間になり、福田先生が会場を
出るときに僕を見つけたようで、気さくに声をかけてくれ、

「え~と誰やったかな、大村君の話を最近聞いたんやけど・・・」
「そうですか、誰やろ、患者さんかも知れませんね」
「ところで、中国から帰ってきて足立病院に行ってたんやって」
「そうなんですよ・・・」
「・・・で今、どうしてんの」
「えぇ、昨年の8月に開業しまして・・・」

・・・なんてやりとりがあって、名刺交換。
福田先生も忙しそうにしておられたので、
「機会があったら、病院においでや」と言って会場を出て行った。

もう10年以上も前になるだろうか・・・
当時、僕は大阪で鍼灸整骨院をしながら、週に1回、
IVF大阪クリニックの中で、不妊治療している患者さんのために
鍼灸治療を担当していました。

当時、院長だった森本先生に声をかけられてのことだった。
不妊専門クリニックで鍼治療・・・え゛ェー、最先端クリニックで、

東洋医学・・・???という時代でした。

僕がIVF大阪クリニックで鍼治療する少し前に、名古屋の先生が
不妊治療クリニックとタイアップして始めたのが
全国で始めてだったような記憶がある。

西日本では、不妊専門クリニック内で鍼灸治療を担当したのが
たぶん僕が初めてだったのではないかと思います。
(間違っていたら、すみません)
西洋医療の最先端のクリニックに、「鍼治療」・・・?
全国のドクターのほとんどが、「わけがわからん」と
思っていた時代だったと思う。
今でこそ、不妊専門クリニックに
東洋医学を取り入れている施設が増えましたが、
当時では考えられない事でした。
当時、IVF大阪クリニックを開業された森本院長は、
「統合医療」に対する先見の目があったのだと思う。

きっと10年先の不妊治療専門クリニックのあり方が
見えていたのではないかと思う。ん~、すごい!!!

休憩時間も終わり、次の研究発表が始まった。
そして・・・

to be continue

Omura