<卵子老化>米の医科大、メカニズム特定
先日のニュースからの抜粋です。 『女性は生まれた時、卵巣には卵子のもとの細胞が約100万個あるが、 思春期以降に成熟して排卵に至るのは500個程度。 細胞ではDNAを傷つける活性酸素などが日常的に発生し、 修復する遺伝子が働いている。 DNAが傷つき、損傷を修復できない場合は細胞が自然に死ぬ仕組みがあるが、 修復が不完全なまま卵子になると、 正常に受精、妊娠に至る確率が下がると考えられる。 米ニューヨーク医科大などの研究チームが 24~41歳の不妊治療中の女性に協力を求めて調べた結果、 主要な修復遺伝子の働きが長期的になだらかに低下する一方、 別の3種類の修復遺伝子の働きは36歳以降に急低下することが分かった。 研究チームは「発見を生かして卵母細胞のDNAを修復できれば、 卵巣の老化速度を遅らせることもできるかもしれない」としている。』 私なりに解釈すると、 臨床では、採卵しても空砲だったり、あるいは変性卵だったりする確率が、 年齢に比例して多くなってきます。 これは、卵子のもとの細胞が、 卵巣内での待機している間にDNAが傷いた場合、 修復が問題ない細胞が成長して主席卵胞になった場合は正常な卵子になり、 修復が不完全な細胞が成長した場合は空砲や変性卵になる、 という結果を表しているのかも知れません。 この研究の臨床への応用は、まだまだ先になりますが、 今、現在、不妊治療中の患者さんが出来ることを考えていきましょう。 それは、前回、ご紹介しました『アンチエイジング』に トライなさってはいかがでしょうか。 1)適度な運動 2)食事は腹八分目(食べ過ぎない) 3)鍼灸・整体での体質改善 1、2は、前回のブログで書いたように、 サーチュイン遺伝子のスイッチをオンにします。 3の鍼灸・整体について補足しますと、 鍼灸・整体で体質改善を行うと、 受精卵の質が上がる事が、経験上あります。 このことは、鍼灸・整体によるアンチエイジング効果の表れだと思っています。 (科学的に証明されている訳ではありませんが) 高価なサプリメントも否定はしませんが、 まず出来ることから始めてください。 そして、さらに鍼灸・整体も上手に利用して頂きながら、 卵子の質を上げ、妊娠に近づいて頂きたいと願っております。
タウチ ※写真は、少しわかりづらいですが、今朝の天気雪。 通称「たぬきの嫁入り」といいますが、その語源はよくわかりません。
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