暑い日が続きますね~。
冷たいものの食べ過ぎやクーラーの影響などで体が冷え、
特に内臓が冷えると人間の免疫力が下がって夏風邪を引きやすくなったり、
自律神経が乱れてホルモンの分泌が低下したりして
病気にかかりやすくなってしまう季節ですね。

体の冷えで血管内の脂肪分が増えると、動脈硬化や糖尿病、
肝臓や腎臓疾患などいろんな生活習慣病の一因にもなります。
ストレスで交感神経優位の生活で血管がずっと緊張しっぱなしで冷え症になって
女性では生理不順、生理痛がきつくなったり、不妊症
男性ではED(勃起不全)になったり、元気な精子が作れなくなったりします。
冷え症は女性だけのものではなくなってきています。
三陰交のお灸は男女問わず冷え性はもちろん、男性のEDにも効果がありますよ、

さて、前回に引き続き三陰交(さんいんこう)のツボの話ですが、
不妊治療で使う三陰交のツボの復習をしてみましょう。

① 低温期は三陰交のツボ押し、お灸、オイルマッサージはOKです。
② 高温期になったら三陰交のツボ押し、オイルマッサージは止めましょう。
(子宮を収縮させてしまい、着床を妨げてしまうからです)
③ 高温期の三陰交のお灸はOKです。ただし、せんねん灸の
       ソフトタイプがおすすめです。
余り熱く感じなかったら同じ場所にもう1回お灸をしてください。
多くても3つくらいまでにして下さい。
グリーンのパッケージです。赤色のパッケージはレギュラーで結構熱いですよ。

さて、三陰交には冷え性を改善して妊娠しやすくなるツボですが、
もう一つの顔があります。
それは「 安産のお灸 」として良く使われます。
妊娠してからは三陰交のお灸は一度やめてください。
(妊娠初期のお灸は余りしない方がいいと思います)

当院では、不妊治療に来られて妊娠され、
流産予防の鍼灸を12週~14週くらいまでさせていただきます。
それから妊娠20週になったら三陰交の「安産のお灸」の練習を1回します。

あとは出産直前までご自分で三陰交のお灸をすすめています。

昔から妊娠してから安産のお灸を続けると、出産が楽にできて、
逆子にもなりにくくなります。臍帯もきれいになり
「 赤ちゃん 」と言われるように生まれたての赤ちゃんの肌の血色がよくなりますよ。

◆安産のお灸 三陰交(さんいんこう)
足の内くるぶしから指の幅4本分膝の方に上がったところで、
骨と筋肉の境目にあります。
妊娠20週になったら三陰交にお灸を始めてください。
1日に1回、1日おきくらいでお昼でも就寝前でもいいです。
お灸は市販のせんねん灸のソフトタイプがおすすめ。

写真は患者さんに協力していただいて三陰交のお灸を
しているところを撮影させていただきました。
全体的に赤みをおびているのは、遠赤外線を照射して足元を
温めながらお灸をしているからです。

Omura