みなさん花見はされましたか。 春うららで心地よいさくらの木々からこぼれる 優しい日差しのなかで、家族や友達、会社の人たちとの宴は さぞ楽しい思い出になったことでしょう。 ・・・ですが、ちょっと寒かったかなぁ。 数年ぶりに4月8日の日曜日に花見をしましたが、 桜の花は5~6分咲きで、夕方はには「寒い~、寒い~」と 言いながらビールを飲んでいました。でも、いいストレス発散に なったように思います。 さて、何が起こるかわかれへんNo.4のシリーズもいよいよ最終章。 今日、患者さんのSさんと話をしていて、 「これから何が起こるかわからへんのブログをつくるんだけど、 ・・・そう言えはWさんもすごいパワハラを受けていたんですよ」と言った。 Sさんも女性上司に明らかに嫌な仕事を押し付けられて、 パワハラに耐えている一人です。 Sさん曰く、「私と同じような境遇の人いるんですね。」 「何か元気もらえそうだからブログ見てみます」と言ってくれました。 Wさんのパワハラも酷かったと記憶しています。 不妊治療のため有給を駆使して病院に通っていたため、 業務が忙しい時でもやむなく会社を早退したり休まなければならなかったのです。 ある日、意地悪な女性上司に呼ばれ強烈なひとことを言われました。 「仕事を取るか、不妊治療を取るかどっちかにしてくれる!!」 「忙しい時に休まれて、迷惑なのよ!!」 これはかなりキツイですね。その件で相談を受け、 「先生、もう会社やめようかしら・・・」と弱気なことを言うので、 「これは明らかに労働基準法に抵触しているから、言いなりになったらあかんで」 「もし何かあったら弁護士さん紹介してあげるから」と伝えた。 「それに、せっかく苦労して今まで社員で頑張ってきたのに、 仕事辞めて治療に専念したからと言って妊娠できる保証はないよ。」と言った。 もう仕事も辞めてもいいかなぁ~と思っていて、 治療に専念するのはいいと思いますし、 やってみたかったことにチャレンジするのはとってもいいと思います。 ただ、会社のパワハラ上司に自分の治療のことまで指図される必要はないですね。 ・・・な訳で、Wさん頑張って仕事を続けていたら、意地悪女性上司が転勤になって 気持ちもスッキリできたようでした。 それからしばらくして、夕方Wさんが突然来られて、 「今、移植してきました。」と突然言い出した。 「はぁ~、え~、聞いてなかったけど。受精卵の写真見せてくれますか?」と言った。 受精卵の写真を見て、「ん・・・・これは、何とも言いようがないなぁ、」 「4日培養で2分割。フラグメントも結構出ているし、期待しんときや」と伝えた。 Wさん、「先生この卵ちゃん、4日目で2分割だったから、 培養士さんがWさん、これは移植できる状態じゃないので破棄していいですか?」 と言われたので、 「捨てるなら移植してください」と言って移植してきたばかりだったのです。 運がいいというかちょうど一枠キャンセルがあって、 すぐ治療させていただきました。 そして、判定までもう2回ほど治療させてもらいました。 判定結果、陽性。 4日目で2分割の破棄されるような受精卵で妊娠。 何が起こるかわかりませんね。 胚盤胞まで培養液で育てていたら、 たぶん分割停止で移植できなかったでしょう。 2日目、3日目の新鮮胚で移植するのも一理ありですね。 それは、人間の体内には培養液の中にはない 「気のエネルギー」があるからだと思っています。 Wさんその後16週くらいまで鍼灸治療して、 おめでとうで・さよならだったはずなのに出産直前も来られました。 「もう鍼灸治療しなくていいよ」 「え~、でも心配やし、もう少し来てもいいでしょ」 「もう大丈夫やから来なくていいよ」 「でも、心配やし・・・」まるで漫才ですね。 そんなこんなで、出産2週間前にも治療に来られ治療しました。 そして無事女児を出産されました。 先日、お礼のメールに赤ちゃんの写真を添付されて送って下さいました。 もう出産後45日になるそうで、ケーキやドーナツを食べると 母乳が止まってしまうそうです。 (甘いのは食べていいけど、やはり控えめですね) 不妊治療しているといつの間にか妊娠が最終目標になっていて、 出産してからが大変だということを忘れていましたとのこと。 不妊治療中の苦悩と困難を乗り越えられたのだから、 どんな苦労だって大丈夫なはずですね。 今しかできない子育て頑張ってください。 最後にWさんのメールに、 「これからも、先生方を頼りに頑張っているみんなのために、力になってあげて下さい」 と締めくくってくださいました。 そうだね、微力だけど頑張ります!!! Omura