患者のNさんと何気ない会話のなかで・・・
『どこに行ってたの?』
『タヒチっていう小さな南の島です』
『私、旅行に行ったことある。ブログに書いてよ』という話になりました。
ご要望にお答えして、年末年始スペシャルとして書き留めておきます。
ブログの主旨とは少し異なりますが、皆さんの息抜きになればと思います。

田内は、日本がバブルで盛り上がっていた頃からしばらくの間、タヒチ在住でした。
正式名称はフランス領ポリネシア、大小様々な島からなっています。
したがって、タヒチは島の名称で国名ではありません。
きっと、タヒチ島は一番大きな島であり、首都パペーテと国際空港もあるので
日本では、「タヒチ」と呼ばれる事が多いのでしょう。
公用語はタヒチ語とフランス語の両方、人口は26万人程。
場所は・・・おおざっぱにいうと太平洋のど真ん中あたりです。

きっかけは、卒業目前の田内を呼び止める大学教授S先生からの一言でした。
『田内くん、行って来たらどうかね』『はい!』
という短いやりとりの瞬間、お金は無いが南の島で暮らしたい!
と熱望していた田内にとって、またとないチャンス到来でした。
数日後、気合だけで面接へ・・・
当然というべきか、何も準備できなかったため、結果はその場で不採用。
しかし、あきらめと恐れを知らない若造だった田内は、
すぐに『無給でもいいから行かせて下さい!!!』と食い下がりました。
面接官は目が点に・・・しばし沈黙のあと経営者(フランス人)に掛け合ってくる
との返事をもらいました。
そして、運よくおまけ採用になり、大きな進路変更となりました。
「よ~し。本採用よりおまけの方が良かったと言わせてみせるからな~」と
闘志をむき出しにして飛行機に乗った事を今も鮮明に覚えています。

あれから20年、最近、様々な場面で決断力が鈍ってる事を痛感しています。
そういえば、鍼灸では、「肝臓・胆のう」がその決断力を司っています。
肝臓・胆のうの経絡を伸びやかにして、もう一度、昔の決断力を・・・とは裏腹に、
色々背負う物が増えて(体重も)一段と鈍くなる最近のダメ田内なのです。

田内

※写真の説明

1番目はアパタキ島行きの国内線。
20席程のほんまに小さないつ落ちてもおかしくないプロペラ機。

2番目はアパタキ島の航空写真。空港から飛び立ったところ。

3番目は島の集落(左下)とそのすぐ上の濃いブルー色の海は、
「パス」と呼ばれている自然にできた水路。