何が起こるかわからへんNo.6-②
Nさんが最初に治療に来られたのは、
私が足立病院の鍼灸サロンを担当していた頃でした。
当時、39歳と6か月くらいだったと思います。
なかなか妊娠できないのでということで、
凍結胚があったので体をトリートメントして凍結胚移植に
望む予定をしていたのです。
・・・ですが子宮筋腫が多くあって生理痛もひどかったので
凍結胚移植前に子宮筋腫の手術をされ、
小さい筋腫を13個も取ることになったのです。
筋腫の手術は上手く行ったのですがその後が大変でした。
手術前は子宮内膜がいつも排卵前に8mm~10mmくらいはあったのが
なかなか子宮内膜が厚くならなくなってしまったのです。
Nさんは子宮筋腫の手術後、排卵前の子宮内膜が3mm~5mmくらいで、
とても薄くとても凍結胚を移植できる状態ではなかったのです。
子宮内膜が7mまたは8mm以上にならないと凍結胚を移植できないので、
なかなか治療が先に進めない状態が半年ほど続きました。
やはり子宮内膜が厚くならなくなったのは子宮筋腫の手術の影響だと考えられます。
辛抱強く鍼灸の治療の甲斐もあって子宮内膜が6~7mmになった時があり、
胚移植。そして初めての妊娠。
ですが、妊娠7週くらいで赤ちゃんの心拍は出ていたものの、
だんだん心拍が弱くなり停止。流産されてしまいました。
そして、掻把の手術。
流産の原因は受精卵の生命力が弱かったか染色体の異常と考えられます。
やっと妊娠できたのに、流産され掻把し、Nさんは心も体もボロボロに
なってしまいました。
いつも笑顔でチャレンジャーのN さんのあの時の涙は
今も私の脳裏に焼き付いています。
流産されてから、次の方向性や治療をどのようにしていくか
治療に来られた際に相談に乗ったり、アドバイスもしながら
もう一度頑張りましょうということになりました。
それからチャレンジの苦悩が始まるのですが・・・。
to be continued
Omura
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