I さんに不育症検査を勧めてみたら、
何と3つの凝固因子が見つかりました。
前回の流産は不育症が原因だったかもしれません。
・・・その可能性は大きかったと思います。
それと、胚移植して妊娠するための準備不足もあったと
思います。

さて、I さん。一人目の妊娠出産のときは
はじめての体外受精で妊娠、出産されました。
それまでに鍼灸に来ていただき体調を整え、良い卵胞ができるように
治療させていただいたのも良い結果を出せた要因だと思います。
不育症で血液凝固因子があれば、一人目は無事に出産できなかったでしょう。

流産の後、妊娠体質も念頭に置きつつ、アトピー治療に専念しましょうと
I さんに伝えました。

10月に胚凍結の期限があり、最後の胚盤胞凍結胚を移植しなくては
ならないということで、
月に2回ほどのペースで鍼灸と子宝ソフト整体を組み合わせて
治療させていただきました。
鍼灸は主にアトピー治療。子宝ソフト整体は体の疲れを取って、
アトピーがひどくならないようにするためにさせていただきました。

写真のようにアトピーがかなり改善されてから凍結胚を移植。
妊娠され、流産予防の鍼治療を13週くらいまでして
卒業されました。
(左が治療前、右が治療後です)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今までたくさんの患者さんを治療させていただいてますが、
アトピーがある人で不妊症の患者さんが多いように感じます。
アトピー治療をして全く改善されなくても、
ある程度湿疹の出る回数が減ったり、薄くなったりすると
妊娠のチャンスが出てくると思います。

I さんのケースはアトピー治療をしながら妊娠体質になるような
治療でしたが、基本的にその人の身体の悪いところを治療し、
体質改善をしたのが妊娠への近道だったのだと思います。

人それぞれ体質が強い、弱いがあるのです。
その人の五臓六腑のどの臓腑が悪いのかどの経絡が停滞しているのかを探り、
アトピーだったり、喘息だったり、むくみだったり、不眠だったり、
心が病んでいたり・・・を、患者さんの状態に合わせた治療をすることが
妊娠しやすい体質になるのです。
写真はI さんご自身のビフォー・アフターを知ることができるということと、
今後、これから鍼灸治療をされる方の参考になればと写真を撮らせていただきました。
I さん、心からありがとう。

Omura