私、タヒチに住んでました 11(言葉編)
『タヒチブログ更新しないの?きれいな写真で癒されたいんだけど・・・』
それは、当院で治療しながら、新鮮胚移植で妊娠した患者Sさんからの突然の一言でした。
まだ、妊娠初期のため、毎日モヤモヤした気持ちが続いているそうです。
陽性判定が出てからも、胎嚢確認、心拍確認など心配事は尽きないのです。
当院では、陽性判定後も、しばらくの間、流産予防のために鍼灸治療を行っています。
そう、こんな時は、タヒチのずっこけ話と、綺麗な写真で癒されてください。
さて、今回の話は、言語についてです。
言葉はもちろん大切ですよね、どこにいても。
タヒチでは、タヒチ語、フランス語の両方の公用語が存在します。
大雑把にいうと、年配者はタヒチ語中心、若者はフランス語中心で会話してました。
そして、外国人である田内は、勿論、その両方を覚える必要があったのですが、
学生時代から英語が大嫌いだったので、(最近、日本語も怪しいですが・・・)
フランス語なんてとても無理!
タヒチ語なんて聞いたことない!
という拒絶状態でした。
しかも準備時間が無く、まあ何とかなるさあ~と能天気だったので、
全く言語の勉強なしでタヒチに渡りました。
仕事初日、タヒチアンだけの職場に掘り込まれた私と同僚M君は、
冷や汗タラタラ、とりあえず見真似で仕事をしたものの・・・
失敗しては笑われる。
みんなが、雑談しながらこっちを向いて笑っている。
初めて教えてくれた言葉(下ネタだった)を使うと笑われる。
笑い声全てが俺たちの事を笑っていると思っていました。
しかも、仕事中だけでなく、食事も彼らとの共同生活でした。
まさに、「習うより慣れろ」を実践していました。
一人の時間は寝る時だけ。やっと部屋で一息つけると思ったら、
蚊が多くて、痒くて痒くて夜中に何度も起きてしまう!
この生活が3ヶ月続きました。
最初の1ヶ月は、かなり辛かったのを今も覚えています。
やがて、一言、二言途切れ途切れに話せるようになったのですが、
文章として話したい内容を組立てから話をしようとすると、どうも時間がかかり、
話すタイミングを逃してました。
そんな時、仲良くしてくれたタヒチアンの一言が転機に・・・・・つづく
田内
※左上の隅は島の陸地部分。その周りの白色は浅瀬(砂浜)。
真ん中のグリーン色はサンゴ礁の浅瀬。深いところは水深20m以上。
右下の濃いブルー色は外洋(水深1000m以上)。
外洋のブルーが濃いのは、それだけ海水中に不純物(プランクトンや泥など)
が無く透明に近いということ。
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