先日患者さんのF さんと話をしていて、
三陰交(さんいんこう)のツボの話になりました。
F (38歳)さんはなかなか妊娠できなくてということで、
2年ほど前、足立病院の不妊センターで
私が鍼灸サロンをしているときに治療に来られ、
妊娠・出産されました。
今回は二人目を望まれて、また鍼灸治療に来てくださいました。

話を元に戻して、
高温期に三陰交のツボ押しを強くすると、
受精卵の着床の妨げになるんだよ。
高温期は三陰交のツボ押しはしない方がいいと思いますよ・・・と
話をしていたら・・・。

先生、質問があるのですが・・・とのことでした。
F さん、排卵の前日くらいに三陰交のツボを
押していたら、とっても気持ちが良かったらしくて、

Q.

排卵の前日とかに三陰交のツボ押しやマッサージしていいんですか?
という質問でした。

A.

排卵の前日や当日に三陰交のツボ押しをすると排卵の促進になります。
なかなか排卵がスムーズにいかない人や非破裂卵胞ができやすい人には
いいと思います。
親指で3~5分ずつくらい入浴中や就寝前なんかに
ちょっと気持ちいい程度にツボ押ししてください。

排卵して高温期の4~5日目以降は三陰交のツボはツボ押しはしないでください。
三陰交を強く刺激すると子宮の動きが
活発になり過ぎて収縮してしまうからです。
着床の妨げになります。
お灸や軽くオイルで撫でて温めるようなマッサージはOKです。

バリ島・バリバリツアー ④を書こうかと思っていたけど、
ちょっとお休みして、次は三陰交の話を紹介しましょうか・・・と
言うと、是非、三陰交のツボの使い方を良く知らない人が
たくさんいると思うので、みんなのために紹介してあげてくださいと
やさしい助言をいただきましたので、今回は三陰交の話を書きました。

◇三陰交(さんいんこう)
三陰交の三陰は「肝」「脾」「腎」の3つの経絡が
スクランブル交差点のように交わるツボという意味です。
3つの「陰」が交わるから、三陰交なんだよね。
足の内くるぶしから指の幅4本分、だいたい真上にあります。
筋肉と骨の際にあります。ここは押すと結構痛い人が多いです。

冷え性改善に三陰交のツボ押しやお灸は良く効きます。
親指で10回くらいを1セット。これを3セットくらいゆっくり押してください。
ベビーオイルを使ってのツボマッサージもおすすめ。
ポイントは気持ちいい痛さで押すことです。
お灸もいいですよ。
市販のお灸を寝る前に1つ、ちょっと熱く気持ちいい程度のお灸がおすすめ。
1つで温かく感じない場合は、同じツボにもう1つお灸をすえるといいでしょう。

注意)
妊娠中の方は、流産してしまう可能性がありますので
三陰交のツボを押してマッサージしないでください。