ある昼、患者のKさんが、入口に山積みされた大量のタオルを見て固まっていました。
私達には普通の光景ですが、初めて見る患者さんには驚きだったようです。

そうです。全て患者さん用のタオル類なのです。
当院では、全てのクリーニングを業者の方にお願いしています。
使用したタオルはドンドン交換していくので、
週二回来て頂いてますが、それでもすぐ満杯になります。
勿論、経費は掛かりますが、患者さんへの気遣いとしては当然のことですよね。

その他にもまだまだ小さな気遣として・・・
温度・湿度管理
部屋の臭い
治療ベッドの照明のつけ方
タオルの掛け方
患者さんに話しかけるタイミング
挙げればきりがない程あります。

「医は仁術なり」という言葉があります。
「技術」は当然ですが、その前に、もっと根本的に大切なもの・・・
それは、「気遣い」であるべきでしょう。
当たり前かも知れませんが、患者さんの立場になって考え、行動する事です。
そして、これは、良い治療のためには必要条件だと私は思います。
なぜなら、「気遣い」は、すなわち「気使い」だからです。
相手(患者さん)への気遣いは自分(術者)の気を使用する事になるからです。
う~ん。解りづらいですかね~。
次回、もう少しうまく説明をしますね。

田内

※タオル交換中です。
これは、まだ少ない方です。
多いときは、200枚以上の交換になります。