何が起こるかわからへん⑩-2 43歳の葛藤
前回のお話で、肥満体質は妊娠しにくい傾向に
あると書きましたが、肥満にも水太り系と脂太り系があります。
K さんは典型的な脂太り系でした。
<K さんの症状は以下のようでしたね。>
眠れない、夢が多い、目覚めやすい、寝た気がしない。
頭が重い、食欲旺盛、間食はする、鼻が詰まる、のどが渇く、
動悸がする、手足とお腹の冷え、尿の回数が多い、肩こりがキツイ、
疲れやすい、耳鳴りがする、暑がりで汗が出る、甘いものが好き、
野菜や果物、肉、魚は食べるが、特に油ものが好き
特に甘いものや油ものが好きで食欲旺盛、
肩こりがきつくて、のどが渇く・・・等々。
顔面が少し赤い感じで便秘あったと思います。
K さんのようなタイプを
脾胃亢盛(こいこうせい)の肥満と言います。
もともと胃腸が強いので良く食べれる。
食べれるけれど、消化をつかさどる
胃が慢性的に疲れている。
たえず胃が食べ物を消化しなければならないので、
胃に内熱がこもり、それが腸にも及んで便秘傾向になり
肥満になってしまうのです。
肥満になってしまうと脂肪細胞から男性ホルモンが分泌されたり、
インスリンの分泌が亢進し女性ホルモンに影響を与え、
排卵障害を起こしてしまう可能性が高くなり
妊娠しづらくなります。
K さんのようなタイプは、
体全体の内熱を清熱し、胃腸の機能亢進を抑制するツボを使います。
抑制ばかりではいけませんので、胃をスムーズに動かしてあげる
ツボも使います。
そして胃の内熱で発生した痰湿(たんしつ)を除去します。
要するに熱を持った湿気を取ることにより、
むくみも解消させるのです。
人によってはお腹にダイエット鍼灸をしたり、耳つぼ療法も使います。
テレビで見かけるような1分でウエスト-5センチ・・・なんてではなくて、
体質改善しながら少しずつ痩せて、3㎏~5㎏減量できると
妊娠される方を多く見てきました。
もちろん、鍼灸や子宝ソフト整体で体質改善は大切ですが、
まずやっていただきたいのは食生活を見直すことと
せめて10分のウォーキングくらいはやっていただければとと思います。
K さんの治療回数や方法などは最終章でご紹介したいと思います。
次回は水太り系の治療のお話です。
to be continued
Omura
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